2020年1月7日更新

セカイ系アニメってなに?おすすめの15作品とともに魅力を解説!

このページにはプロモーションが含まれています
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』惣流アスカ、碇シンジ、綾波レイ
©ADV Films/Photofest/Zetaimage

AD

“セカイ系”アニメって?壮大な世界観が魅力のアニメカテゴリー

“セカイ系”とはアニメや漫画などのジャンルのひとつであり、主人公とヒロインなどの個人の関係が世界の危機などの大問題に発展するストーリー展開を持つ作品のことを総じて呼びます。主人公のモノローグが多い、経済や社会情勢などのリアルな情報が極めて少ない、ヒロインが世界の未来を左右する、などの特徴があります。今回はそんな“セカイ系”のアニメを15作品紹介します。

1.『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年10月〜1996年3月)

セカイ系アニメの元祖ともいうべき存在の『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年に公開された庵野秀明監督によるSFアニメ映画です。 人型の兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとして、敵である「使徒」と戦うことを命じられた碇シンジと仲間たちの壮絶な戦いを描いた近作品は、国内外で空前のヒットとなりました。セカイ系アニメの先駆けであり、アニメブーム、ジャパニメーションの火付け役ともなった、絶大な影響力を持つ作品です。

2.『涼宮ハルヒの憂鬱』(2006年4月〜7月)

世界を大いに盛り上げるために結成されたSOS団。SOS団の団長・涼宮ハルヒの非日常的な言動と、平凡な男子高校生キョンのありふれた日常が交差する、学園セカイ系アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』。 2006年4月から第1期が放送開始され、斬新なストーリーとクオリティの高さで瞬く間に話題作となります。2009年からは第2期が放送され、2010年には劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』が公開されました。

AD

3.『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』(2008年1月〜6月)

『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』は、RPGゲーム『ペルソナシリーズ』の3作品目で、小説や漫画、アニメなどにこのゲームを原作とした『ペルソナ3』を基に誕生しました。 ペルソナという特殊能力を使って謎の怪物、シャドウと戦うゲーム『ペルソナ3』に基づいたアニメ『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』。怪奇事件の数々を主人公の神郷諒がペルソナを使って解決していきます。富山県の綾凪市に暮らす特殊能力ペルソナを持つ神崎三兄弟と、怪奇事件に関わりを持つ秘密組織との対決を描いたセカイ系アニメです。

4.『魔法少女まどか☆マギカ』(2011年1月〜4月)

テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』は、2011年の1月から4月まで放送されました。不思議な生き物と契約し魔法少女となってしまった友人の姿を傍観する主人公、という斬新なストーリー構成のセカイ系魔法少女アニメです。 女子高生、鹿目まどかが見た不思議な夢に出てきた少女・暁美ほむらが、実際に転校生としてあらわれたところから物語は始まります。 まどかに魔法少女になることをやめるように忠告するほむら。まどかの夢では、不思議な生き物キュウべぇから魔法少女になる契約を迫られていました。ほむらの忠告に従うまどかでしたが、友人が次々と魔女の世界に迷い込み、魔法少女へと変貌していく姿を見て、憧れを募らせるようになります。

AD

5.『少女革命ウテナ』(1997年4月〜12月)

王子様になりたいと密かに願っている少女、天上ウテナが「薔薇の花嫁」姫宮アンシーを手に入れるべく奮闘する学園セカイ系アニメです。生徒会役員のライバルたちと戦い、その背後の謎の敵「世界の果て」に立ち向かっていきます。 放送されたのは1997年ですが、アヴァンギャルドかつ奇抜な展開のストーリーとキャラクター設定が、時代を感じさせない新しさを感じさせます。

6.『交響詩篇エウレカセブン』(2005年4月〜2006年4月)

『交響詩篇エウレカセブン』は、2005年に放送されたSFロボットアニメで、後にゲームなどが発売される「Project EUREKA」の中心となる作品です。 人間とコミュニケーションをとろうとする謎の生命体、スカブ・コーラルは地球を覆い尽くしてしまいました。結果、人類は宇宙へ移住することに。数年後、人類は再び地球に降り立つことに。 主人公は、世界を支配している塔州連邦軍に反発する反政府組織・ゲッコーステイトに憧れる少年レントン。彼はある日、ひょんなことからゲッコーステイトのメンバー・エウレカという少女と出会い、恋に落ちます。そしてそのまま、自身も組織の一員になることを決意。 ゲッコーステイトと塔州連邦軍との闘い、そしてレントンとエウレカとの恋物語を壮大なスケール感で描いている作品です。

AD

7.『ぼくらの』(2007年4月〜9月)

地球を守るために巨大ロボットで戦う少年少女たちの姿を描いたSFロボットアニメ、『ぼくらの』。2007年の4月から9月まで放送されていました。 夏休みに子供たちが出会ったのは、ココペリと名乗る奇妙な人物。子供たちをゲームに誘うふりをして、地球を滅ぼそうとする謎の敵と戦う契約を結ぶことに成功しました。巨大なロボット、ジアースを操縦して謎の敵と戦わなくてはいけなくなってしまった子供たちは、戦闘を続けるうちに様々なことに気づかされていきます。

8.『最終兵器彼女』(2002年7月〜10月)

『最終兵器彼女』は、2002年にテレビアニメが放送され、その翌年にはゲームソフトが、2005年にはオリジナル・ビデオアニメ『最終兵器彼女 Another love song』が発売されました。 北海道の街で静かに愛を深め合っていた恋人同士のシュウジとちせ。2人の暮らす街が突如として謎の敵に襲撃され、ちせは体の一部が武器へと変化した「最終兵器」となってしまいました。敵と戦うことを余儀なくされたのです。 徐々に人間らしい感情や肉体を失っていくちせを守るために街を出るシュウジでしたが、戦争が終わりを見せることはなく、ちせの存在も2人の愛情も壊れていきます。

9.『雲のむこう、約束の場所』(2004年11月公開)

『雲のむこう、約束の場所』は、あの『君の名は。』を手掛けた新海誠監督の2作目の劇場アニメーション映画です。新海誠監督が初めて本格的に共同制作で作った作品でもあります。 舞台は戦争により日本が南北に分断された世界です。北海道と青森の間にある津軽海峡に国境線が引かれ、北海道側を支配する協賛国家群のユニオンはユニオン塔という巨大な塔を建造していました。 青森側にはそんな塔に思いを馳せ、自作の飛行機で国境を飛び越え、ユニオン塔へ行く計画を企てる2人の少年、浩紀と拓也と1人の少女、佐由理がいます。 ある日突然佐由理が姿を消し、ユニオン塔に行く計画自体が頓挫してしまうのですが、佐由理には大きな秘密がありました。 姿を消してから佐由理はずっと眠り続けていたのですが、実は佐由理の脳とユニオン塔は繋がっており、もし次に佐由理が目覚めた時に世界は崩壊してしまうというのです。 それを知った浩紀ですが、世界が崩壊しても佐由理を目覚めさせたいと思い、ユニオン塔へ向かう飛行機作りを再開させるのでした。

AD

10.『ラーゼフォン Rahxephon』(2002年1月〜9月)

『ラーゼフォン Rahxephon』はフジテレビとラーゼフォン制作委員会により制作され2002年1月から放送されたTVアニメです。 2013年2月、世界で東京だけが消滅を免れたとされ、都内に生きる人々はその事実を疑わずに暮らしていました。そんな折に、主人公である神名綾人(かみなあやと)は同級生の美嶋玲香(みしまれいか)と共に東京湾地下にある世音神殿(ぜふぉんしんでん)にたどり着きます。 ここで綾人は翼を持つ神像ラーゼフォンと出会い、搭乗します。そして外部から来たという工作員紫東遙(しとうはるか)と共に東京を脱出するのでした。 実は消失したとされていた東京外部の世界は存続しており、東京だけが謎の巨大な次元境界「TOKYO JUPITER」に覆われていたのでした。

11.『輪るピングドラム』(2011年7月〜12月)

『輪るピングドラム』は2011年7月より放送されたTVアニメです。 セカイ系で有名な『少女革命ウテナ』を手掛けた幾原邦彦が12年ぶりに手掛けた作品であり、その世界観からおおいに幾原イズムを感じることができます。 双子の高校生である高倉冠葉と高倉晶馬、そしてその妹の高倉陽毬の3人と、彼らの言葉を理解するものの他の人からは見えない3羽のペンギンを中心に物語が展開していきます。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』や、90年代の地下鉄サリン事件や酒鬼薔薇事件など衝撃的な事件を背景に据え置くなど幾原邦彦ならではの世界観を楽しむことができる作品です。

AD

12.『ビッグオーダー』(2016年4月〜6月)

『ビッグオーダー』は2016年4月より放送されたTVアニメです。原作は『未来日記』の作者でもありえすのサカエで、本作は未来日記の系統を継承した漫画でした。 物語は世界が滅亡しかけたところからはじまります。この世界を滅亡寸前まで追い込んだのが主人公である男子高校生、星宮エイジ(ほしみやえいじ)です。 彼は世界支配を願い最強の能力者になり、世界の大破壊をおこないましたが、その破壊で両親を失った後は能力と正体を隠し普通の生活を送っていました。 そんなエイジの通う高校にある日、紅鈴(くれないりん)という美少女が転校してくるのですが、彼女は大破壊で両親を失った過去を持ち、その仇を討つためにエイジを狙う不死の力を持つ能力者でした。 鈴に殺されかけたエイジはその能力を使い鈴を支配するのですが、ここから2人と世界がどうなっていくのかが見どころです。

13.『ブギーポップは笑わない』(2019年1月〜3月)

『ブギーポップは笑わない』は2019年1月より放送されたTVアニメです。これより前、2000年1月にも『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』が放送されていました。 『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』が原作の後日談を描いたオリジナルストーリーであるのに対し、本作は原作の代表的なエピソードを映像化した作品になります。 世界の敵と戦うために、1人の少女から浮かび上がるブギーポップと名乗る人格と、様々な思いを持った少年少女との物語を描いており、独特な世界観に引き込まれる作品になっています。 原作者の上遠野浩平はブギーポップ以前からセカイ系の物語を書き続けておりセカイ系の先駆者との呼び声も高い人物です。そんな彼の描くセカイ系には独特な魅力があります。

AD

14.『イリヤの空、UFOの夏』(2005年2月〜6月)

『イリヤの空、UFOの夏』は電撃文庫から刊行されている秋山瑞人のライトノベルを原作とし、2005年2月から2005年6月までに全6巻発売されたOVA作品です。 タイトルにもあるようにこの作品はUFOが出てきますし、宇宙人も出てきます。そして、宇宙人との戦争も描かれます。 しかし、宇宙人の侵略から地球を守れるのはヒロインである伊里野(イリヤ)ただ1人というのが少し特殊な設定です。伊里野は素質を持つものしか操れない特殊な戦闘機を操縦できるため、幼い頃から訓練を受けていたのです。 そんな強大な背景がありながらも、伊里野と主人公である浅羽(あさば)との淡い恋の物語もしっかりと描いており、セカイ系の良さを感じることのできる良作です。

15.『創聖のアクエリオン』(2005年4月〜9月)

『創聖のアクエリオン』は2005年4月より放送されたTVアニメです。「あなたと合体したい」というキャッチコピーで一躍有名になったロボットアニメなのでご存知の方も多いでしょう。 物語は1万2千年の眠りから覚めた「堕天翅(だてんし)」が人類のエネルギーを求めて侵攻してくるところから動きはじめます。人類はこれに対抗するために、かつて堕天翅を滅ぼしたとされる伝説の機械天使「アクエリオン」を発掘しました。 アクエリオンを操るには特殊能力者「エレメント」が必要です。ここで1万2千年前に堕天翅を裏切り人類を勝利に導いた伝説の戦士「太陽の翼」の生まれ変わりとされる、主人公アポロが登場します。 アポロはアクエリオンの搭乗者となり、世界を救うことができるのでしょうか。