2017年7月6日更新

『溺れるナイフ』舞台ロケ地・キャラ考察まとめ【コウちゃん夏芽】

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溺れるナイフ

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映画『溺れるナイフ』について徹底考察!!

ジョージ朝倉の人気漫画を、菅田将暉と小松菜奈のW主演で映像化ということで注目されている映画『溺れるナイフ』。溺れるナイフの舞台となった街やロケ地、作中に出てくるキャラクターなどを考察してみました。

映画『溺れるナイフ』のモデルになった舞台って?

物語の舞台は、「浮雲町」と呼ばれる田舎町。主人公、夏芽が東京から父の故郷であるこの町に引っ越してくるところから物語は始まります。東京から遠く隔たっていて、新幹線を使っても、5時間かかってしまいます。海と山に囲まれ、自然がいっぱいで、「ヤーヤー餅」が名物とされています。 また、女人禁制、男子も18歳以上しか参加できない「火つけ祭り」や、神聖視され、立ち入り禁止の場所があったり、神主一族が力を持っている、などその町独特な文化を持つ、信仰の厚い町でもあります。

ロケ地はどこなの?

映画『溺れるナイフ』のロケ地は、和歌山県だそうで、2015年の9月に、なんと17日間という短い期間の中、ハードスケジュールで撮影されました。和歌山の大自然の中、天候に恵まれないこともありながらもキャスト、スタッフ一丸となって撮影に臨んだことが伺えます。 実際に調べてみたところ、ロケが行われた新宮市までは新幹線ののぞみと在来線を利用して6時間半ほどかかるので、漫画の設定と近いかもしれません。新宮市は和歌山県の南端に位置する町。世界遺産熊野古道を有し、海と森の綺麗な自然にかこまれた町です。 漫画の浮雲町の雰囲気ととても近いですね。菅田将暉演じるコウと、小松菜奈演じる夏芽が通う高校も新宮市にある実際の高校だそうです。

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「火つけ祭り」も実在!?

なんと新宮市には「お燈祭り」というものがあり、これが『溺れるナイフ』作中で出てくる「喧嘩火つけ祭り」に似ているのです。『溺れるナイフ』作中の火つけ祭りは、18歳以上の男性が火をつける派と守る派に分かれて戦う、激しいお祭りです。 実際に行われている「お燈祭り」は男性が火をつけた松明を持ち、神社のある山から駆け下りてくる、というお祭りです。「喧嘩火つけ祭り」のように戦うわけではないものの、似ていますね。

コウちゃんたちが喋っている方言はどこ?

作中での主人公たちの喋り方にはかなり方言が出ています。ちょっと引用してみましょう。 「コウちゃんと夏芽ちゃんは特別じゃけえ」 「私、コウちゃんと夏目ちゃんが付き合えばいいっておもっちょる」 「好きじゃ」 「〜じゃ」「じゃけえ」などは広島の方言ですが、「〜ちょる」は山口の方言です。その他にも原作漫画では関西弁っぽい方言も出てきます。おそらく、特徴のある方言を組み合わせた架空の方言と思われます。

コウちゃんってどんなキャラ

映画では菅田将暉が演じている「コウちゃん」本名は長谷川 航一朗です。この地域一帯を管理する神主一族の跡取り息子で白髪に近いような金髪を持つ美形の少年。しかし、コウちゃんの生まれにはよくない噂があり、そのことを苦にコウちゃんの母親はコウちゃんが幼い頃に海に身を投げて亡くなっています。 この地域で力をもつ一族の跡取りということと、霊的な力を持つことから、本来は立ち入ってはいけない神聖な土地も自分のものだと恐れず踏み込んでいきます。何事も恐れないコウちゃんは同級生内でも一目置かれ、畏怖されるような、独特な雰囲気を持つキャラクター。多くを話さず、少し暴力的で、近寄りがたい性格です。勉強をしないけれど、難しい本を読む、謎の多いカリスマ的キャラです。 コウちゃんがいつもしている数珠はコウちゃんの祖母から授けられたものであり、霊力が暴れるのを防いでいると言われています。夏芽の美貌に常人離れした自分に近いものがあると感じ、付き合うようになりますが、ある事件を機に夏芽とも疎遠になり、性格がさらに荒れてしまいます。

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主人公夏芽はどんなキャラ?

映画で小松菜奈が演じているのは「夏芽」こと望月夏芽。東京生まれの美少女。そのスタイルと美貌で東京ではモデルをしていましたが、父が祖父の旅館を継ぐことになり、浮雲町にやっきます。東京にはあった「何か」がこの田舎では手に入らなくなるような気がして、落ち込んでいましたが、強烈な雰囲気を持つコウちゃんに次第に惹かれていきます。 最初はその美貌や出身地の違いくる周囲のコンプレックスからあまり浮雲町になじめませんでしたが、自然に触れてこの町に親しんでいきます。 言葉すくない性格ですが、自分の言いたいことをしっかり主張でき、時には感情的に叫んでしまうこともある性格。自意識との葛藤やコウちゃんとの関係での悩みなど、共感できる部分も多いはずです。 いかがでしたか?物語の背景を知っていれば映画がさらに楽しめること間違いなしです。