2017年7月6日更新

映画『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』あらすじ・キャスト【アラン・リックマン遺作】

このページにはプロモーションが含まれています
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

AD

アラン・リックマン遺作『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』

大人気ファンタジー『ハリー・ポッター』シリーズのセブルス・スネイプ役で活躍したイギリスの俳優アラン・リックマンの最後の出演作となった『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』が2016年12月に公開されます。 アカデミー賞を受賞しているヘレン・ミレンや、『ブレイキング・バッド』で活躍したアーロン・ポールらも出演する、ドローンを使った現代の戦争を描く作品となっているようです。そんな本作のあらすじやキャスト見どころなどの最新情報をご紹介します。

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』あらすじ

イギリスの陸軍将校キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、アメリカと合同でケニアで活動するテロリストたちの身柄を確保するため、最高機密のドローンを使った軍事作戦を実行していました。 ドローンによる空中からの偵察と地上での情報収集により、パウエル大佐は監視対象のターゲットが自爆しようとしていることを知り、作戦はテロリストたちの"身柄の確保"から"殺害"へと変更されます。 ドローンを遠隔で操作するアメリカ軍のパイロット、スティーブ・ワッツ(アーロン・ポール)がターゲットのいるポイントをミサイルで爆撃しようとした時、9歳の少女が射程範囲内に...。少女を助けるか、そのまま少女を見捨ててミサイルを撃つか、アメリカとイギリスの政府をも巻き込んだ、人道的、政治的そして現代の戦争のあり方についての国際的な論争が巻き起こります。

『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』キャスト

キャサリン・パウエル大佐/ヘレン・ミレン

軍事情報を集め分析するミリタリー・インテリジェンスの指揮官キャサリン・パウエル大佐を演じるのはイギリス出身の女優ヘレン・ミレン。 1960年代からロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで舞台女優としてのキャリアをスタートさせた彼女は、イギリスのエリザベス女王を演じた2007年公開の映画『クイーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞しており、トミー賞、エミー賞と併せて三冠を達成しています。

ドローン操縦士スティーブ・ワッツ/アーロン・ポール

アメリカ空軍のドローンパイロット、スティーブ・ワッツを演じるのは、アメリカの俳優アーロン・ポールです。1990年代にミュージックビデオやコマーシャルなどの出演を始め、2006年公開のアクション映画『ミッション:インポッシブル3』などで脇役を多く演じました。 テレビドラマ『CSI:科学捜査班』や『ER緊急救命室』『クリミナル・マインド FBI行動分析課』などにも多くゲスト出演しています。彼は、2008年から放映されたテレビドラマ『ブレイキング・バッド』のジェシー・ピンクマン役で大ブレイクし、プライムタイム・エミー賞助演男優賞を3回受賞しました。

陸軍中将フランク・ベンソン/アラン・リックマン

イギリスの陸軍中将フランク・ベンソンを演じるのは、イギリスの俳優アラン・リックマンです。彼はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなどで舞台俳優として活躍したほか、映画でも幅広い役をこなしてきました。 1989年公開のアクション映画『ダイ・ハード』でのドイツ人テロリスト、ハンス・グルーバー役や『ハリー・ポッター』シリーズのセブルス・スネイプ役などで有名です。『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』は、2016年公開の『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』とともに、リックマンの遺作となりました。

覆面捜査官ジャマ・ファラ/バーカッド・アブディ

テロリストの潜伏するケニアで覆面捜査官として活動するジャマ・ファラを演じるのは、ソマリア出身の俳優バーカッド・アブディです。 アブディは2013年公開のトム・ハンクス主演の映画『キャプテン・フィリップス』でソマリアの海賊アブディワリ・ムセを演じ俳優としてデビューしました。この海賊の役でアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などで助演男優賞にノミネートされています。

監督をつとめるのは南アフリカ出身のギャヴィン・フッド

監督をつとめ、エド・ウォルシュ中佐役として出演もしているのは、南アフリカ出身のギャヴィン・フッドです。 彼は南アフリカを舞台にした2007年公開の映画『ツォツィ』でアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を受賞しているほか、『X-MEN』のスピンオフ作品で2009年公開の『ウルヴァリン: X-MEN ZERO 』や2014年公開のSFアクション映画『エンダーのゲーム』の監督・脚本もつとめています。

『キングスマン』などで活躍するコリン・ファースもプロデューサーとして参加

2011年公開の伝記映画『英国王のスピーチ』でのジョージ6世役や2015年公開のスパイアクション映画『キングスマン』のハリー役などで活躍しているコリン・ファースは、本作にプロデューサーとして参加しています。 イギリスの音楽プロデューサー、ジェド・ドハティと立ち上げた自身の映画制作会社レインドッグフィルムズによる初の映画作品となりました。

『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ役で活躍したアラン・リックマンの遺作

アラン・リックマンの実写映画での最後の出演作となった本作。彼は南アフリカでの撮影が終わった後も4日ほど現地に残り、打ち上げパーティーに参加して映画スタッフをねぎらったそう。 リックマンは2015年8月に膵癌を発症し、2016年1月に69歳で亡くなりました。

アラン・リックマンを悼むキャストたち

ヘレン・ミレンのコメント

2016年3月にニューヨークで行われた本作のプレミアには、ヘレン・ミレンやアーロン・ポールらキャストが集まり、1月に亡くなったアラン・リックマンを悼みました。ヘレン・ミレンは次のように語っています。
私はアランのことを本当によく知っているわ。彼とは『アントニーとクレオパトラ』の劇で共演し、信じられないような困難を情熱を持って一緒に乗り切ったの。 この作品(『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』)で、私が本当に気に入っているのは、ウィットや上品さ、洗練、知性そして人間味にあふれたアランを見ることができることなの。
引用:people.com

ギャヴィン・フッド監督のコメント

ギャヴィン・フッド監督は、リックマンと亡くなる直前に会った時のことをこう語っています。
私たちは一緒に出かけたんだ。話をして、飲みに行った。彼は元気そうに見えた。病気だという様子を少しも見せなかった。最後の最後まで、威厳があって温かく親切だった。彼が亡くなったのはそれから間もなくのことだったよ。
引用:people.com
アラン・リックマンの遺作となる『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』は2016年12月23日公開です。