2016年11月3日更新 2,099view

ゼルダ・フィッツジェラルドの破天荒すぎる人生【ジェニファー・ローレンス主演映画も?】

アメリカの小説家F・スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダの人生を描く伝記映画『ゼルダ』がジェニファー・ローレンス主演で制作されます。破天荒な人生を送った彼女の13のエピソードをご紹介します。

ジェニファー・ローレンスやスカーレット・ヨハンソンが演じる予定!ゼルダとはどんな女性だった?

スカーレット・ヨハンソン、ジェニファー・ローレンス

『グレート・ギャツビー』などで知られるアメリカの小説家F・スコット・フィッツジェラルドの妻ゼルダの生涯を描く映画が、ジェニファー・ローレンス主演で制作されることが決定しました。

またスカーレット・ヨハンソンも、映画『The Beautiful and Damned(原題)』でゼルダを演じるという情報も。

ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドは、奔放で現代的な女性の先駆けとも呼ばれ、第一次大戦後ジャズが一世を風靡した時代のセレブとして夫と華やかな生活を送っていましたが、次第に精神を病み、悲劇的な死を遂げました。

死後70年近くになりますが、今注目の集まっている彼女の数々のエピソードをご紹介します。

1.多くの名士を輩出した一族の出身

ゼルダ・フィッツジェラルド

ゼルダ・セイヤーは1900年にアラバマ州モンゴメリーで生まれました。彼女の父親のアンソニー・ディキンソン・セイヤーは弁護士、アラバマ州議会の代議員、州の上院の議員、町の判事、アラバマ州の最高裁判所の裁判官などをつとめた人物でした。

またゼルダの大叔父と祖父はアメリカ合衆国上院議員をつとめるなど、多くの名士を輩出した一族の出身でした。

2.奔放な少女時代を過したゼルダ

ゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルド

高校時代のゼルダは、因習にとらわれない反抗的な少女でした。煙草を吸い、お酒を飲み、ボーイフレンドと時間を過すためにこっそり家を出たりしていたそうです。彼女は友人たちから、恐れを知らない、人目を引くことが好きな人物と見られていました。

夫とニューヨークで暮らすようになってからは、彼女の伝統などを気にしない道楽の限りを尽くすふるまいは、1920年代のアメリカのシンボルともなっていきました。

3.F・スコット・フィッツジェラルドとの結婚

F・スコット・フィッツジェラルドとゼルダ・フィッツジェラルド

F・スコット・フィッツジェラルドは熱心にゼルダに求婚し、1920年に結婚しました。娘のスコッティも生まれています。しかし、実際には彼らの結婚生活はロマンティックとはほど遠いものでした。

お酒を浴びるように飲み、嫉妬に燃えてお互いを信頼することができない状態で、ある時には彼女は、F・スコットが『老人と海』などの著作で知られる小説家アーネスト・ヘミングウェイと同性愛の関係にあると責めたこともありました。

夫妻は離婚には至りませんでしたが、ゼルダは心の病に苦しみ、F・スコットが1940年に死亡するまで長く別居していたそうです。

4.お互いに私生活を小説の題材にしたゼルダとF・スコット・フィッツジェラルド

F・スコット・フィッツジェラルドとゼルダ・フィッツジェラルド2

F・スコットは、何度もゼルダを自分の著作の登場人物のモデルにしており、彼女とのやりとりや経験を小説の中に取り入れました。また彼女の日記をそのまま小説で使い、現実とフィクションの境目をあいまいなものにしていたのです。

一方で、F・スコットは妻の文学的な才能を否定したり傷つけたりしていました。彼はゼルダの唯一出版された小説『Save Me The Waltz』を批判し、自分の小説で使おうと思っていた夫妻の生活の詳細を題材に使ったと彼女を責めたそうです。

5.バレリーナになろうとしたゼルダ

ゼルダ・フィッツジェラルド3

ゼルダは少女時代バレエのレッスンを受けていました。成長するにつれてバレエとは疎遠になっていましたが、20代の後半になってからまた興味を持つようになりました。

フランスで生活していた時期には熱心に練習に励み、多くの時間を費やしてプロのダンサーになろうとしましたが、不幸なことに1930年彼女は精神を病んでしまいます。

6.心の病を治療する間、小説の執筆や絵などに取り組んだ

ゼルダ・フィッツジェラルドの絵

1930年代から1940年代にかけて、ゼルダは精神病院に入退院を繰り返しています。統合失調症と診断されていますが、彼女の精神状態は抑鬱状態と躁状態を繰り返しており、今でいう双極性障害に近いものでした。

入院中は芸術活動に取り組みました。2冊目の小説を執筆したり、『不思議の国のアリス』や聖書を題材にした絵や、タイムズスクエアなどニューヨークの風景を描いたりしています。

7.入院中に火事に巻き込まれ死亡

F・スコット・フィッツジェラルドとゼルダ・フィッツジェラルドの墓

出典: www.npr.org

1940年代、ノースカロライナ州アッシュビルの病院に入退院を繰り返していたゼルダ。1948年の3月、病院のキッチンから火事が発生した時、電気ショック療法を受けるために鎮静剤を飲み待合室に閉じ込められていました。

火は建物全体に燃え広がり、他の8人の女性と共に死亡してしまいます。当時彼女は47歳でした。

ゼルダとF・スコット・フィッツジェラルド、そして娘のスコッティはメリーランド州モンゴメリーのお墓に葬られています。

8.ゼルダの伝記から影響を受けた音楽も


アメリカのロックバンド、イーグルスのドン・ヘンリーはゼルダ・フィッツジェラルドの伝記を読んで、1972年に「Witchy Woman(原題)」を作曲しました。曲の中で彼女を休むことのない心を持った女性として描いています。

9.『ゼルダの伝説』

ゼルダの伝説

1986年に任天堂から発売され、続々とシリーズが発表され続けている『ゼルダの伝説』。ヒロインはゼルダという名前ですが、制作者の宮本茂は有名な美しい女性で名前の響きが気に入ったということで、ゼルダ・フィツジェラルドから名付けたのだそうです。

10.ゼルダにインスパイアされたアイスクリームも

ゼルダ・コレクション

2013年にアメリカのアイスクリームメーカー、ジェニズ・スプレンディッド・アイスクリームズは、ゼルダ・フィッツジェラルドにインスピレーションを受けた限定のアイスクリームのシリーズを発売しました。

アイスクリームの4種類の味はそれぞれ、ゼルダの出身地アラバマ、夫と住んだニューヨーク、夫の出身地ミネソタ州セントポールなどをイメージしているそう。美食を好んだ彼女が知ったら喜んだかもしれません。

11.様々なドラマや映画で取り上げられてきたゼルダ

アリソン・ピルとトム・ヒドルストン『ミッドナイト・イン・パリ』

著名な小説家の妻であり、破天荒な一生を生きたゼルダはアメリカでは有名な存在で、ドラマや映画などで何度も取り上げられています。

ウディ・アレン監督の2012年公開の映画『ミッドナイト・イン・パリ』では、カナダの女優で2016年公開の『ヘイル・シーザー』などに出演しているアリソン・ピルが演じました。夫のF・スコット・フィッツジェラルドを、『マイティ・ソー』シリーズなどで活躍するイギリスの俳優トム・ヒドルストンが演じています。

また2017年にはアメリカでクリスティーナ・リッチ主演による、ゼルダの一生を描くドラマシリーズ『Z:The Beginning of Everything(原題)』がリリースされる予定です。

12.ジェニファー・ローレンス主演の映画はどんなものに?

ジェニファー・ローレンス2

ジェニファー・ローレンスが主演する予定の『ゼルダ(原題)』は、ロン・ハワードが監督をつとめます。ハワード監督は2002年公開の伝記映画『ビューティフル・マインド』でゼルダと同じく統合失調症を患ったジョン・ナッシュ(ラッセル・クロウ)の人生を取り上げています。

脚本は、ナンシー・ミルフォードによるベストセラーになった伝記『ゼルダ(原題)』に基づいたものになるそう。

13.スカーレット・ヨハンソンもゼルダを演じる予定

スカーレット・ヨハンソン

一方、スカーレット・ヨハンソンもゼルダ・フィッツジェラルドを演じるという情報があります。こちらはゼルダの夫F・スコット・フィッツジェラルドが自身の結婚生活を小説化した『The Beautiful and Damned(原題)』が原作となっているそう。

フィッツジェラルド家の協力を得て、彼女が幽閉されていたサナトリウムから発見された記録も取り入れるとのことです。誰が監督をつとめるかは今のところ未定です。

14.見直されつつあるゼルダ像

F・スコット・フィッツジェラルド、ゼルダ、スコッティ

これまでF・スコット・フィッツジェラルドの小説の美しいミューズとしてしか見られてこず、ドラマや映画などでもそのように描かれてきたゼルダですが、近年では、精神を病んでしまうまで自身も作家として優れた素質を持ち、傲慢な夫と才能を競い合った女性として見直されているようです。

今、トップクラスの女優たちが競ってゼルダを演じようとしているのも、こうした背景がありました。

この記事はこちらの特集に含まれています。

かわいいハリウッド女優まとめ

PAGE TOP

カテゴリー一覧