2017年7月6日更新

映画『バイオハザード3』のあらすじ・キャスト・解説考察【ネタバレあり】

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バイオハザード3

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前作を超えた恐怖を体感!『バイオハザード3』

ゲーム「バイオハザード」を映画化したアクションホラー映画シリーズの第3弾『バイオハザードIII』。監督はラッセル・マルケイ、1作目からシリーズを通して主演するのは女優のミラ・ジョヴォヴィッチ。 今作品は、荒れ果てた砂漠と化したラスベガスが舞台です。生き残った人たちのリーダーとして集団を指揮するクレアは今作品で初めて登場しますが、実はゲーム版では大人気のキャラクターです。主人公アリスと同様、T-ウィルスに感染してアンデッド化したクリーチャーと戦います。また、同じくゲーム版に出てくるクリーチャー、タイラントも映画の最後に登場します。 なんといっても、圧巻なのは大量のアンデッドたち。アリスの血液を注入されたアンデッドはスーパーアンデッドと化し、前作のアンデッドより機敏で攻撃的になっています。大量のアンデッドたちが生存者を襲っていくシーンは前作を超えた恐怖に身が震えます。

映画『バイオハザード3』のあらすじ

ラクーンシティで起きた大惨事から数年後、アリスは自分の存在が彼女の周りの人たちを危険にさらすことに気づきます。そこで上級幹部であるアルバート・ウェスカーと研究者であるアイザックス博士が率いるアンブレラ社を何とか独りで打ち倒そうと悪戦苦闘するのです。 アリスがネバダ砂漠やラスベガスの廃墟を転々としていた時、カルロス、L.J.と再会。彼らは新たな仲間Kマート、クレア、ベティなどと共に安息の地を求めて渡り歩いていました。その時、彼らはアンデッド化したカラスの大群に襲われてしまいます。 アリスの特殊な超能力でカラスを焼き尽くし、窮地を脱しますが、そのパワーを使ったことでアイザックス博士に居場所を知られてしまい、あらたな恐怖が押し寄せてきます。

『バイオハザード3』の主なキャスト

アリス・アバーナシー/ミラ・ジョヴォヴィッチ

主人公のアリスを演じるのは、1975年ウクライナ出身のミラ・ジョヴォヴィッチ。彼女は女優、モデル、ファッションデザイナー、歌手などをこなすスーパースターです。 『バイオハザード』シリーズでは1作目より主人公アリスを演じ、華麗なアクションを披露しています。それに加えクール・ビューティな姿は2016年12月に日本で公開される第6弾『バイオハザード: ザ・ファイナル』でも健在です。まだ第6弾は日本でタレント活動をしているローラが出演していることでも話題となっています。

カルロス・オリヴェイラ/オデッド・フェール

カルロスを演じるのは、1970年イスラエル出身のオデッド・フェール。 カルロスは前作で生き延びた人物の1人ですが、本作ではアンデッド化した仲間L.J.に腕を噛まれてT-ウィルスに感染します。アンデッド化する前に覚悟を決めたカルロスは、アリスたちがアンブレラ社の研究施設に侵入するのを妨害しているアンデッドたちを自分の乗ったタンク車に引き寄せた上で、車を爆発させ自ら命を断つのでした。 フェールが出演するその他の作品として、『ハムナプトラ』シリーズがあります。『ハムナプトラ』では砂漠の平和を守るメジャイの戦士、アーデス・ベイを演じています。

クレア・レッドフィールド/アリ・ラーター

クレアを演じるのは、1976年アメリカ ニュージャージー州出身のアリ・ラーター。クレアはゲーム版「バイオハザード」では有名な人気のキャラクターで、映画版では今作品で初めて登場します。責任感が強く、「クレア軍団」のリーダーとして、生存者たちを命がけで守っていきます。 最後のシーンでは、クレアは生存者を連れて安息の地を目指し、ヘリコプターに乗り込みます。第3弾の続編となるシリーズ第4弾『バイオハザードIVアフターライフ』にもクレアは登場します。

サミュエル・アイザックス/イアン・グレン

アイザックス博士を演じるのは、1961年スコットランド出身のイアン・グレン。アイザックス博士はアンブレラ社の研究者で、自分の研究のために平気で部下を犠牲にするなどとても冷酷な人物です。アリス計画と称して、アリスの血液を使ってT-ウィルスの抗体を作るため、アリスのクローンを作ったり、人体実験を繰り返したりしています。 アイザックス自身もT-ウィルスに感染し、抗ウィルス剤を大量に投与したため突然変異を起こし、最後にはタイラントと化します。このタイラントというキャラクターもクレア同様、ゲーム版のファンの間では有名な存在です。

撮影場所は惑星タトゥイーン!?

この映画は当初、オーストラリアの奥地で撮影される予定でしたが、メキシコのバハ・カリフォルニアに変更されました。この地方は『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で登場する架空の惑星タトゥイーンのシーンを撮影するのにも使われた砂漠です。 砂漠の中に、砂に覆われたラスベガスのセットを作って商業地のシーンを撮影しましたが、その他のシーンはミニチュアのモデルを作りデジタル処理で背景を付け加えました。 ちなみに、建物の中のシーンはメキシコシティーの録音スタジオで撮影されました。

アリ・ラーターは本気です!

アリ・ラーターは、生存者たちのチームである「クレア軍団」のリーダーを演じています。クレアは今作品で初めて登場しますが、実際ゲーム版では主人公であり、ゲーム版のファンにとっては、むしろ映画版の主人公アリスより知られているキャラクターかもしれません。 そのクレアを演じるにあたって、ラーターはこう言っています。
この役を演じる上でとても大切なことは、ゲーム版のクレアのキャラクターを崩さず演じることでした。ゲーム版の熱烈なファンたちにとって、映画の中のクレアがいかにゲーム版のクレアに似ているか、どのように演じられているかが重要だと思うのです。髪の色をブロンドから赤にしたのもよりゲーム版クレアに近づくためで、スムーズに映画の世界へ引き込んでいきたいと思ったからです。

アリスの本名は?

当初脚本には、アリスがアンブレラ社のコンピュータファイルに侵入するシーンがあったそうです。そこでは彼女の本名が「アリス・アバーナシー」ではなく、「ジェイナス・プロスペロー」であることが暴露されていました。

ゲーム版より醜いクリーチャーとなったタイラント

アイザックス博士が最後のシーケンスで脅威的な突然変異をしましたが、その名前は映画の中では言及されていません。これはゲーム版の中に出てくるクリーチャーで「タイラント」と呼ばれています。実はT-ウィルスとは、「タイラントウィルス」の略称だったのです。