2016年11月6日更新 224view

ハワード・ショア、『ロード・オブ・ザ・リング』の作曲をしていたカナダ人作曲家を紹介!

カナダ出身の音楽家ハワード・ショアは、いまやハリウッドの大作映画には欠かせない存在となっています。『羊たちの沈黙』『ロード・オブ・ザ・リング』などといった超有名作の音楽を手掛けてきたハワード・ショアという人物について、もっと詳しくなりましょう。

今一番ホットな映画音楽家ハワード・ショア

ハワード・ショア1

『羊たちの沈黙』『ロード・オブ・ザ・リング』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、また2016年のアカデミー作品賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』まで、数々の有名作の音楽を担当してきたのが、この記事で紹介するハワード・ショアという人物です。

カナダ出身の音楽家である彼がこれまでに手がけた映画は、長編映画だけでも70を超えており、明らかにハリウッド映画にとってなくてはならない存在となりました。

以下の記事では、そんなハワード・ショアという人物についてもっと詳しくなれるような情報をご紹介します。

ハワード・ショアの生い立ち

若いアワード・ショア

ハワード・ショアはカナダのオンタリオ州トロントで、ユダヤ系の家庭に生まれました。8歳の頃から様々な楽器の演奏を学び始め、バンドを組んで音楽を楽しむ中で、将来は音楽に関わる仕事がしたいと強く思うようになります。そしてボストンのバークリー音楽大学に進学。

大学卒業後はジャズバンドで活動したり、数多くの演劇の音響を担当したり、バレエを作曲したり、ロックバンドに楽曲提供をしたりと、音楽に関わるありとあらゆる仕事を経験します。その中で、10代の頃からの友人が製作したテレビ番組の音響に携わったことが、映画音楽への道へ進むきっかけとなりました。

この中で俳優ダン・エイクロイドと交友関係を築いた彼は、エイクロイドの超ヒット映画『ブルース・ブラザーズ』の名付け親であるとも言われています。

デイヴィッド・クローネンバーグ映画の常連

『スキャナーズ』

1978年に初の長編映画の作曲を手がけたハワード・ショアですが、その名が世界に知れ渡るようになるのは、1981年のホラー映画『スキャナーズ』でした。本作は監督デイヴィッド・クローネンバーグの出世作でもあります。

実はクローネンバーグとショアは同じトロント出身で幼馴染。友人同士でもあり、お互いの仕事を尊敬し合っている仲でもあります。以後、『デッドゾーン』一つのみを除くすべてのクローネンバーグ作品で、彼は音楽を担当することとなります。中でも1991年の『裸のランチ』は有名です。

『羊たちの沈黙』の「機能的な」音楽

重々しく不吉な予感のするような音楽を作ることが特徴的なハワード・ショアですが、それが存分に発揮されているのが、1991年のオスカー受賞作『羊たちの沈黙』です。この作品で彼は英国アカデミー賞にノミネートされ、以後賞レースに度々名を連ねることとなります。

ジョナサン・デミ監督はどのような音楽を作るかに対し非常に強いこだわりを持っていたそうです。そのこだわりとは、音楽を目立たせすぎないこと。そのため、ショアは作曲の際に、ただひたすら映画の雰囲気に音楽を合致させることを目標としました。

観客は映画を見る際、音楽にはほとんど気づかない。しかしそれでも音楽は、照明や撮影方法、衣装などと並んで、映画の雰囲気を形成するのに大きな役割を果たしているんだ
引用:runmovies.eu

と彼は語っています。こういった努力から、『羊たちの沈黙』のサウンドトラックは、非常にニュートラルで一聴すると「特徴のない」もの、しかし映画を際立たせる機能を存分に果たしているものに仕上がっていました。

1990年代…コメディもサスペンスもお手の物!

ハワード・ショア顔

1990年代以降、ハワード・ショアはハリウッド中が起用したがる非常に多忙な作曲家となります。1990年から99年の間の10年間で担当した長編映画はなんと28本にも登ります!

数以外に注目すべきはその多様性。『フィラデルフィア』や『セブン』といったサスペンスも多い一方で、『ミセス・ダウト』『シー・デビル』『ビッグ』といったコメディ映画も手がけているのです。

『ロード・オブ・ザ・リング』三部作の作曲家として

2001年、ハワード・ショアの映画音楽家人生の象徴となる映画が誕生します。それが『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズです。壮大なファンタジー映画に欠かせないのが壮大な音楽。彼は見事にこの難題をやってのけました。

彼は実際に作曲を始める前に、4ヶ月もの期間をリサーチに費やしたと言います。トールキンの原作本を読み直すだけでなく、1000年以上前からも続く「指輪神話」に関する情報を様々な媒体から集めました。トールキンを研究する学者と会って話をすることもあったそうです。

そうした徹底的な調査の末に誕生したのがあの印象的なテーマなのです。この『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの第1作目と第3作目でハワード・ショアはアカデミー賞を受賞します。

「ホビット」シリーズも継続して作曲を担当

「指輪物語」が新たな冒険に入っても、音楽はもちろんハワード・ショアが継続して担当しました。2012年から始まる『ホビット』3部作でも彼の美しい旋律を聞くことができます。

実はホビットを映画化しようという話は2002年頃から監督のピーター・ジャクソンとショアの間ではなされていたそうです。

この間彼はこれらの映画の作曲を担当するだけでなく、指揮者として「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのオーケストラ公演を世界中で行ってもいます。

『スポットライト 世紀のスクープ』などアカデミー賞有力作品に次々と起用

アカデミー作品賞を受賞した『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』以降、ハワード・ショアは、アカデミー賞の主要な賞の有力作品に次々と起用されます。

例えば2004年の『アビエイター』、2006年の『ディパーテッド』、2012年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』、そして2016年の『スポットライト 世紀のスクープ』など。これからの活躍にも期待できそうですね!

この記事はこちらの特集に含まれています。

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