2017年11月24日更新

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズがもっと面白くなるトリビア11選

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ALWAYS三丁目の夕日

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1.「ALWAYS 三丁目の夕日」は漫画が原作

東京の下町夕日町三丁目の人々のドラマを描いた「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズは、漫画『三丁目の夕日』を原作としています。 西岸良平作の『三丁目の夕日』は、1974年にビッグコミックオリジナルにて連載が開始され、40年以上経った現在でも連載が続いている長寿作品です。

2.昭和30年代の町並みをCGとミニチュアで再現

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズは、昭和30年代の町並みが登場し、とても印象的ですが、当時の情景はCGとミニチュアで再現されています。鈴木オートや商店街、茶川駄菓子店などの印象的な建物は全てセットであり、店内の商品、自動車やバイクなどは各地から集められました。

シリーズを手がけた山崎貴監督は、人々の心の中に残っている懐かしい情景を再現できるように務めたと言います。当時の日本を知る人には懐かしく、現在を生きる若者には新鮮に感じられる町並みが本シリーズの大きな魅力のひとつです。

3.山崎貴監督は撮影に乗り気じゃなかった?

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの制作会社である株式会社ロボットの社長から、漫画『三丁目の夕日』を原作とした作品を作りたいという依頼があり、実写映画の制作に取り掛かった山崎監督。 しかし、最初は乗り気ではなかったようです。『三丁目の夕日』の大ファンであった山崎監督ですが、実際に体験していない昭和30年代を舞台に人情物語を描くのには、大きな不安があったのだとか。 『三丁目の夕日』を実写化するにあたり、山崎監督は作品と同じ昭和30年代の映画をたくさん観て参考にしたのだそうです。

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4.映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズのルーツ

本シリーズにはルーツとも言える作品があります。それは、山崎監督が実写化作品を作る際に参考にした映画です。 昭和30年代を舞台にした作品の全体像は、昭和を代表する映画監督小津安二郎の『お早よう』の雰囲気を目指しているんだとか。郊外で暮らす人々の日常をユーモラスに描いたこの作品の持ち味は、シリーズすべての根底に流れています。 また、原作の良さを活かしながらも映画として見ごたえのあるストーリー展開にするために『ラブ・アクチュアリー』を参考にしたそうです。 クリスマスの5週間前からストーリーが始まり、登場人物達による複数のエピソードが展開されていく様子は、「ALWAYS」シリーズのそれぞれの登場人物達に起こったできごとを連想させますね。

5.山崎貴監督はBUMP OF CHICKENの大ファン

シリーズは三作品を通じて、主題歌や劇中歌も大変魅力的な映画です。山崎貴監督は、BUMP OF CHICKENの大ファンであり『ALWAYS続・三丁目の夕日』、『ALWAYS三丁目の夕日'64』では主題歌を依頼。その後も自身の監督作品の主題歌も多数オファーしています。

BUMP OF CHICKEN『花の名』

『ALWAYS 続・三丁目の夕日』の主題歌となった「花の名」は、BUMP OF CHICKENのメンバーと山崎監督との間で綿密な話し合いがされ、ストーリーや映像に合わせて書き下ろされた意欲作です。曲の持つメロディや雰囲気が映画とぴったりとマッチして、物語の世界をさらに盛り上げてくれています。 『ALWAYS三丁目の夕日'64』の主題歌である「グッドラック」のシングルには、映画に出演していた吉岡秀隆等が登場するショートムービーが収録されており、そちらとも合わせてより深い楽しみ方ができます。

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6.『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にはゴジラが登場!

1959年の東京の下町夕日町を舞台に描かれている『ALWAYS 続・三丁目の夕日』ですが、その時代を代表するアイコン、ゴジラが劇中に登場しています。 冒頭で、不穏な空気の中逃げ惑う鈴木家の人々と夕日町の人たち。フルCGで描かれるゴジラが夕日町を次々に破壊していきます。 いきなりのゴジラの登場にびっくりしてしまいますが、実はこれは作家茶川竜之介の作品のストーリー。世界的怪獣スターのゴジラと夕日町の人々との共演は見ものです!

7.『ALWAYS 三丁目の夕日'64』ではオリンピックの試合映像が流れる

2作目から5年後が舞台となっているシリーズ3作目。1964年は東京オリンピック開催の年であるため、劇中やストーリーにオリンピックの話題が絡んできます。 東洋の魔女と呼ばれた全日本女子バレーボールチームの試合映像が劇中で流れ、試写会の舞台挨拶には当時のメンバー4名が登場したことも話題になりました。

8.シリーズ三作品は多数のロケ地で撮影

昭和30年代の町並みをCGやセットで再現しているシリーズですが、多数のロケ地での撮影も行っています。 例えば、『ALWAYS 三丁目の夕日'64』では東京都の青梅鉄道公園や兵庫県の尼崎市立文化財収蔵庫など当時の面影が残る場所で撮影を行い、昭和30年代の世界をより身近に感じることができます。

9.1作目は予想をはるかに上回る大ヒットとなった!

これまで3作品公開されてきた人気シリーズ。軒並みヒットを飛ばしていますが、制作当初はヒットは期待できないだろうと考えられていました。 映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの原作『三丁目の夕日』は長寿作品であり、ファンの年齢層も高い傾向にありました。高齢男性が原作ファンの主な層でしたが、実写化に否定的であったり、映画館に訪れることが少ない層でもあったのです。 しかし予想をはるかに上回るヒット記録を打ち出します。原作ファンはもちろん、舞台となった昭和30年代に子ども時代を過ごした人、さらには昭和30年代を知らない若者にも受け入れられたのです。 2005年の11月に公開され、翌年の2006年1月まで10週連続でトップ10に入るという快挙を成し遂げました。

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10.『ALWAYS 三丁目の夕日'64』は公開3週で20億円突破!

三作品とも大ヒットを記録しましたが、その中でも3作目の『ALWAYS三丁目の夕日'64』は、公開第1週からランキング1位を獲るなど絶好調で、公開3週目には早くも興行収入が20億円を突破しました。 シリーズ初の3D作品でもあり、また本作から登場する新キャラクターに森山未來や染谷翔太など若手人気俳優を起用したこともあり、前二作の魅力をはるかに上回る最高傑作との高い評価を得ています。

11.「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズは記憶再生装置?作品に対する反響

当時を生きた製作メンバーが『ALWAYS 三丁目の夕日』を試写で観た際、作品の批評もそこそこに、自分たちの当時の記憶や思い出話を始めたそうです。本作には、昭和30年代を生きた人達の当時の記憶を蘇らせる力があり、懐かしい思い出があふれてきたのでしょう。 また、出演した役者達の演技は高く評価されました。2005年の報知映画賞で堤真一は助演男優賞を、薬師丸ひろ子は助演女優賞を受賞しています。その後も数々の映画賞で二人は賞を受賞し、薬師丸ひろ子は本作のヒットにより2005年の紅白歌合戦に審査員として出場しました。