2019年12月7日更新

映画「ランボー」シリーズを観る順番は?あらすじと見どころとともに紹介

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『ランボー』シルベスター・スタローン
© Lionsgate/LMK/zetaimge

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「ランボー」の観るべき順番は?シルベスター・スタローンのもう1つの代表シリーズ

『ランボー3/怒りのアフガン』
© TRISTAR PICTURES/zetaimge

肉体派アクションスターの筆頭、シルベスター・スタローン。1976年の『ロッキー』からなるいわゆる「ロッキー」シリーズで知られる彼の、もう一つの代表シリーズ「ランボー」。 2019年時点で5作品が製作されている「ランボー」シリーズはどんなもので、どの順番で観ればいいのでしょうか。 大人気シリーズをこれから観ようという人のために、本シリーズの特徴から、観るべき順番と各作品のあらすじや見どころ、キャストなどを紹介します。

「ランボー」シリーズの特徴

「ランボー」シリーズは、ベトナム戦争から帰還し、社会から孤立しているジョン・ランボーを中心に展開されるアクションシリーズであり、人間ドラマです。 1作目では、ランボーと小さな町の保安官の対立を通して、“ベトナム戦争でアメリカが負った傷”が描かれました。 「ロッキー」シリーズにつづき、肉体派俳優として知られるシルベスター・スタローンのイメージを確立し、アクションスターとしての地位を不動のものにしたシリーズでもあります。

「ランボー」シリーズは公開順に観ればOK!

公開順 製作年 タイトル
1 1982年 『ランボー』
2 1985年 『ランボー/怒りの脱出』
3 1988年 『ランボー3/怒りのアフガン』
4 2008年 『ランボー/最後の戦場』
5 2019年(日本未公開) 『ランボー:ラスト・ブラッド(原題)』

「ランボー」シリーズの観るべき順番は、ずばり「公開順に観る」です。 このシリーズは公開順が時系列順になっており、またストーリーも前作と連続している場合が多いので、むしろ公開順に観ないと混乱してしまう可能性があります。

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第1作『ランボー』(1982年)

全てはここから始まった、ランボーの孤独な戦い

ベトナム戦争帰還兵のランボーは、かつての戦友を訪ねて小さな町を訪ねますが、仲間はすでに亡くなっていました。そこで彼は町で食事をしようとするも、よそ者を嫌う保安官ティーズルに目を付けられてしまい……。 シリーズ第一作となった本作は、本作はディヴィッド・マレルの小説『一人だけの軍隊』を小説化したもの。大体のストーリーは同じですが、ラストだけが変更されています。ベトナム戦争で心が疲弊した青年ランボーの孤独と怒りを表した人間ドラマとなっています。

第2作『ランボー/怒りの脱出』(1985年)

全世界で大ヒットしたシリーズ第2弾

前作の後、ランボーのもとに元上官のトラウトマン大佐からある依頼が入ります。それは、ベトナム軍に捕まったままの捕虜の極秘調査。任務遂行のため、ランボーは現地に潜入しますが……。 世界的大ヒットとなったシリーズ第2弾。ちなみに本作の原題は『Rambo:First Blood Part2』で、これは前作の邦題『ランボー』を気に入ったスタローンが付けた……と云われていますが真偽のほどは定かではありません。

第3作『ランボー3/怒りのアフガン』(1988年)

捉われの元上官を救いにアフガニスタンへ

バンコクで暮らしていたランボーのもとに再びトラウトマン大佐が現れ、ソ連軍が侵攻するアフガニスタンへの潜入捜査を依頼します。一度は断わったランボーでしたが、代わりにアフガンへ向かったトラウトマンがソ連軍に拉致されてしまった事を聞き、単独で助けに向かいます。 101分の本編中に108人が死亡する本作は、1990年のギネスブックに「最も暴力的な映画」と認定されました。また、本作はソ連によるアフガニスタン占領を題材としていますが、アメリカ公開10日前にソ連との和平協定が結ばれ、ソ連はアフガニスタンから撤退をはじめました。

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第4作『ランボー/最後の戦場』(2008年)

第1作と対になっているラストに注目

タイの山中で暮らしていたランボーのもとに、キリスト教系NGOの一団が訪れます。内戦のつづく隣国ミャンマーへ支援団を送る道案内を頼まれたランボー。1度は断りましたが、結局依頼を受けることにしました。しかし、このNGO団体にはある秘密があり……。これまで激戦を潜り抜けてきたランボーの、最後の戦いが始まります。 前作から20年ぶりに製作された続編。サブタイトル通りシリーズ最終作として製作されました。全ての戦いを終えたランボーのラストショットが、第1作目のオープニングと対になっている点にも注目です。

第5作『ランボー:ラスト・ブラッド(原題)』(日本公開未定)

今度こそ最後!?ランボーが再び立ち上がる

過去に数多くの戦いを経験してきたベトナム帰還兵のジョン・ランボー。重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ彼は、アリゾナ州の牧場で穏やかな日々を過ごし、心を癒そうとしていました。 しかしある日、牧場主マリアの孫娘・ガブリエラがメキシコで姿を消してしまいます。ランボーがメキシコに渡り彼女の行方を探していると、ガブリエラが姿を消した背景には、人身売買組織の存在があることをつきとめるのです。ランボーはガブリエラを救うため、組織との戦いへと身を投じていき……。 2019年9月に全米で公開された第5作目。サブタイトルが1作目と対になっており、本作で本当にシリーズが終わるものとみられています。しかし、残念ながら日本での公開は未定です。

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「ランボー」シリーズの主なキャスト

ジョン・ランボー/シルベスター・スタローン

『ランボー/怒りの脱出』シルベスター・スタローン
© TRISTAR PICTURES/zetaimge

言わずと知れた主人公のランボー。ベトナム戦争で負った心の傷が完全に癒えぬまま、戦友に会いに小さな町を訪れたことから、彼の波乱の人生が始まります。 原作『一人だけの軍隊』の映画化が立ち上がった際、ランボー役にスティーブ・マックイーンやジョン・トラボルタといったスターが候補に挙がるも全て流れてしまい、最終的にスタローンが出演を熱望し実現しました。

トラウトマン大佐/リチャード・クレンナ

『ランボー3/怒りのアフガン』
© Supplied by LMKMEDIA/zetaimge

ランボーの元上官トラウトマン大佐。ランボーの良き理解者となる、いわゆるメンター的立場として、『ランボー3 怒りのアフガン』まで登場します。 演じるリチャード・クレンナは1950年代初頭から俳優活動を始めたベテランとして、『砲艦サンパブロ』などの代表作がありますが、惜しくも2003年1月に77歳で亡くなりました。

ティーズル保安官/ブライアン・デネヒー

『ランボー』の舞台となった町の保安官を務めるティーズル。ふらりと現れたよそ者ランボーに敵意をむき出し、その結果大惨事が起きてしまいます。 演じるブライアン・デネヒーは1970年代から主に脇役で活躍してきた俳優で、本作『ランボー』で一躍注目されました。他の代表作に宇宙人役を演じた『コクーン』があります。

ポドフスキー中佐/スティーヴン・バーコフ

『ランボー/怒りの脱出』で登場する、ベトナム軍を内密に支援するソ連軍のトップ。アメリカ軍捕虜を捕らえた元凶として、ランボーの前に立ちはだかります。 中佐を演じたスティーヴン・バーコフは、『ビバリーヒルズ・コップ』や『フェア・ゲーム』などでの敵役が印象強い俳優ですが、『マクベス』などの舞台劇でも活躍しています。

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ザイセン大佐/マーク・ド・ジョング

『ランボー3 怒りのアフガン』で登場する、アフガニスタンを侵攻してトラウトマン大佐を捕らえたソ連軍のザイセン大佐。ランボーが操縦する戦車と、大佐が乗るヘリとの一騎打ちが見ものです。 演じたマーク・ド・ジョングは、スティーブン・スピルバーグ監督の『太陽の帝国』や、ジャン・レノ主演のコメディ『オペレーション』(日本未公開)などで脇役を演じています。

パ・ティー・ティント大佐/マウン・マウン・キン

『ランボー/最後の戦場』でカレン族虐殺を指揮するミャンマー軍大佐のパ・ティー・ティント。残忍な性格の持ち主ですが、臆病な面も持ち合わせています。 大佐を演じたマウン・マウン・キンは、実際にミャンマー海軍にいた経歴を持つ人物です。

スタローンの歴史とともに「ランボー」シリーズを振り返ろう!

『ランボー:ラスト・ブラッド(原題)』
© Supplied by LMK/zetaimge

1980年代に第1作目が公開され、30年に渡って人気を獲得しつづてきた「ランボー」シリーズ。深いテーマが込められていた『ロッキー』から、スタローンのキャリアと切っても切れない作品となりました。 そんな本シリーズは、2019年の『ランボー:ラスト・ブラッド (原題)』を最後に幕を閉じるようです。最終章が日本で公開されることを祈るばかりですが、その前にシリーズを復習しておきたいですね!