2017年11月16日更新

映画『アメリカン・ビューティー』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

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アメリカン・ビューティー

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現代アメリカ社会に潜む闇をコミカルに表現した名作『アメリカン・ビューティー』

『アメリカン・ビューティー』は1999年公開の作品です。平凡で幸せな家庭を築いて暮らしている中年男性、レスター・バーナムが、娘の同級生に恋をしてしまったことをきっかけに彼を取り囲む日常が崩れていく様をコミカルに描いた作品です。 現代のアメリカ社会が抱えている闇を描き出したストーリーは第72回アカデミー賞で作品賞を受賞しました。本作品に出演していたキャストは現在どのようになっているのでしょうか?

レスター・バーナム/ケヴィン・スペイシー

42歳の平凡な一家の家主、レスター・バーナムを演じたのはケヴィン・スペイシーです。 ケヴィン・スペイシーは1959年7月26日生まれ、アメリカのニュージャージー州出身。スタンダップ・コメディアンとしての活動を経て俳優に転身、1986年の『心みだれて』で映画デビューしました。1995年の『セブン』での演技がきっかけで注目を浴び始め、『アメリカン・ビューティー』ではアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。 スペイシーは、2013年からネットフリックスのオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』で、成功の為には手段を選ばない冷酷な政治家フランシス・アンダーウッドを演じています。同シリーズは人気を博し、2017年にシーズン5の配信が決定しました。 2016年には、実際にあったロックスターとアメリカ大統領の対談を元にした映画『エルビス&ニクソン(原題)』に出演し、第37目大統領のリチャード・ニクソンを演じています。

キャロライン・バーナム/アネット・ベニング

レスターの見栄っ張りな妻、キャロラインを演じたのはアネット・べニング。 アネット・べニングは1958年5月29日生まれ、アメリカのカンザス州出身です。舞台女優として活動したのちに1988年に『大混乱』で映画デビューしています。『アメリカン・ビューティー』と2004年の『華麗なる恋の舞台で』の2作で、アカデミー賞主演女優賞の候補になっていますが、どちらも受賞にまでは至りませんでした。 べニングは2017年公開の『フィルム・スターズ・ドント・ダイ・イン・リバプール(原題)』に出演が決定しています。 今作は、イギリス人俳優のペーター・ターナーと、大女優グロリア・グレアムが実際に結んでいた関係を、ペーターの回想録に基づいて映画化したもの。べニングは、胃がんに侵され、若い俳優を支える立場に回ったグロリア役を演じます。

ジェーン・バーナム/ソーラ・バーチ

父親のことを嫌っているレスターの娘、ジェーンを演じたのはソーラ・バーチです。 ソーラ・バーチは1982年3月11日生まれ、アメリカのロサンゼルス出身です。幼いころから子役として活動していましたが、『アメリカン・ビューティー』で演じた役が印象的となり、彼女にとって可愛い子役のイメージを払拭するターニングポイントとなった作品です。 2001年『ゴーストワールド』に出演した際は、世間になじめない思春期の少女のイーニド役を演じ、ゴールデングローブ賞の候補となっています。 バーチは、スリラーやサスペンスなどを中心に2017年公開の作品4本に出演することが決定しています。

アンジェラ・ヘイズ/ミーナ・スヴァーリ

レスターが恋に落ちてしまう娘の友人、アンジェラを演じたのはミーナ・スヴァーリです。 ミーナ・スヴァーリは1979年2月13日生まれ、アメリカ出身です。エストニア人の父とギリシャ系アメリカ人の母の間に生まれました。10代の頃からモデルとして活動を始め、テレビドラマなどに出演した後に、1997年『ノーウェア』で映画デビューしています。 『アメリカン・ビューティー』では中年男性を虜にする小悪魔のような女子高生を演じ、英国アカデミー賞助演女優賞にノミネートされました。 『アメリカン・ビューティー』以外の出演作も、1999年の『アメリカン・パイ』と『アメリカン・ヴァージン(原題)』と何故か"アメリカン"がタイトルに含まれる作品に多く出演しており、2000年には“最も愛国心の強い女優”としてエンターテイメントウィークリー誌に紹介されています。

リッキー・フィッツ/ウェス・ベントリー

バーナム家の隣人、リッキーを演じたのはウェス・ベントリーです。 ウェス・ベントリーは1978年9月4日生まれ、アメリカ出身の俳優です。舞台で演技の経験を積んだ後、1988年『愛されし者』に端役で出演し、映画デビュー、翌年出演した『アメリカン・ビューティー』で一躍俳優として注目を浴びました。 ベントリーは、日本でも2016年12月に公開が予定されている『ピートと秘密の友達』に出演しています。1977年に公開された『ピートとドラゴン』のリメイク版で、森の中で竜と暮らしていいた少年が主人公のファンタジー作品です。

バディ・ケーン/ピーター・ギャラガー

キャロリンの浮気相手となる不動産業の男性、バディ・ケーンを演じたのはピーター・ギャラガーです。 ピーター・ギャラガーは1955年8月19日生まれ、アメリカのニューヨーク州出身です。大学卒業後、舞台俳優となり、ブロードウェイのステージでも活躍していました。映画デビューは1980年の『アイドル・メイカー』という作品ですが、しばらくは注目されませんでした。1989年に『セックスと嘘とビデオテープ』へ出演して以来、映画俳優としても認められ始め、以降多数の作品に出演しています。 アメリカのNBCで、1999年から7年にわたって放送されており、2016年にはシーズン18が放送された人気刑事ドラマシリーズ『LAW &ORDER:性犯罪特捜班』にも、ギャラガーは副課長のウィリアム・ドッズ役で出演しています。