2019年10月15日更新

デス・スターの誕生&消滅の歴史とトリビア【弱点はそこだ!】

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デス・スター『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』
© Supplied by LMK/zetaimage

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銀河帝国の究極兵器デス・スターを紹介!

「スター・ウォーズ」シリーズに登場する銀河帝国の究極兵器デス・スターは、テクノロジーが生み出した恐怖の象徴です。デス・スターは巨大な宇宙ステーションで、惑星1つを破壊するほどのパワーを持っていました。 ファンの間ではミレニアム・ファルコン号やXウィング・ファイターなどと同様に、高い人気を誇るデス・スター。今回はそんな究極兵器について、その歴史とトリビアなどを紹介しましょう。

銀河を恐怖に陥れた初代デス・スター

デス・スターは『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に登場した、銀河帝国軍の巨大機動性バトル・ステーションです。衛星ほどの大きさのあるこの宇宙要塞はハイパードライブ装置も搭載しており、ワープ走行も可能。乗員は約100万人、直径は約120kmにもわたります。 デス・スターの最大の特徴は、一撃で惑星ひとつを破壊するほどの威力を誇るスーパーレーザー砲です。銀河帝国はその力を反乱勢力に知らしめるため、見せしめとしてレイア姫の故郷オルデランを一瞬にして粉々に破壊しました。

完成までには20年かかった

デス・スターの建設はクローン大戦中から始まっており、完成までには約20年の時間を要しました。 建設に時間がかかった原因は、建築資材の調達に苦労したことや、資材の中継を行っていた基地が反乱軍のテロ攻撃の標的となったこと、設計図を作成するために協力を強いられた技術者たちの相次ぐ逃亡などのトラブルです。

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デス・スターが破壊されるまでの経緯

レイア姫が入手したデス・スターの設計書を分析した結果、その表面にある小さな排熱孔がステーション全体に動力を供給する反応炉につながっていることが判明。そこを攻撃すれば連鎖反応で全体を吹き飛ばすことができます。 反乱軍のXウィング・ファイターに乗ったルーク・スカイウォーカーが排熱孔にプロトン魚雷を打ち込むことに成功し、デス・スターは粉々になりました。

第2デス・スターは初代よりも進化したはずだったが……

「エピソード4」でデス・スターは破壊されましたが、『スター・ウォーズ エピソード6/シスの復讐』には、最初のデス・スターからさらに進化した第2デス・スター建造の様子が描かれています。最初のデス・スター弱点が改善され、完成すればより巨大かつ強力な宇宙ステーションになる予定でした。

建造の指揮をとったカシオ・タッグ

第2デス・スターを建造する際、皇帝シーヴ・パルパティーンは、最初のデス・スターの弱点や、設計図が反乱軍の手に渡ったことを重大視していたカシオ・タッグを大将軍に昇格させ、プロジェクトに彼の哲学を反映させることに。 一方ダース・ベイダーは、彼の部下に降格させられてしまいます。

完成前に反乱軍に破壊される

スターウォーズ フォースの覚醒,ミレニアム・ファルコン
© Walt Disney Studios Motion Pictures/zetaimage

最初のデス・スターが破壊された「ヤヴィンの戦い」から4年後。惑星エンドアの上空での第2デス・スター建造は計画よりも遅れ、半分ほどしか完成していませんでした。 スーパーレーザー砲は全体よりもひと足早く完成していたため、自ら視察に訪れた皇帝はその事実を隠して建造している場所の情報をわざと漏らし、反乱軍をおびき寄せる作戦を立てます。 しかし、反乱軍は小型戦闘機の侵入を防いでいたシールド発生機を破壊。ランド・カルリジアンが操縦するミレニアム・ファルコン号やXウィング・ファイターが内部に侵入し、中心部の核融合炉を直接破壊されたことで大爆発。皇帝ともども消滅しました。

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スターキラー基地 ファースト・オーダーが建造した“新たなデス・スター”

ドーナル・グリーソン『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
©︎Supplied by LMK

スターキラー基地は、帝国軍の残党が結成したファースト・オーダーの本拠地となっている移動式要塞惑星です。「エピソード6」の30年後を舞台とする『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で登場しました。

これまでのデス・スターとの違いは?

「新たなデス・スター」とも呼ばれるスターキラー基地ですが、デス・スターとの大きな違いは、完全な人工物ではないということです。もともと銀河の未知領域にあった氷の惑星を改造して作られたもので、衛星サイズだったこれまでのデス・スターよりも、はるかに巨大。 また、デス・スターに搭載されていたもの以上のスーパーレーザー砲を備えており、その仕組もこれまでのものとはまったく違います。スターキラーは宇宙に飛び回る暗黒物質を集め、超新星爆発と同程度のエネルギーを蓄積。それを仮想エネルギーに変換して発射することで「空間の歪み」そのものとなり、ハイパースペースを引き裂く光線となります。 この攻撃の標的となったのは、都市惑星ホズニアン・プライムでした。ファーストオーダーの危険性について議会で討論されていた最中、近くの星々が全て燃え空が真っ赤に染まり、住民がそれを見上げた瞬間にすべて消滅してしまいます。

レジスタンスの本拠地ディ・カーに狙いを定めるが……

ファースト・オーダーは、ホズニアン・プライムの次にレジスタンスの本拠地がある惑星ディ・カーを標的とします。 しかし、レジスタンスの奇襲攻撃で、ポー・ダメロンが操縦するXウィングに唯一の弱点であるエネルギー制御装置を破壊されてしまいます。蓄積していた膨大な量の核融合エネルギーが放出されたため、惑星の地殻そのものが崩壊し、最後には新星と化しました。

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実はわざと作られていたデス・スターの弱点

先述した最初のデス・スターの弱点は、実はわざと作られたものでした。 デス・スターの設計をするため、帝国軍は科学者のゲイレン・アーソ強制的に連れていきます。その際、抵抗したアーソの妻は殺され、娘とも離ればなれになってしまいました。彼は復讐のため、デス・スターに致命的な弱点を仕込んだのです。 その後、彼の娘であるジン・アーソ率いる“ローグ・ワン”がデス・スターの設計図を盗み出すことに成功。それがレイア姫の手に渡り、デス・スターの破壊作戦につながりました。 その物語は、スピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で描かれています。

デス・スターを実際に建造するにはいくら必要?

USドル お金

2012年、アメリカではホワイトハウス宛に「雇用の創出と国防のため」という理由で、34,000人分の署名と共に「デス・スター建造陳情書」が提出されました。そこで実際にデス・スターを建造するためにはいくら必要かを計算したところ、その金額はなんと85京2000兆ドル。日本円にしておよそ9384京2688兆円になると算出されます。 この金額は世界中のGDP(国内総生産)の13,000年分に相当するといい、「デス・スター建造陳情書」は当然却下。 これについて米国行政管理予算局は、ホワイトハウスの公式回答として「建設費が高すぎる」、「政府はひとつの惑星を吹き飛ばすことを支持しない」、「1人乗りの戦闘機1機で破壊されうる、という致命的な欠陥を持つデス・スターに、国民が納めた税金を費やすことはできない」という3つの理由からデス・スターは建設しない、とユーモアのある発表をしました。

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今後のシリーズにもデス・スターは登場する?

デス・スター『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』
© Supplied by LMK/zetaimage

銀河帝国、そしてファースト・オーダーが建造してきたデス・スターやスターキラー基地。しかし、反乱軍やレジスタンスの不屈の精神によって、必ず破壊されてきました。 2019年12月に公開される『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や、今後製作されるといわれている作品には、さらに“新たなデス・スター”は登場するのでしょうか。