2017年7月6日更新

映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

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ミリオンダラー・ベイビー

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アカデミー賞作品賞を受賞した映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』のキャストは今

2016年で公開から12年が経った映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』。クリント・イーストウッドが監督・製作・主演を務めた今作は愛情を受けたことのない孤独な女性ボクサーと、愛情を与えたことのない老人トレーナーの悲劇的ヒューマンドラマです。 今作はアカデミー賞作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、そして監督賞を受賞した不朽の名作。今回はそんな名作に出演していたキャストの現在をお伝えします。

フランキー・ダン/クリント・イーストウッド

今作で監督を務めるだけではなく主演のフランキー・ダンを演じたのは巨匠クリント・イーストウッド。イーストウッドは1930年5月31日生まれの映画俳優、監督、そしてプロデューサーです。 彼は1950年代にユニバーサル映画と契約を結んだことによって映画出演を果たします。しかし当初は端役しか与えられず不遇の時代を過ごすことに。 そんなイーストウッドの知名度を世界的なものにした作品は1959年から放送が開始されたテレビ西部劇『ローハイド』です。彼はカウボーイのロディを好演し、自身の知名度を世界的なものにしました。 その後1971年の映画『ダーティハリー』では常識にとらわれない刑事ハリー・キャラハンを演じます。映画はシリーズ化され彼の代表作となりました。 俳優としても活躍する一方で監督としても活動するようになり1971年『恐怖のメロディ』で映画監督デビューを果たします。1992年の映画『許されざる者』では監督だけではなく主役のウィリアム・"ビル"・マニーを演じます。この作品はアカデミー賞監督賞、作品賞を受賞しました。 その後も精力的に活動を続け、2004年には『ミリオン・ダラー・ベイビー』で前述のようにアカデミー賞の多くの賞を受賞しています。2006年にはプロデューサー兼監督を務めた『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』の2部作を発表。公開当時は『硫黄島からの手紙』に渡辺謙や二宮和也等の日本の俳優が起用され話題になりましたね。 2008年の映画『グラン・トリノ』では監督を務め、俳優として主役のウォルト・コワルスキーを演じます。この作品で実質的に俳優として引退宣言をしましたが、監督業はまだまだ現役。 監督としては2014年のブラッドリー・クーパー主演作『アメリカン・スナイパー』、そして2016年にはトム・ハンクスを主演に迎えた話題の映画『ハドソン川の奇跡』が公開されました。

マギー・フィッツジェラルド/ヒラリー・スワンク

今作でヒロインとなるマギー・フィッツジェラルドを演じたヒラリー・スワンクは1974年7月30日生まれのアメリカの女優。 彼女は子供の時から演技を学び、9歳の頃には舞台「ジャングル・ブック」で主演を果たします。その後1992年の映画『バッフィ/ザ・バンパイア・キラー』の端役でスクリーンデビューを果たした彼女ですが、しばらくは日の目を見ない生活を送っていました。 ターニングポイントとなった作品は1999年の映画『ボーイズ・ドント・クライ』。彼女はオーディションで性同一性障害に苦しむ女性ブランドン・ティーナを熱演します。彼女の演技は高く評価されアカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を含む20以上もの賞を総なめしました。 その後2004年には今作『ミリオン・ダラー・ベイビー』でアカデミー賞主演女優賞を再び獲得します。近年も女優としての活動を行っており、最近では2011年の映画『ニューイヤーズ・イブ』にクレア・モーガン役、2014年の映画『サヨナラの代わりに』にクレア役で出演しています。

エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス/モーガン・フリーマン

今作でフランキーの旧友で元ボクサーのエディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリスを演じたのはモーガン・フリーマンです。彼は1937年6月1日生まれのアメリカの俳優。1960年代から映画に出演し始めます。 着実に経験を重ね続け、演技力に磨きをかけ続けた彼の魅力が開花した作品は1994年の映画『ショーシャンクの空に』。彼はティム・ロビンス(アンディ)と共に主演のレッドを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。 その後は話題作に立て続けに出演するようになり、1995年には『セブン』でウィリアム・サマセットを演じ、ブラッド・ピット(ミルズ)と共演しています。 そして今作『ミリオン・ダラー・ベイビー』で念願のアカデミー賞助演男優賞を受賞。毎年数多くの話題作に出演するモーガン・フリーマンは79歳を迎えた2016年でもまだまだ現役の俳優です。 2007年の映画『最高の人生の見つけ方』でカーター・チェンバーズ役、2009年の映画『インビクタス/負けざる者たち』ではネルソン・マンデラ役で出演しました。

デンジャー/ジェイ・バルチェル

1982年4月9日生まれのカナダ人俳優ジェイ・バルチェルが演じたのはデンジャー。ジェイは12歳の時から子役として演技を始めました。 徐々に有名作品にも出演するようになった彼の最初のメジャー作品は2000年の映画『あの頃ペニー・レインと』でのヴィク役です。 そして2004年に『ミリオン・ダラー・ベイビー』に出演した彼は若手俳優のホープとして頭角を現してきます。2008年のコメディ映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では無名俳優ケヴィン・サンダスキーを演じ、ベン・スティラー(タグ・スピードマン)、ロバート・ダウニー・Jr(カーク・ラザラス)と共演を果たしました。

ビリー/ルシア・ライカ

今作で世界チャンピオンのビリーを演じたルシア・ライカは1967年12月6日生まれの元女子プロボクサー。オランダ人の彼女は1980年代後半から1990年代前半にかけてキックボクシング選手として大活躍しました。 なんと同じ女子では全く相手にならなかったので、男子と試合を行ったこともあるほどの実力の持ち主です。 その後1996年にはプロボクサーに転向し、IFBA世界フェザー級・IBO女子スーパーウェルター級の王座を次々と手にしていきます。しかし2005年にアキレス腱断裂という不運に見舞われと、2009年には引退発表を出しました。 現役時代から彼女の美貌には注目が集まり、今作『ミリオン・ダラー・ベイビー』では世界チャンピオンのビリー役を演じるだけではなくボクシング技術監修も務めました。 2005年にはドラマ『Lの世界』に、ボクシングコーチ役として出演を果たし女優として活躍し始めます。

ショーレル・ベリー/アンソニー・マッキー

ショーレル・ベリーを演じたアンソニー・マッキーは1979年9月23日生まれのアメリカの俳優。大学で演劇を学んだ彼は卒業後舞台俳優として活躍します。 2002年にはトニー賞に次いで権威のあるオビー賞受賞という快挙を果たしました。2002年の映画『8 Mile』ではパパ・ドクを演じ、主演であり世界的ラッパーのエミネム(ジミー・スミスJr.)と共演。 その後も着実に出演作を伸ばし続け、2008年の映画『ハート・ロッカー』では爆弾処理班の上級隊員J.T.サンボーン軍曹を好演しました。映画はアカデミー賞9部門にノミネートされ、監督賞、作品賞を含む6部門で受賞を果たしています。 また2014年の映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』からファルコン役を演じ始め、2015年の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、2015年の『アントマン』、そして2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で同役を演じ続けています。