2017年7月6日更新

映画『ドライビングMissデイジー』に出演していたキャストの現在【アカデミー賞】

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ドライビングMissデイジー

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アカデミー賞4部門受賞作品『ドライビングMissデイジー』に出演したキャストたちのその後

原作は1987年度のピューリッツァー賞演劇部門を受賞したアルフレッド・ウーリーの戯曲で、映画でもウーリーが脚本を担当しました。また映画で黒人運転手ホーク・コバーンを演じたモーガン・フリーマンも同じ役で戯曲に出演しています。 戯曲でのキャストはユダヤ系老婦人とその息子、そして黒人運転手という3人のみですが、映画では3人に加え、息子の嫁と老婦人のお手伝いがキャスティングされていました。モーガン・フリーマンがこの作品を「自分の代表作の一つ」と言っているように、他の出演者にとっても思い入れのある素晴らしい作品であることは言うまでもありません。 作品賞を含む9部門でアカデミー賞にノミネートされ、うち当時80歳のジェシカ・タンディが獲得した主演女優賞を含む4部門で受賞されたこの作品。ここでは、各ジャンルで活躍する主要キャストたちのその後と今作品に関するプチ情報をいくつかお伝えします。

デイジー・ワサン/ジェシカ・タンディ

元教師のユダヤ系老婦人デイジー・ワサンを演じるのは、イギリスロンドン出身1909年6月7日生まれのジェシカ・タンディです。彼女は元々ブロードウェイなどの舞台を中心に活動しており、3度のトニー賞を受賞しています。 映画出演は一時遠のいていましたが、80年代に入り復活し、この作品でアカデミー主演賞を最年長の80歳で受賞しました。また91年にも『フライド・グリーン・トマト』ニニー役で助演女優賞にノミネートされています。 1990年に卵巣ガンを患った後も精力的に仕事を続けていましたが、1994年9月11日に亡くなりました。彼女の亡くなった後に、『ノーバディーズ・フール』と『カミーラ あなたといた夏』の2作品が映画公開されています。

ホーク・コバーン/モーガン・フリーマン

デイジーの運転手として雇われた初老のアフリカ系男性ホーク・コバーンを演じるのは、1937年6月1日生まれアメリカメンフィス出身のモーガン・フリーマンです。この作品で彼はアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。 その後、フランク・ダラボンがメガホンをとった感動作『ショーシャンクの空に』(1995)では刑務所に入っている囚人レッド役で、クリント・イーストウッド監督が描いた人間ドラマ『インビクタス 負けざる者たち』(2010)ではネルソン・マンデラ役で、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。 また、女性ボクサーを描いた映画『ミリオンダラー・ベイビー』(2005)では、主人公フランキーの旧友で元ボクサーのエディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス役で念願の同賞助演男優賞を受賞しました。 実力派俳優として名高い彼は、みなさんご存じの通り、この他にも数々の映画に出演してますが、渋い声を生かしてナレーターとしての仕事も頻繁に行っています。 つい最近では、ヒラリー・クリントンに投票を促すビデオのナレーションも担当。映画で2度も大統領役をしたことのある彼には適役だったのですが…。 ちなみに、この映画公開より前の1987年にオフ・ブロードウェイで同じ「ドライビングMissデイジー」のホーク・コバーンを好演しています。

ブーリー・ワサン/ダン・エイクロイド

デイジーの息子で、ホークをデイジーの運転手として雇ったブーリー・ワサンを演じるのは、カナダオタワ出身1952年7月1日生まれのダン・エイクロイドです。この作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。 2005年に世界中で同時に開催されたチャリティー・コンサート「LIVE 8」にトロント会場総合司会として参加しています。 彼の代表作の一つである映画『ゴーストバスターズ』では、科学者であり幽霊オタクでもあるレイモンド・スタンツ博士を演じましたが、そのキャラクターは2012年に発表された英Total Film誌の「好感のもてる映画キャラクター50人」では19位に選ばれました。 2016年公開のリブート版『ゴーストバスターズ』では、製作総指揮を務めていますが、前作で演じていたレイモンド・スタンツ博士ではなく、タクシー運転手として映画の中盤に少しだけカメオ出演しています。 「俺はおばけなんて怖くないんだ」という唯一のセリフは、『ゴーストバスターズ』のテーマ曲の歌詞にもある一節ですね。

フローリン・ワサン/パティ・ルポーン

ブーリー・ワサンの妻フローリン・ワサンを演じるのは、1949年4月21日生まれアメリカノースポート出身のパティ・ルポーンです。彼女はトニー賞の受賞歴もあるブロードウェーのベテラン女優で、映画やテレビドラマにも多く出演しています。 シリアスな役柄も、コメディもこなす大女優はいつも真剣に芝居に取り組むあまり、観客とのハプニングもありました。2015年7月「ショーズ・フォー・デイズ」の公演中に、ずっと携帯メールをいじっている観客のところへ行き、携帯を奪い取ったのです。もちろん公演後、観客に携帯は返されましたが、次の日に
携帯の音や光によって他の観客・ステージ上の俳優などに迷惑がかかり、私たちが一生懸命作り上げている世界を壊すことになる
とのコメントを発表しました。 とにかく歌唱力と演技力がともにすごいんです!2度目のトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞した舞台「ジプシー」(2008)の動画でぜひチェックしてみてください。

アカデミー賞主演女優賞を受賞して大損!?

デイジー・ワサンを演じたジェシカ・タンディは彼女のエージェントとアカデミー賞主演女優賞を受賞する、しないをめぐって賭けをしました。彼女はめでたく受賞したのですが、「受賞しない」方に賭けていたため、受賞した日の夜に彼女は100ドルを支払うハメになってしまったそうです。 損をしたとはいえ、「嬉しい負け」であったことは間違いありませんね。

フローリン・ワサンはパティ・ルポーンがぴったり!

元々、舞台「ドライビングMissデイジー」ではフローリン・ワサンは存在しませんでした。この役は原作者であり脚本家のアルフレッド・ウーリーがパティ・ルポーンのために特別に書き加えたものです。 原作者はその時代の服装がルポーンによくマッチしていると思いフローリンという役を書き加えていました。ミュージカル「エビータ」でエヴァ・ペロンを演じている彼を思い起こしたのかもしれません。

デイジー・ワサンのモデルは祖母ではなく…。

『ドライビングMissデイジー』のデイジーのモデルはこの作品の脚本を手がけたアルフレッド・ウーリーの祖母の親友でした。 ただ祖母は車の運転が粗かったそうで、隣の家のガレージに突っ込んだことがあるのですが、メガネも割れず、無事だったそうです。 この事故がもとで、家族がウィル・コールマンという運転手を雇い、12歳だったウーリーは本当の祖父のように慕っていたそうです。また祖母と運転手はまるで姉弟のように口喧嘩もしていたとも言われています。 ウーリー本人は否定していますが、やはり彼の祖母もデイジーのベースになっていますね。