2017年7月6日更新

映画『嵐が丘』の名作っぷりをあらすじからとことん大解説【世界の三大悲劇】

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『嵐が丘』

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世界三大悲劇の1つを映画化した名作『嵐が丘』!

1939年公開の映画『嵐が丘』はエミリー・ブロンテが生み出した世界3大悲劇の1つと言われる小説を原作に、巨匠ウィリアム・ワイラーが映画化した名作。 本作は半世紀以上も前に製作されていますが、現代でも多くの人々に愛されています。 今回は名作中の名作である『嵐が丘』の魅力からあらすじまでとことん解説!

『嵐が丘』のあらすじ

ある日、吹雪で道に迷ったロックウッド(マイルス・マンダー)は「嵐が丘」という名の館にたどり着き、そこで宿泊をすることになります。館の主人ヒースクリフ( ローレンス・オリヴィエ)は妻のイザベラ・リントン(ジェラルディン・フィッツジェラルド)と使用人たちと暮らしていました。 館に宿泊していたロックウッドは外で女がヒースクリフの名前を呼ぶのを聞くのです。そのことを伝えるとヒースクリフは「キャシー」という女の名前を叫んで吹雪の中に消えていきました。残されたロックウッドは全てを知る使用人から「嵐が丘」についての話を聞くことになります。 嵐が丘の元々の持ち主はアーンショー(セシル・ケラウェイ)という名の男。彼は大変慈悲深い男で、ある時孤児を引き取ることにしました。孤児にはヒースクリフという名前を付けて、アーンショーはまるで自分の子供のように世話をしたのです。アーンショーには2人の子供がいます。跡取り息子のヒンドリー(ヒューゴ・ウイリアムズ)と1人娘のキャシー(マール・オベロン)です。 キャシーはヒースクリフを愛す一方、ヒンドリーは彼を憎み父親が亡くなったあとにはひどい仕打ちを与えるのでした。キャシーは成長するにつれ上流階級への憧れが強まります。そしてついに上流階級のエドガー・リントン(デヴィッド・ニーヴン)に求婚されるのでした。しかしヒースクリフを心の底から愛しているキャシーは思いとどまります。そうとは知らないヒースクリフは館を去るのでした。 ヒースクリフが去った後、キャシーはエドガーと結婚を果たします。そんなある日、ヒースクリフが館に戻ってくるのです。彼はなんと裕福な紳士になっているのでした。ヒースクリフが戻ってきた理由は、復讐を果たすこと。まず彼はヒンドリーの借金を肩代わりして嵐が丘の当主となります。 その後エドガーの妹イザベラと結婚しますが、同時にキャシーへ愛の言葉を送り続けるのです。どうすればいいか悩み苦しんだキャシーは、生きる気力を失い亡くなってしまいます。使用人の話が終わりに近づくと、医者のケネス(ドナルド・クリスプ)がやってきました。彼は道中ヒースクリフが女と歩いているのを見たというのです。 しかしケネスが追いつくと、そこには女の姿はなくただ1人死んでいるヒースクリフの姿が。互いに深く愛し合うキャシーとヒースクリフは、やっと一緒になれたのでした。

『嵐が丘』のキャスト

キャシー/ マール・オベロン

今作でヒロインのキャシーを演じたのはマール・オベロン。彼女は1911年2月19日にインドのボンベイで生まれました。イギリス人の父とインド人の母との間に生まれた彼女の最大の魅力はそのエキセントリックな顔立ち。その魅力が最大限に発揮される貴婦人や歴史上の人物を演じることが多かった女優です。 代表作は今作『嵐が丘』に加え、1933年の映画『ヘンリー八世の私生活』です。彼女は斬首刑となる王妃アン・ブーリンを熱演しました。1979年11月23日に満68歳で亡くなっています。

ヒースクリフ/ローレンス・オリヴィエ

復習に燃えるヒースクリフを演じたローレンス・オリヴィエは1907年5月22日生まれのイギリス人俳優。イギリスを代表する俳優だった彼は当初舞台俳優として大活躍をします。特にシェイクスピア作品に出演することが多かったため、シェイクスピア俳優とも称されました。 1948年には自身が監督・製作・脚本・主演を務める映画『ハムレット』が公開。彼は今作でハムレットを演じ、見事アカデミー賞主演男優賞を受賞します。 その後も1955年の映画『リチャード三世』で主演のリチャード三世を演じ英国アカデミー賞最優秀英国男優賞受賞、1969年の映画『素晴らしき戦争』でジョン・フレンチ卿を演じ、英国アカデミー賞助演男優賞受賞を果たしました。 1989年7月11日に腎不全のため死去しています。82歳でした。

エドガー・リントン/デヴィッド・ニーヴン

キャシーと結婚した上流階級のエドガーを演じたのはデヴィッド・ニーヴン。彼は1910年3月1日生まれのイギリス、ロンドン出身の俳優です。1958年に映画『旅路』でアンガス・ポロックを演じ、アカデミー賞主演男優賞受賞を果たしています。 多くの作品に出演したデヴィッドですが、彼を語る上で欠かせないのが「007」シリーズ。彼は1967年の映画『007 カジノ・ロワイヤル』で主人公のジェームズ・ボンドを演じました。なんと原作者のイアン・フレミングがジェームズ・ボンドを製作する際にモデルとしたのがデヴィッド・ニーヴンと言われています。彼は1983年7月29日に73歳でこの世を去りました。

エミリー・ブロンテの原作小説『嵐が丘』との違い

映画はイギリスの小説家エミリー・ブロンテの同名小説『嵐が丘』を基にしたもの。映画は原作小説とは微妙に異なっています。 まず映画には主要登場人物の子供は登場しませんが、小説には登場していました。特に子供たちの関係性の悪さも小説では描かれているので注目ですね。 そして最大の異なる点はヒースクリフでしょう。映画ではそれほど強い復讐を行いませんが、小説ではまるで真の悪者のように復讐を次々と行います。彼の復讐はキャサリン(小説ではキャシーではなくキャサリン)の死後も止まりません。彼はヒンドリーの息子とエドガーの娘にまで復讐を行い、最終的にはエドガーの財産を全て自分のものにするのです。

実はヒースクリフとキャシーの仲は悪かった!?

映画の主人公であるヒースクリフとキャシーを演じたのはローレンス・オリヴィエとマール・オベロン。映画内では美しい愛を見せる2人ですが、実はカメラが回っていないところではかなり険悪な雰囲気だったそうです。 ある話では、ウィリアム・ワイラー監督がロマンティックなシーンでカットをかけると、マール・オベロンは監督に向かって次のように叫んだそうです。「私に唾をかけるのをやめるように彼(ローレンス)に言ってよ!!」と。2人はお互いを愛すのではなく、いがみ合っていたようですね。

共演を望まない役者たち!?

今作は名作にふさわしいハリウッドの伝説的キャストが集結した作品です。しかし主演のマール・オベロンはある役者とは絶対に共演したくなかったのです。その役者とはエドガーを演じたデヴィッド・ニーヴン。 2人は映画内で結婚した夫婦を演じていますよね。そんな2人ですが、実生活でも恋人同士の関係でもあったのです。彼らは長い間恋愛関係にありましたが、1936年に破局。マール・オベロンは元カレとの共演を快く思ってはいませんでした。

『嵐が丘』のCiatrユーザーの感想・評価を紹介!【ネタバレ注意】

良くできた面白い話

hitomisnotebook 古典名作 原作を読んでいないが長いお話をかなりコンパクトに纏めたようだ 長ければいいというわけではないが尺に拘りすぎなのかな 良く出来た話だし面白い映画だが些か地味かな

力強くも儚いラブストーリー

pixieazchan エミリーブロンテのマスターピース!いくつか『嵐が丘』リメイク版が出ているけれどコチラは1939年度版☆大学の授業で出会った作品♪力強くもはかないラブストーリー☆