2017年7月6日更新

名作海外ドラマ『HEROES/ヒーローズ』の魅力を徹底紹介【ネタバレあり】

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HEROES

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名作海外ドラマ『HEROES/ヒーローズ』!!

日本では2007年から放送され、大ヒットを記録したSFドラマ『HEROES/ヒーローズ』。スーパーヒーローのような能力を持つようになった普通の人々が、悪や自分の問題に立ち向かうストーリーで高く評価されました。 シーズン1はアメリカでは平均で1400万人の視聴者を獲得して、制作したNBCは5年間で最高の記録を樹立。プライムタイム・エミー賞やゴールデン・グローブ賞、ピープルズ・チョイス・アワードなどの賞にノミネートや受賞をしています。 この名作ドラマ『HEROES』の魅力を、この記事ではご紹介します。

『HEROES/ヒーローズ』のあらすじは?

世界中の人々が、それぞれ自分が念力や治癒能力、飛行やタイムトラベルをする能力などの特殊能力を持った「ヒーロー」であることに気づき始めます。ヒーローたちの能力を奪って自分のものにし、最も強力で進化した人間になることをもくろむサイラー(ザカリー・クイント)は次々と人を殺すように。サイラーから身を守るために能力者たちは協力し合い、また自身の問題にも取り組んでいくことになるのでした。

『HEROES/ヒーローズ』のキャストは?

ピーター・ペトレリ/マイロ・ヴィンティミリア

ホスピスの看護師で他の人の特殊能力を取り込んで自分でも使うことの出来る能力を持ったピーターを演じたのは、アメリカの俳優マイロ・ヴィンティミリアです。 彼はネットフリックス(Netflix)で配信されている『ギルモア・ガールズ』でのジェス・マリアーノ役や『CSI:科学捜査班』や『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』など多くのドラマに出演しているほかアニメ『アルティメット・スパイダーマン』のスパイダーマン・ノワール役や『ウルヴァリン』でのウルヴァリン役など声優としても活躍しています。

ヒロ・ナカムラ/マシ・オカ

「ヤッター!」の決めぜりふで話題となった、空間や時間を操ることができる会社員ヒロ・ナカムラを演じたのは、日本生まれでアメリカで育った俳優で、プロデューサーやデジタル視覚効果アーティストでもあるマシ・オカです。 彼は6歳の時にアメリカに移住し、IQが180を超えているということでタイム誌の表紙を飾ったことも。ブラウン大学でコンピューターサイエンス数学の学位を取得し、ジョージ・ルーカス監督の設立した視覚効果を開発するインダストリアル・ライト&マジック社に入社し、『スター・ウォーズ』新三部作に技術職として携わりました。 2001年から俳優としても活動を開始。『ふたりは最高! ダーマ&グレッグ』や『ギルモア・ガールズ』などのドラマシリーズにゲスト出演します。『Heroes』でのヒロ・ナカムラ役ではゴールデン・グローブ賞やプライムタイム・エミー賞などにノミネート。その後も『Hawaii Five-0』マックス・バーグマン役などで活躍しています。

クレア・ベネット/ヘイデン・パネッティーア

自己再生能力を持つ高校生のチアリーダー、クレア・ベネットを演じたのはアメリカの女優ヘイデン・パネッティーアです。 彼女は『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』へのゲスト出演やキャリスタ・フロックハート主演の『アリー my Love』でのマディー・ハリントン役などで活躍しているほか、2012年からアメリカで放送されているミュージカルドラマ『ナッシュビル』ではカントリー・ミュージック界でトップを目指すジュリエット・バーンズ役を演じ、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、その演技を高く評価されています。

ネイサン・ペトレリ/エイドリアン・パスダー

ピーターの兄で、空を飛ぶ能力を持ったネイサンを演じたのは、声優や監督としても活躍するアメリカの俳優エイドリアン・パスダーです。 彼は1986年にトム・ハンクス主演の『トップ・ガン』で映画デビュー。テレビドラマでも多く活躍し、2005年から放送された『デスパレートな妻たち』ではデビッド・ブラッドリー役を演じました。 声優としても、マーベルコミックスのアニメ『アルティメット・スパイダーマン』や『アベンジャーズ・アッセンブル』などでアイアンマンの声を演じています。近年ではテレビドラマシリーズ『エージェント・オブ・シールド』にグレン・タルボット役で出演していました。

マット・パークマン/グレッグ・グランバーグ

ロサンゼルス市警察の警官で人の心を読むことが出来るマット・パークマンを演じたのはアメリカの俳優グレッグ・グランバーグです。 彼は『エイリアス』エリック・ワイス役、『LOST』のセス・ノリス役などのテレビドラマで活躍しているほか、2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』スナップ役、2016年公開の『スター・トレックBEYOND』フィネガン役など大作に出演。 DCコミックスのドラマ化作品『THE FLASH/フラッシュ』ではトム・パターソン役を演じています。

サイラー/ザカリー・クイント

他の人の超能力を奪うために連続殺人を犯す殺人鬼サイラーを演じたのは、映画プロデューサーとしての肩書きも持つザカリー・クイントです。 彼は2000年から『CSI:科学捜査班』『CIA:ザ・エージェンシー』などのドラマにゲスト出演しているほか、『24-TWENTY FOUR-』アダム・カウフマン役、『アメリカン・ホラー・ストーリー』オリバー・スレッドソン役など人気テレビドラマでも活躍。また2009年からのJ・J・エイブラムス監督による映画『スタートレック』シリーズでのスポック役でもおなじみですね。 2017年に公開されるジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演の伝記映画『スノーデン』にも出演予定です。

スーパーヒーローが活躍するアメコミのような構造の『HEROES/ヒーローズ』

普通の人々がスーパーヒーローのような能力を持つようになる『HEROES/ヒーローズ』は、アメコミのような構造を持っています。それぞれのシーズンはボリューム1、ボリューム2(1巻、2巻)のように名付けられ、それぞれのシーズンにはいくつかのメインストーリーと、その中で語られる小さなストーリーが存在します。 主要な登場人物のストーリーはばらばらに進み、時間がたつとそれらのストーリーが交差して、つながりあっていることが明らかになっていくのです。

普通の人々がスーパーヒーローとして活躍するドラマを作りたい!

番組のプロデューサーであるティム・クリングが『HEROES/ヒーローズ』の構想を始めたのは2006年頃のことでした。クリングはたくさんの登場人物が登場するサーガを作りたいと考え、また世界が広く恐ろしく複雑なものと感じていたため、世界に対して何かができるキャラクターたちを作り出したいと考えたそう。 警察や医療のドラマでは世界を救うには足りない。スーパーヒーローたち、それも日常生活に足場を持ちながらも、特別な能力を持っていることに気づく人々を中心に物語を展開することに。

『HEROES/ヒーローズ』気になるシーズンごとのストーリーは?【ネタバレ】

シーズン1 ボリューム1"創世記 Genesis"

シーズン1は一見普通の人々が徐々に特別な能力を持っていることに気づくようになります。自分の超能力にどんな反応をするか、そしてその発見が生活にどのように影響していくかが描かれました。その中には、自分たちの能力の源や可能性を探る人々も出てきます。能力を持つ人をコントロールし、コントロールをできない人は殺してしまう"組織"の存在も明らかに。 自分の新しい能力に気づいたばかりのヒーローたちは、ニューヨークでの核爆発から始まる世界の崩壊を防ぐため、協力することになるのでした。

シーズン2 ボリューム2"世代 Generations"

ニューヨークでの爆発を防いだ4ヶ月後から物語は始まります。シーズン2は"組織"と、"組織"が開発する危険なウィルスが中心となって描かれることに。1977年に組織の設立者によって研究が開始されたウィルスは武器化され、組織の表向きの会社プリマテック製紙会社に保存されていました。ヒーローたちは再び集結し、組織がウィルスを広めて世界的な大流行を起こすのを阻止しようとします。

シーズン3 ボリューム3"悪人 Villains"・ボリューム4"逃亡者 Fugitive"

シーズン3の前半ボリューム3では、ピーター・ペトレリ(マイロ・ヴィンティミリア)の兄で、飛行能力を持つ政治家ネイサン・ペトレリ(エイドリアン・パスダー)が暗殺の対象に。一方、能力を持った"悪人”たちがプリマテック社の持つ最大限の警備を施したエリア、レベル5から逃亡します。 シーズン3の後半ボリューム4ではプリマテック社は破壊され、ヒーローたちは普通の生活を送ろうとしますが、ネイサンはすべての人々を能力者にすることを目指し始めます。サイラー(ザカリー・クイント)はネイサンを殺してしまいますが、人の心をコントロールする能力を持ったマット・パークマン(グレン・グランバーグ)がサイラーの心を操り、有力な政治家だったネイサンの代わりをつとめるよう仕向けます。

シーズン4 ボリューム5"贖罪 Redemption" 

シーズン4はシーズン3の6週間後から始まります。ヒーローたちはまた普通の生活を取り戻そうとしていました。ピーターは救命士の仕事に戻り、クレア(ヘイデン・パネッティーア )は大学に進学します。ネイサンの記憶を植え付けられたサイラーはもとの自分に戻ろうとしていました。マットの心に閉じ込められたサイラーの意識は自分の体を探し始めます。 一方能力を持った人たちを歓迎するという"サリバンカーニバル"というグループを率いるサミュエル(ロバート・ネッパー)は、実は自分の力を強めるというもくろみを持っていました。ヒーローたちは人々を大量に殺すことで能力者たちを世界の目にさらそうとするサミュエルに立ち向かいます。

『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』

シーズン4で終了した『HEROES/ヒーローズ』の続編として13話のミニシリーズ『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』が2015年に公開されました。超能力者の存在が世界に明らかとなり、能力者と普通の人々が集まった集会で起きたテロから1年後の世界で、能力を持った人々は"Evo"と呼ばれるようになり、敵視されて命を狙われるようになっていました。 テロで息子を失ったルーク(ザッカリー・リーヴァイ)とジョアン(ジュディス・シェコーニ)は復讐を計画していました。一方、テロでクレアを失った父ノア(ジャック・コールマン)は、テロの真相を知るというクエンティン(ヘンリー・ジェブロフスキー)と出会います。 一方で新しい能力者たちも登場。おなじみのヒーローたちとも力を合わせて、地球に大きな影響を及ぼす太陽フレアから世界を守ることになります。