2017年7月6日更新

『臨場 劇場版』あらすじ・キャスト他ネタバレまとめ【人気ドラマが堂々映画化】

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『臨場 劇場版』

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横山秀夫の同名小説が原作『臨場 劇場版』

『臨場 劇場版』は、2012年に公開された、『探偵はBarにいる』で知られる橋本一監督による映画作品です。横山秀雄原作の警察小説をドラマ化し、2009年に第1章、2010年には続章が放送されています。 『臨場 劇場版』は、テレビドラマシリーズの続編という位置づけになっていますが、映画オリジナルストーリーとなっています。登場キャストも引き続いているので、ドラマを観ていない方でも、十分にお楽しみいただけるのではないでしょうか。 捜査方針にメスを入れる主人公、倉石義男役を演じているのは内野聖陽。その他、豪華俳優陣も多数出演しています。

映画『臨場 劇場版』のあらすじ

2010年冬、人々が行きかう平和な街に、突如突っ込んできたバスから、悲鳴を上げた人々が逃げ惑います。するとナイフを握った血まみれの男が狂笑しながら、無差別に人々に切りつけ、その場にいたふたりの女性を刺殺してしまいました。 バスの中でふたりが刺殺され、さらには15名もの人たちも重軽症を負っています。犯人は、複数の警察官によって、その場で現行犯で逮捕されました。 遺族の願いは虚しく、犯人は心神喪失を認められて、無罪判決となってしまいます。しかし、遺族はこの理不尽な判決に、怒りを抱いてしまうのです。それから2年後…。

『臨場 劇場版』に登場する実力派キャストを紹介

倉石義男役/内野聖陽

刑事部鑑識課検視官・石倉班班長の石倉義男は、18年前に起こった通り魔事件で妻を亡くしています。率直にものをいう人物で、組織に馴染む性格ではありません。 死体の目利きに関しては、絶対的に自分の目を信じ妥協や追随を許しません。捜査一課と自分の見解が違うときには、「俺のとは違う」といって否定します。 石倉義男役を演じているのは、『仁-JIN-』の坂本龍馬役で知られる内野聖陽です。内野は、1995年から芸能活動を初め、2003年にモンテカルロ国際テレビ祭『蝉しぐれ』で主演男優賞を受賞。 演技の幅を広げるため、2000年に自身初となるミュージカル『エリザベス』に出演。この作品が、演技の表現法や私生活のターニングポイントとなったと語っています。

小坂留美役/松下由樹

本作のヒロイン小坂瑠美は、刑事部鑑識課検視官で階級は警部補。交通機動隊の白バイ隊員から、鑑識課に配属されました。石倉を尊敬しており、彼のような検視官となるため日々ダンベルで鍛え、体力をつけています。 小坂瑠美役を演じているのは、『大奥』の春日の局役で知られる松下由紀です。松下は、1983年映画『アイコ十六歳』で女優デビュー。 その後、ダンスを学ぶためとアメリカへ留学。1987年にはダンサーとして、NHK番組にレギュラー出演しています。 1989年には『オイシーのが好き!』で初主演を飾り、1990年の『想い出にかわるまで』では、姉の恋人を奪う沢村久美子役で、お茶の間に強烈なイメージのを与えました。 1992年に日本アカデミー賞助演女優賞を受賞、2004年にはドラマ『大奥』の春日の局役で、これまでにない春日の局像を作り上げました。

一ノ瀬和之役/渡辺大

一ノ瀬和之は、刑事部捜査一課の刑事で、警視庁東上野警察署刑事課強行犯捜査課から鑑識課に配属されました。立原警視を尊敬しており、立原と対照的な倉石に反抗しています。 しかし、倉石と関わりあう中で、少しずつ一ノ瀬の人間性が変化していきます。その後、立原の誘いもあって捜査一課に異動したのです。 一ノ瀬和之役を演じているのは、大物俳優・渡辺謙の息子の渡辺大が演じました。渡辺は、2002年に俳優デビューしましたが、独断で「週刊文春」に手記を寄稿し、しばらくの間活動停止となっています。 その後は復帰し、2007年公開の映画『県警強行殺人班 鬼哭の戦場』では、主演を務めました。

永嶋武文役/平山浩行

刑事部鑑識課検視補助官の永嶋武文は、小学生の頃に母を亡くし、父も16年前何者かに殺害されてしまいました。父を殺害した犯人を逮捕するため警察官となりましたが、様々な部署をたらい回しにされているうちに時効となり、その情熱を失くしかけていたのです。 永嶋の現状を知った倉石に引き抜かれる形で鑑識課に配属され、検視官専用車の運転手を務めています。 永嶋武文を演じているのは、『BRAVE HEARTS 海猿』の村松貴史役で知られる平山浩行です。平山は、2003年に俳優デビューし、『男たちの大和/YAMATO』や『ウォーターズ』など、様々な作品に出演しています。 脇役をそつなくこなす実力派俳優で、2007年のテレビドラマ『碌山の恋』では、平山の大きな手で粘土を捏ねて欲しいとオファーを受け、彫刻家役を演じたといいます。

五代恵一役/増岡徹

警視庁刑事部長の五代恵一は、自ら現場に赴くこともあり、倉石に対しては見立てを間違えたらすぐに切る、また倉石が引き抜いた永嶋が、何か問題を起こした場合も同じだと伝えていたのです。 五代恵一役を演じているのは、仲代達矢主宰の「無名塾」出身の俳優・増岡徹です。幅広い役柄を演じ、安定した演技力でも高い評価を得ました。 30歳で「無名塾」を退塾してからも数多くの作品に出演し、コミカルな役柄から、ダンディな役柄まで務めています。

立原真澄役/高嶋政伸

刑事部捜査一課管理官の立原真澄は、倉石とは捜査方針を巡り対立していますが、お互いの実力は認めています。倉石の妻が殺害された通り魔事件では、陣頭指揮をとっていましたが試験のため捜査から外れることに。 倉石には、妻殺害の犯人逮捕を誓っていましたが、時効により約束を守れなかったことで、負い目を感じているのです。 立原真澄役を演じているのは、数多くのテレビドラマや映画に出演する高嶋政伸です。高嶋は、コミカルな役から悪役まで、幅広い演技で定評のある俳優で知られています。 潔癖症で真面目な性格で、役に入り込んでしまうため、役によっては、本番前に話しかけ辛い雰囲気を発するとのこと。テレビドラマ『DOCTORS〜最強の名医〜』では、独特な雰囲気のコミカルな役柄を演じて話題になりました。

『臨場 劇場版』ラストのネタバレ

この作品の冒頭で、雨が振るなかふらふらと歩く倉石が、倒れこむシーンで幕を開けました。倉石は死んでしまうのでしょうか…。豪雨のなか、天に手を差し伸べる倉石の姿。しかし、この冒頭シーンがラストに繋がるのかは明らかにされていないのです。 この作品は2年前から引きずった復讐劇なので、曖昧なラストシーンにすることで、次回作に繋げていくのかもしれませんね。 あくまでも、ラストは倉石の死を連想させるような形で締めくくられています。一ノ瀬や小坂も、倉石の体調が思わしくないと感じているので、なんらかの病気が悪化している可能性も。

映画『臨場 劇場版』と原作との相違点

『臨場 劇場版』と原作との違いは、細かい設定に違いがあります。たとえば、原作で妻と離婚している倉石ですが、ドラマでは死別となっているので、妻の趣味だったガーデニングは引き継いでいません。 また、一ノ瀬和之は原作では2作のみの登場ですが、ドラマでは倉石の部下として登場しています。小坂留美も同様に、原作では1作しか登場しませんが、ドラマでは倉石を尊敬する部下として登場しています。 このように少しずつ設定が変わっていますが、ドラマや映画をより楽しめるようにしているようですね。原作を読んでからドラマや劇場版を観た方は、違和感を感じるかもしれませんね。 しかし、ミステリー作品や警察モノが好きな方には、十分満足していただける作品ではないでしょうか。

『臨場 劇場版』を観た人の感想・評価が気になる!

southpumpkin ドラマを数話しか観ていませんが、観賞に堪えます。検死官というテーマもなのか、かなり重厚で鬼気迫るものを演出するのですが、ドラマ・映画に然りちょっとやり過ぎ感が否めません。好みの問題でしょうが、個人的にはこのキャラクターがちょっと受け入れがたい。それに映画版でありがちな警察内部での抗争の話になってきてクエスチョンマークです。踊る捜査線が流行ったのはわかりますが、それを何度煎じれば気が済むのでしょうか。そもそも臨場ってドラマにそんな要素ありましたっけ。 安っぽい劇場版じゃないので観て損は無いですが、よほど好きではないとレンタルしてまで見ることは無いと思います。
Miki_Kato ドラマを見てなくてもまぁおもしろい、ドラマを見ると尚おもしろい