2017年1月19日更新 6,317view

2016年映画興行収入ランキングトップ20

2016年も邦画・洋画合わせ数多くの作品が公開されました。そんな中、エポックメイキングたりえる傑作が邦画から誕生しています。今回は、国内興行収入ランキングから2016年の映画シーンを振り返っていきます。

2016年興行収入ランキングで映画業界の動向を振り返る!

『シン・ゴジラ』

(C)2016 TOHO CO.,LTD.

近年、邦画・洋画合わせて年間で1,000本を超える作品が公開され、邦画の本数が洋画を上回る傾向にあります。並行して、興行収入も邦画の健闘が目立つようです。

そこで、2016年に日本国内で公開された映画の国内興行収入のデータをもとに、上位20作品をランキング形式でまとめてみました。2015年に公開が始まり、2016年にも公開が続いていた作品もランキングに含まれています。このランキングから2016年の映画シーンを振り返ってみたいと思います。

20位:瑞々しい植物に彩られた珠玉のラブストーリー【22億円】

何事もうまくいかず行き詰まりを感じていたOL・さやかが、道端に倒れていたひとりの男性と出会います。草花に詳しく料理上手な“樹”と名乗る男性との同居生活が始まり、ふたりは次第に惹かれていきますが、ある時置き手紙を残し樹は姿を消してしまい……。

人気作家・有川浩の小説を原作に、「EXILE」などのパフォーマーとして人気の岩田剛典と、豊かな表現力を持つ実力派女優・高畑充希がダブル主演を務めた作品。旬なふたりによって、切なくも清々しい純愛物語が紡がれました。

19位:ジャングルで育った少年の冒険物語【24億円】

赤ん坊の時にジャングルの奥地にひとり取り残され、オオカミに育てられた少年モーグリ。人間と動物の垣根を越え、愛情を注がれながら幸せに暮らしていましたが、ある時モーグリの存在を脅威と捉えた虎に命を狙われることになり……。

これまでに何度も映像化されてきたキプリングの同名小説の2016版映画です。主人公のモーグリ以外は、うっそうとしたジャングルも、躍動感溢れる動物たちも、すべてCGで製作されました。圧倒的な映像美を背景にした冒険物語に心躍ります。

18位:再び訪れたエイリアンの想像を絶する脅威【25億円】

エイリアンとの壮絶な戦いに勝利してから20年、人類は再びの襲来に備えてエイリアンの技術を取り入れ軍事力を強化していました。そして、ついに敵はやってきます。人間の想像を遥かに超えた強大な力を備えて……。

大ヒットSF作品『インデペンデンス・デイ』の続編になります。ローランド・エメリッヒ監督やジェフ・ゴールドブラムをはじめとする続投組に新キャストとしてリアム・ヘムズワースを迎え、パワーアップした超大作です。

17位:「アベンジャーズ」を二分する大戦争が勃発【26億円】

地球防衛の体制に関して、これまで共に戦ってきたキャプテン・アメリカとアイアンマンが真っ向から対立。そこへテロ事件も絡み、ヒーローチーム「アベンジャーズ」が分裂してしまい仲間同士の壮絶な戦いへと発展していきます。

キャプテン・アメリカを主人公としたシリーズの第3作目にあたり、アイアンマンやブラック・ウィドウなどお馴染みのアベンジャーズ・メンバーのほか、スパイダーマンらも参戦。マーベル・ヒーローが大集結した迫力と興奮の作品になっています。

16位:マッドハッターを救うためアリスが時間を遡る!【27億円】

前の冒険でマッドハッターとともに赤の女王に挑み救世主となったアリス。かけがけえのない友人マッドハッターが悲しい過去にとらわれていることを知り、彼の心を救うため時間を遡る危険な冒険の旅に出発します。

『不思議の国のアリス』をベースにした映画『アリス・イン・ワンダーランド』の続編です。アリス役のミア・ワシコウスカ、マッドハッターのジョニー・デップほか多くのキャストが続投し、華やかなファンタジー・アドベンチャー作品を盛り上げました。

15位:6代目ボンドが最大の敵「スペクター」に挑む!【29億円】

休暇中の不祥事を理由に任務から外されたボンドは、赴いた先のローマで凶悪組織「スペクター」の情報を耳にしました。密かに動くボンドがさらに情報を得ていくうちに、「スペクター」と自身の関連に気付くことになり……。

ダニエル・クレイグによる6代目ジェームズ・ボンドの4作目です。ボンドガールは、豪華にモニカ・ベルッチとレア・セドゥの2人の美女。ボンドの幼少期の秘密も明らかにされ、見応えのあるスパイ系アクションとなっています。

14位:未来からの手紙をきっかけに運命は変えられるのか?【32億円】

ある時、10年後の自分から女子高生・高宮菜穂に手紙が届きます。これから起こる出来事が綴られ、それらは本当に現実となっていきました。手紙には菜穂が好きになった転校生・翔が亡くなったことも書かれ、菜穂はなんとか運命を変えようと……。

高野苺の漫画を原作に実写映画化された作品。土屋太鳳が健気なヒロインを、多くの作品でひっぱりだこの山崎賢人が相手役を務めた、瑞々しさ溢れるファンタジー青春ムービーです。

13位:謎の生物「殺せんせー」の秘密が明らかに!【35億円】

『暗殺教室 卒業編』

(C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社

教師と生徒として絆を深めながらも、日々「殺せんせー」の暗殺に励む3年E組の生徒たち。そんな中、クラスメイトの茅野カエデが正体を現し、「殺せんせー」の秘密も明かされていきます。果たして、E組生徒は任務遂行できるのか?

山田涼介を主演に迎えた松井優征の人気漫画の実写映画化で、『映画 暗殺教室』の続編になります。不死身の生物「殺せんせー」の声を務める二宮和也(嵐)が、ついに人間の姿でも登場。「殺せんせー」と「死神」を見事に演じ分け、実力の高さを見せています。

12位:宇宙での究極の自給自足生活の行方は?【35億円】

火星の調査中に嵐に巻き込まれ、ひとり取り残されてしまった宇宙飛行士のマーク。科学を駆使し自給自足生活を送りながら、自身の生存を地球へ伝えることに成功します。しかし、マークの救出には数々の困難が伴って……。

監督を務めたのは、巨匠リドリー・スコット。火星でのひとりぼっち生活に臨むマークを演じたのは『ボーン』シリーズなどで知られるマット・デイモンです。極限状態の中、ユーモアも忘れないお茶目でタフなマークのキャラクターに釘付け!

11位:太古の日本へ壮大なスケールの家出を決行!【41億円】

先生や親から叱られてばかりの日常に嫌気がさし、家出を決めたのび太。ドラえもんやジャイアンたちもそれぞれの理由から自由と独立を求め、まだ誰のものでもない場所・7万年前の日本へ旅立ちました。そこでドラえもん一行はヒカリ族の少年と出会い、ヒカリ族を救うため古代での奮闘劇がスタートします。

1989年『ドラえもん のび太の日本誕生』のリメイク作品です。世代交代したフレッシュな声優陣で、友情と冒険の名作が新しく蘇りました。

10位:飼い主が留守中のペットたちの行動は?【42億円】

飼い主のケイティと楽しい日々を過ごしていた犬のマックスですが、新しい犬のデュークが加わると生活が一変。デュークと対立する中、スノーボールと名乗るウサギの企みも知ってしまい……。

『ミニオンズ』を手掛けたイルミネーション・エンターテインメントがユニバーサル・スタジオと組み、最新の映像技術で生き生きとした動物たちを再現。主人が留守をしている間に起こす騒動をコミカルに描き、動物好きにはたまらない作品です。

日本語の吹き替えは、マックス役の設楽統(バナナマン)とデューク役の日村勇紀(バナナマン)が息の合ったコンビで軽快にこなし、2匹の飼い主ケイティは愛犬と暮らす佐藤栞里がキュートに務めました。

9位:歴史が苦手な現代の高校生が信長として戦国時代に生きる【46億円】

戦国時代にタイムスリップした男子高校生・サブローが出会ったのは、自分と全く同じ顔をした戦国武将・織田信長でした。

信長の頼みで入れ替わったふたり。サブローは信長として、信長は明智光秀として生きていきますが、持ち前の明るさと現代人の発想で家臣らの信頼を集めるサブローに信長は嫉妬の念を抱くようになり……。

石井あゆみの漫画を原作としたテレビドラマの劇場版です。ドラマの続編となるストーリーが展開され、斬新な歴史絵巻の集大成的作品となりました。 小栗旬がサブローと信長の二役を見事に務め上げています。

8位:新世界の怪物「テゾーロ」の野望を打ち砕け!【52億円】

ルフィ一行が訪れたのは、世界の大富豪が集まる豪華絢爛な独立国家「グラン・テゾーロ」。その煌びやかに圧倒されギャンブルに耽ったルフィは、「グラン・テゾーロ」を支配するギルド・テゾーロの策によって儲けた金を失ったばかりか、仲間のゾロも捕らえられてしまいます……。

テレビアニメ『ONE PIECE』の劇場版13作目。莫大な金の力を使って野望を遂げようとするギルド・テゾーロにルフィらが果敢に立ち向かいます。ゲスト声優の満島ひかり、濱田岳、北大路欣也らも、壮大な物語を盛り上げました。

7位:人間界と妖魔界、ふたつの世界をめぐる痛快アドベンチャー【55億円】

「妖怪ウォッチ」を手にし妖怪の世界を体験できるようになった少年ケータを主人公とする人気アニメ『妖怪ウォッチ』の劇場版2作目です。

命を落としてしまった少年ケータが妖怪「フウ2」に姿を変えるエピソード1、2023年の未来にタイムスリップした妖怪・ジバニャンらの活躍を描くエピソード2など、合計5つの物語が展開され、盛りだくさんの楽しい作品となっています。

6位:コナンや様々な組織が対峙する迫力のシリーズ最高傑作!【63億円】

警視庁に侵入したスパイが重要なデータを盗もうとするも失敗し、激しいカーチェイスの末逃走。翌日、コナンはスパイが消えた付近で記憶喪失の女性と出会い、それをきっかけに警察やFBI、黒の組織を交えた壮絶なバトルが繰り広げられ……。

黒ずくめの謎の組織に子どもの体にされてしまったコナンを主人公とする人気アニメの劇場版20作目。年に1本のペースで公開されてきた劇場版の20周年記念作品であり、迫力のアクションと緻密なストーリーでシリーズ最高興行収入を塗り替えました。

5位:おっちょこちょいで忘れっぽいドリーの大冒険【68億円】

何でもすぐに忘れてしまうドリーですが、ある時ふと両親の記憶が蘇りました。生き別れになった家族探しに出発するというドリーを心配した親友のニモは、ニモの父マーリンとともにドリーと旅に出ることに。果たして、無事家族は見つかるのか?

『ファインディング・ニモ』の続編であり、ニモと親しいドリーを主人公とした物語です。多くの困難に立ち向かいながら冒険を続けるドリーらの姿に胸が高鳴り、最新の映像技術を結集させた目を見張るほどの映像美も見どころとなっています。

4位:一人前の警察官を目指すウサギのジュディの奮闘劇【76億円】

高度な文明を築いた動物たちが暮らす楽園「ズートピア」。ジュディは念願の警察官になりますが、体が小さいウサギのため上司から相手にされません。なんとか認められたいジュディは、詐欺師であるキツネのニックとともに難事件に挑みます。

それぞれの個性を持ったキャラクターたちが愛らしく、夢と希望に溢れたディズニーの傑作アニメーション。何があってもへこたれず、強い意志を持って臨むジュディの奮闘劇に、心ゆさぶられること間違いなしです。

3位:日本発の『ゴジラ』が日本で初めてフルCGで甦る!【81億円】

東京湾に水蒸気が噴出し、海底トンネルが崩落する事故も発生。間もなく、謎の巨大生物が海から陸に上がり、多くの人命を奪いながら街の破壊を進めていきます。戦車の攻撃にもびくともしない圧倒的なその力に、日本政府はどう立ち向かうのか?

日本生まれのキャラクター「ゴジラ」を日本で初めてフルCGで描いた特撮映画であり、ゴジラ誕生国の矜持を持ってつくりあげた傑作です。政府の幹部役には、長谷川博己や竹野内豊。また、石原さとみが得意の英語を生かし、米国大統領特使役を務めました。

2位:SF映画の金字塔『スター・ウォーズ』の新たなエピソードがスタート!【116億円】

銀河帝国軍の残党によって設立された軍事組織「ファーストオーダー」と、善良な人々による私設軍「レジスタンス」。ジェダイの騎士ルークの行方を追うふたつの勢力の戦いに、ヒロインのレイと帝国側から脱走したフィンが巻き込まれていきます。

世界中で愛される『スター・ウォーズ』シリーズの新3部作第1章。監督は、『スター・トレック』などで知られるJ・J・エイブラムスが務めました。デイジー・リドリー扮するレイと、ジョン・ボヤーガが演じるフィンの名コンビ誕生に、2章への期待が高まります。

1位:夢の中で入れ替わった少年と少女を描く、ぶっちぎりのメガヒット作【213億円】

都会に憧れる田舎暮らしの女子高生・三葉は東京に住む少年になった夢を見て、東京の男子高校生である瀧は田舎の少女になった夢を見て……。夢の中でお互いが入れ替わるという不思議な体験を通して惹かれ合ったふたりの運命は?

『秒速5センチメートル』なども手掛けた新海誠監督による、2016年を象徴する大ヒット作。細部までこだわった映像美や、千年に一度という彗星来訪の悲劇を絡めた切ないストーリーが多くの人々の心を打ちました。

瀧の声は『サマーウォーズ』などのヒットアニメ映画でも活躍する神木隆之介、三葉役は『舞妓はレディ』で方言を巧みに操りキュートな舞妓姿を披露した実力派の上白石萌音が務めています。

2016年は邦画の豊作年だった!

『君の名は。』画像

(C)2016「君の名は。」製作委員会

TOP20を振り返ると、邦画と洋画が10作品ずつとなるものの、アニメ『君の名は。』がSF超大作の『スター・ウォーズ』にほぼダブルスコアの差で1位に君臨。実写の『シン・ゴジラ』も3位に入り、日本映画のプライドと底力を見せてくれました。

人気アニメの劇場版も強く、『名探偵コナン』や『妖怪ウォッチ』『ONE PIECE』などが安定したヒットを飛ばしています。これらの邦画の健闘はもちろんですが、2016年の映画シーンを象徴するのは、やはりオリジナルアニメ作品の『君の名は。』です。

その躍進は日本国内に留まらず海外でも旋風を巻き起こし、世界に通用する質の高い日本作品をあらためて印象付けました。国内では2017年の春頃までの上映が予定され、海外ではさらに公開国が増えるそうです。

驚異の興行収入を打ち立て世界中に名を轟かせた『君の名は。』の後を追い、今後も世界水準の日本作品が誕生することを期待してやみません。

PAGE TOP

カテゴリー一覧