2017年2月15日更新 1,444view

シータ、呪文「バルス」を唱えたラピュタ王国の末裔に迫る【スタジオジブリ】

1986年8月2日公開。宮崎駿監督のスタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』。数多くあるジブリ作品の中で根強い人気を誇る今作のヒロイン、シータの名前の由来やムスカとの関係。その後や名言まで細かく迫っていきます。

シータの魅力がわかるプロフィール

『天空の城ラピュタ』

シータは10代前半で、長い黒髪を2本のおさげでまとめています。首からは母から受け継いだ飛行石をぶらさげ、山で育ったため視力がとてもいいです。

家事全般が得意で一見おしとやかに見えますが、作中では結構行動的なところを見せており周囲を驚かせる一面も持っている女の子です。

シータはラピュタ王国の王位継承者

『天空の城ラピュタ』ラピュタ

シータの本名は作中で明かされており、リュシータ・トエル・ウル・ラピュタといいます。

この名前の意味は、ラピュタ語でトエルは”真”ウルは”王”を現すのだそうで、ラピュタの真の王リュシータとなり、シータがラピュタの正統なる王位継承者であることが分かります。

このラピュタ王国は太古に存在し、飛行石を結晶化できるほどの高い科学力で天空から地上を支配していました。しかし高い技術力をもってしても克服できない奇病が発生し、やむなく地上に降りてきた経緯があり、ラピュタ自体は飛行石の力で天空に存在し続けています。

普段は厚い雲に覆われて地上からは確認できないようになっており、一族にしか受け継がれていない秘密の言葉でしか所在を判明できません。

シータの名前の由来

『天空の城ラピュタ』ロボット兵

シータの名前の由来は、宮崎駿監督がギリシャ文字のθの響きが好きだった為、学生時代に書いた人形劇『サイン・コサイン・シータ』に採用したシータからとっています。

さらにインドの叙事詩『ラーマヤナ』に登場するシータ姫からもとったとも言われていますが、本当かどうかはよくわからないようです。

シータが唱えた呪文「バルス」とは

『天空の城ラピュタ』飛行石

シータがムスカに監禁され絶望に陥った際に何気なく唱えたおまじない「リーテ・ラトバリタ・ウルズ・アリアロス・バル・ネトリール」(古代ラピュタ語で我を助けよ、光よ甦れ)と対をなす滅びの呪文とされるおまじないです。

シータの一族に口伝のみで言い伝えられていたもので飛行石を身に着けた王族が唱えることによって発動します。かつて地上と天空を統治していた古代ラピュタの王族たちが自らの力を戒めるためにラピュタに組み込んだ自己崩壊呪文です。

「バルス」の意味は古代ラピュタ語で「閉じよ」です。唱えることにより古代ラピュタの超テクノロジーによって制御されていた大飛行石の結晶体の制御が解かれ、大飛行石の結晶体は空のかなたに飛んでいくはずでした。

しかし大飛行石の結晶体は、数千年以上にわたって育ち続けたラピュタの大樹の根によって宇宙に出るギリギリの高さで止まりました。

パズーとはどうなった?

『天空の城ラピュタ』シータとパズー

物語は、ラピュタ探索の為ムスカ率いる政府の特務機関により飛行石を有する少女シータを飛行船で輸送しているところから始まります。逃げだすことに成功しますが、ラピュタの財宝を狙う海賊の乱入により転落してしまいました。

飛行石の力によってゆっくりと落下し続けていたところを偶然パズーが助け、追われていることを打ち明けました。

そして再び海賊に襲われながらも飛行石の秘密を知り、ラピュタの存在を偶然知ったパズーの父親が嘘つきでないことを喜び、パズーとシータはラピュタを巡る事件に巻き込まれていきます。

ラピュタ崩壊後それぞれの故郷に帰ったパズーとシータですが、小説版では文通をしていることが書かれており交流は続いているようです。

さらにパズーの手紙には軍関係者のラピュタ隠蔽の事柄やドーラ一家の海賊家業のことと併記してパズーの自作の飛行機「オーニソプター」が完成間近であることが記されていました。

ジブリ作品関連資料集1『ジブリThe Artシリーズ』に一枚イラストでオーニソプターに乗ったパズーがシータに会いにゴンドアの谷を訪れているシーンが収録されています。交流は続いているが幸せになったかどうかは視聴者の個人的な判断によるところが大きいようですね。

ムスカとは遠い親戚の関係?

『天空の城ラピュタ』ムスカ

世界征服の野望の為、劇中シータを追い詰めた政府諜報機関所属のムスカ大佐にも、シータと同様に隠された別の名前が存在していました。

ムスカの本名は「ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ」といいます。「ウル」は王族を示し、「パロ」は従属・模倣を示すラピュタ言語です。意味合い的には王家の分家筋の血筋または王族に使える神官や宰相の血筋を示しているようです。

シータの一族に飛行石が王族の証として伝承されていたのと同様に、ムスカの一族にもラピュタに関する文献や伝承が書き記された古文書が受け継がれていたようです。ムスカ本人によると、シータの「トエル」家とムスカの「バロ」家は地上に降りたときに分かれたようで、遠い親戚かどうかは定かではありませんが、それに近い関係ではないかとされています。

シータの名言

『天空の城ラピュタ』チェイス

作中で数多くの名言を残したシータ。今回ご紹介するのはシータの活発さを現した名言集です。

あら おばさまも女よ それに私 山育ちで目はいいの

物語の中盤、ラピュタを捜索中の帝国船ゴリアテを追跡していたシータたち。ゴリアテを見失いそうになった時に船の上の見張り台を切り離して追跡するようパズーに伝え、シータを心配して船内に戻るよう伝えたドーラに対して言ったセリフです。

女だから船内にいなければならないなんていう古い考えに待ったをかけた。女性の社会進出に対する考え方ですらあるそんなセリフです。

これが玉座ですって?ここはお墓よあなたと私の

物語の終盤、飛行石を巡る争奪戦でたどり着いた玉座の間でムスカに対して放ったセリフです。

ロボット兵だけで人間は誰もいない。ラピュタを復活させ王を自称するムスカに、王だけがいて何故国なのかと問いかけています。シータが王族の一面を覗かせるそんなセリフです。

シータの声優を務めたのは

(画像左がよこざわけい子、右はムスカ役を務めた俳優の寺田農)

シータはよこざわけい子が担当しました。1952年9月2日生まれ。新潟県出身の声優で、ゆーりんプロの代表です。藤子不二雄作品に出演することが多く、2005年に『ドラえもん』の声優一新でドラミの役を退いてからは声優活動をほとんどしていません。

2005年以降は自身の経営するよこざわけい子声優・ナレータースクールで講師となり、後進の指導に当たっていることが多いようです。代表作として、『エスパー魔美』の佐倉魔美、『Theかぼちゃワイン』のエル(朝丘夏美)などがあげられます。

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