2017年2月14日更新 4,486view

仮面ライダーシリーズの知られざる事実35選

石森章太郎(石ノ森章太郎)が生み出した特撮ヒーローの雄、『仮面ライダー』は昭和46年(1971年)の放映開始以来、子供たちの心をわしづかみにし続けてきました。そんな『仮面ライダー』シリーズのトリビアをお届けします。

1.全く人気が出なかった初期の放映

仮面ライダー1号

『仮面ライダー』は1971年4月から、NET(現テレビ朝日)系列で放映が開始されました。

これは今では人気コンテンツとなっている『ルパン三世』とも共通する現象ですが、内容が子どもにはハードすぎるゆえに(「怪人」やプロットがグロテスクすぎるなど)、視聴率はかなり伸び悩みました。

2.当初は「髑髏」をモチーフとしていたデザイン

スカルマン

いわゆる仮面ライダー1号、2号のデザインがバッタをモチーフとしていることは有名です。

ところが原作者の石森章太郎(石ノ森章太郎)は、自分の作品である『スカルマン』をもとにして、キャラクター・デザインをしていいました。スカルマンの仮面は髑髏のイメージなのです。

テレビ局の営業部から「営業上の支障がある」として、変更を迫られ、バッタになったということです。

3.仮面には涙がデザインされている

仮面ライダー1号

仮面ライダー1号の目の下には何か筋のようなものが入っているのにお気づきでしょうか。

実はこれは「涙」を表しているそうです。これは「悪の組織によって改造人間にされてしまった」という悲しみを表していると言われています。

言葉を替えれば、二度と普通の人間に戻れない悲しみの涙でしょうか。

4.意外にインテリな本郷猛の設定

本郷猛

仮面ライダーの正体は本郷猛です。彼はオートレーサーであるだけでなく、生化学研究所の科学者という設定なのです。それゆえか、初期の放送では白衣を着ていたり、革ジャンではなくブレザーを着用していたりします。

演じているのは藤岡弘、ですが、彼のイメージとはかなりかけ離れています。

5.仮面ライダーの愛機、サイクロン号

サイクロン号

仮面ライダーにバイクは欠かせません。仮面ライダー1号、2号の愛車はサイクロン号。車体正面に付いているエンブレムは、初期『仮面ライダー』でライダーたちの支援者となる立花藤兵衛(小林昭二)のレーシングチームのそれです。

当初の設定でライダーは、「ベルトの風車に風を受けることによって変身する」というものだったため、サイクロン号のスペックは高いのです。

6.番組存続の危機をもたらしたアクシデント

藤岡弘、

番組スタート当初、視聴率が振るわなかったことは先ほど述べましたが、さらに番組開始前に主演の藤岡弘、が撮影中の事故で重傷を負ってしまいます。

スタッフは番組を続けるかどうかで悩んだそうですが、急遽「仮面ライダー2号」を登場させて、急場をしのぎます。主題歌も藤岡弘、から藤浩一(子門真人)バージョンに差し替えられます。

7.一大ブームとなった変身ポーズ

一文字隼人

(C)石森プロ・東映

藤岡弘、が重傷を負ったために、急遽主役を佐々木剛に差し替えます。佐々木が演じる一文字隼人もショッカーに改造されてしまったのですが、本郷猛に救出され、海外でショッカーと戦っている本郷の代わりに「仮面ライダー2号」として日本を守るという設定にしたのです。

新たに「変身ポーズ」が付け加えられたのですが、これが予想外に大流行。社会現象にまでなりました。こうして視聴率が急上昇したのです。

8.悪から転身したヒーロー、ライダーマン

ライダーマン

近年、1シリーズに複数の仮面ライダーが登場するのは常態化していますが、『仮面ライダーV3』における「ライダーマン」の存在は当時としては異質でした。

ライダーマンに変身する結城丈二(山口暁)は悪の組織デストロンの科学者でした。デストロンの幹部に裏切りを疑われて右腕を失ったことで復讐を誓い、ライダーマンとなったのです。

ライダーマンは完全な改造人間というわけではなく、ヘルメットと強化服で能力を増幅し、右腕には着脱可能なアタッチメントを付けています。それゆえ、生身の口元が露出しており、そのデザインの斬新さも話題になりました。

9.魅力的な悪の幹部たち

死神博士

悪役が強力で魅力的でなくては、ヒーローの強さが引き立ちません。初期の『仮面ライダー』には悪の秘密結社「ショッカー」、「ゲルショッカー」の魅力的な幹部たちが多数登場しました。

ゾル大佐(宮口二郎)、死神博士(天本英世)、地獄大使(潮健児)、ブラック将軍(丹羽又三郎)などですが、特に天本英世演じる死神博士は当時の子供たちの心にトラウマを植え付けたようです。

10.ロボットアニメの影響が大きかった『仮面ライダーX』

仮面ライダーX

1974年になると「変身ブーム」にもかげりが見え始めます。この頃、子供たちの間で人気があったのは『マジンガーZ』をはじめとする「ロボットアニメ」です。

そこで制作サイドはメカニカルな要素を満載した『仮面ライダーX』を発表します。変身にも機械のアイテムが使用され、「セタップ(set up)!」のかけ声とともにレッドアイザー、パーフェクターなどの機械を使って変身するのです。

11.前作の反動で最もヒーローらしくない「仮面ライダー」が誕生

仮面ライダーアマゾン

スマートで現代的な『仮面ライダーX』が不振だったことから、うってかわって次作の『仮面ライダーアマゾン』は原始的で野性的なライダーとなります。

今までのライダーたちのようにチョップやキックで戦うのではなく、引っ掻き・噛みつくという獣のような戦闘方法です。

変身前の山本大介は生後間もなく南アメリカ、アマゾン川流域のジャングルの奥地で遭難し、文明も知らず、言葉も話せないという設定も異質です。

12.シリーズ初の女性戦士「電波人間タックル」

電波人間タックル

シリーズ初の変身する女性戦士は、『仮面ライダーストロンガー』に登場する「電波人間タックル」です。てんとう虫をモチーフとしたデザインのサイボーグで、ライダーマンに近い出で立ちです。

「女の子も『仮面ライダーごっこ』に参加してほしい」という制作者の想いから実現したキャラクターですが、「仮面ライダー」と呼ばることはなかったようです。

13.1979年に「スカイライダー」として復活

スカイライダー

シリーズは1975年の『仮面ライダーストロンガー』でいったん終了しますが、1979年に原点を意識した『仮面ライダー』というタイトルで復活します。

基本的には初代「仮面ライダー」をアレンジしたキャラクターなのですが、新機軸として飛行能力が付与されました。

14.昭和の最後にもう一度復活した『仮面ライダーBLACK』

仮面ライダーBLACK

1981年に終了した『仮面ライダースーパー1』以来、6年の歳月を経て『仮面ライダーBLACK』がスタートします。原作者の石ノ森章太郎が「仮面ライダー0号』をイメージして作り上げたヒーローです。

倉田てつを演じる南光太郎は本作に引き続き『仮面ライダーBLACK RX』でも主人公になったほどの人気ぶりです。いわゆる若手のイケメンを主人公に据えたのもこのシリーズからだと思われます。

15.平成ライダー第1弾はリアリズム追求

仮面ライダークウガ

(C)石森プロ・東映

仮面ライダーBLACK RX』から約10年ぶり、2000年に「平成仮面ライダー・シリーズ」の記念すべき第1弾、『仮面ライダークウガ』が始まります。

新世代を前面に押し出すためか、旧作の設定はほとんど排除され、リアリズム重視の演出が行われています。特に仮面ライダーと警察が連携するという設定は、かなりの取材の末に実現したようです。

主演はデビュー間もないオダギリ・ジョー。

16.3人の仮面ライダーが主人公に

仮面ライダーアギト

(C)石森プロ・東映

続く2001年にスタートする『仮面ライダーアギト』には、3人のライダーが存在するという近年ではお馴染みのフォーマットに移行します。

賀集利樹が演じる「仮面ライダーアギト」、要潤が演じる「仮面ライダーG3」、友井雄亮が演じる「仮面ライダーギルス」の3人が共闘するのですが、まさに「イケメン・パラダイス」。特撮もの好きではないファンもこの辺りからつき始めます。

17.さらに数が増え、悪も正義もない世界に

仮面ライダー龍騎

(C)石森プロ・東映

本来は『クウガ』、『アギト』で『仮面ライダー』シリーズは終了の予定でしたが、『仮面ライダーアギト』にあまりにも人気が集まったために存続が決定されました。

しかも、続いてスタートした『仮面ライダー龍騎』に登場するライダーは13人。彼らは共闘するのではなく、自らの願いをかなえるために最後の1人になるまで戦うというバトルロワイヤルを繰り広げるのです。

さらには最終回の前に主人公が死亡してしまうという型破りなことを行っています。

18.ベルトさえあれば誰でも仮面ライダーになれる

仮面ライダー555

2003年に開始された『仮面ライダー555』では変身ベルトとデジタル・ガジェットさえあれば、誰でも仮面ライダーになれるという設定で、実際、複数の人間が「仮面ライダー555」に変身します。

携帯電話型のガジェットの使用は、番組と同期した玩具が発売されて、大ヒットしました。

19.和風のライダー『仮面ライダー響鬼』

仮面ライダー響鬼

2005年にスタートした『仮面ライダー響鬼』では、心機一転、完全に和風に統一されていて、活躍するのもライダーではなく「鬼」なのです。

また、音で変身するという設定も今までになかったものです。

主演は最年長ライダー細川茂樹です。

20.昭和ライダーに原点回帰の『仮面ライダーカブト』

仮面ライダーカブト

仮面ライダー生誕35周年記念作品として2006年から放映が開始された『仮面ライダーカブト』は昭和ライダーの要素(「変身」や必殺技の発声、ライダーキック、昆虫モチーフなど)と平成ライダーの要素(複数の仮面ライダーなど)を併せ持っています。

主役の天道総司を演じるのは水嶋ヒロです。

21.『電車男』+おとぎ話という斬新な設定で大人気

仮面ライダー電王

オートバイに乗れず移動は自転車、へたれで引っ込み思案という、およそライダーらしくない主人公を打ち出したのが、2007年スタートの『仮面ライダー電王』でした。

佐藤健演じる野上良太郎に憑依して、仮面ライダー電王としての活動を可能にするのは、モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロスという「おとぎ話」由来の「イマジン」と呼ばれる魔人たち。

それぞれのイマジンに声を当てている声優たちの女性ファンが番組を見始めたことも、人気が出た一因ではないでしょうか。

22.『仮面ライダー電王』の電車に関するトリビア

デンライナー

「仮面ライダー電王」が乗車する電車は「時の列車」といって、時間を移動することができます。

それを運行する「オーナー」は石丸謙二郎が演じていますが、これは鉄道番組『世界の車窓から』でナレーションを担当していたのでオファーされたそうです。

また、客室乗務員のナオミ役は秋山莉奈で、彼女は『仮面ライダーアギト』にも出演していました。

23.吸血鬼でバイオリン職人という奇抜な設定

仮面ライダーキバ

2008年スタートの『仮面ライダーキバ』のテーマはバンパイアをはじめとする西洋のホラーです。変身もベルトを使用せず、キバットという蝙蝠に似たモンスターに腕を噛まれることによって変身するというもの。

主人公がバイオリン職人というのもホラー要素満載です。

24.パラレルワールドで過去の仮面ライダーたちと戦う

仮面ライダーディケイド

平成仮面ライダー10作記念作品『仮面ライダーディケイド』の主人公は、先行する平成ライダー(仮面ライダークウガから仮面ライダーキバまで)に変身可能で、並行世界で過去の仮面ライダーたちと戦うという内容でした。

まさに10周年記念にふさわしい作品ですが、9つの異世界を旅するので非常に盛りだくさんな内容です。

25.2人で1人のハードボイルド仮面ライダー

仮面ライダーW

仮面ライダー史上初めての、2人の人間が同時に変身ベルトを着けて変身する仮面ライダーです。桐山漣と、これがドラマデビューとなる菅田将暉のW主演。

2人は探偵事務所の探偵で、桐山漣がハードボイルドな探偵、菅田将暉がちょっとオタクの検索マニアという役割で、バディー感を出しています。

26.1000回記念ライダーはメダル獲得型

仮面ライダーOOO

1971年の『仮面ライダー』第1話から数えて通算1000回を迎える、『仮面ライダーオーズ』でその1000回目の放送に、名前に「千」が入った女性タレント(森下千里、千秋、若槻千夏、ハリセンボンなど)がカメオ出演するという趣向をこらしました。

また、オーズは「OOO」と表記され、3つのメダルを組み合わせて変身するという設定になっています。

27.テーマは学園ドラマと宇宙

仮面ライダーフォーゼ

2011年に放映が開始された『仮面ライダーフォーゼ』は高校が舞台の学園ドラマ仕立てです。福士蒼汰演じる主人公の如月弦太朗は、ボンタンにリーゼントという昭和の不良の典型的ないでたちで登場します。

また、小惑星探査機はやぶさの影響で「宇宙」がテーマとなっていて、フォーゼは「宇宙キター!」という決め台詞を叫びます。

28.魔法使い仮面ライダーが最多放送

仮面ライダーウィザード

平成仮面ライダー・シリーズで放送回数最多を誇る『仮面ライダーウィザード』は、前作の『仮面ライダーフォーゼ』のSF設定とは一転してファンタジー路線です。

主題歌をゴールデンボンバーが担当したことでも話題になりました。

29.戦国武将とフルーツの『仮面ライダー鎧武』

仮面ライダー鎧武

『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄を脚本に迎え、制作された『仮面ライダーフォーゼ鎧武』のデザインは戦国武将の鎧とフルーツです。フルーツ型の南京錠で変身し、互いに戦う複数の仮面ライダー。

また、東日本大震災の影響か、「ヘルヘイムの森」という異世界の自然が脅威となるというのも特徴的です。

30.ライダーなのに自動車をドライブ

仮面ライダードライブ

2014年スタートの『仮面ライダードライブ』は、その名の通りバイクではなく車を運転します。また、主人公が刑事に設定されているのです。

アメリカのドラマ『ナイトライダー』がかなり意識されていて、ドライブに指令を与える「ベルトさん」は『ナイトライダー』の人工知能K.I.T.T.のような存在です。

31.『仮面ライダーゴースト』は死から蘇った幽霊

仮面ライダーゴースト

2015年から2016年に放映の『仮面ライダーゴースト』の主人公はなんと一度死んでしまった幽霊。これは初期『仮面ライダー』に見られた怪奇ドラマへの原点回帰とも言えます。

また、デザインのモチーフは眼球なのです。

32.ゲームと医療がテーマの『仮面ライダーエグゼイド』

仮面ライダーエグゼイド

2016年10月にスタートした『仮面ライダーエグゼイド』の主人公は駆け出しの研修医で、人間を蝕む、謎のコンピュータ・ウィルスと戦うという設定です。

彼が変身する仮面ライダーエグゼイドは、アクションゲームをモチーフにしていて、レベルによって形態が変わっていくという趣向になっています。

33.『仮面ライダー』の舞台版だが主人公は戦闘員?!

戦闘員

2001年に滝一也作、岡田勝演出による『仮面ライダー「戦闘員日記」』という舞台が上演されました。これは大学生の主人公がショッカーに入り、先輩戦闘員たちのイジメにあったり、怪人ハチ女と恋愛に陥ったりする内容です。

仮面ライダー2号の佐々木剛も出演しています。

34.昭和の子供たちが集めていた仮面ライダーカード

仮面ライダースナック

昭和の子供たちが駄菓子屋さんで競って買い求めた『仮面ライダースナック』。お目当ては、オマケで付いてくる「仮面ライダーカード」でした。

中のお菓子を捨ててしまって、カードだけ集める子供が続出するなど、社会問題にもなったほどです。

35.原作者以外の手になるコミカライズ版

仮面ライダーZO

『仮面ライダー』はもともテレビドラマ用に石ノ森章太郎が企画した作品ですが、もちろん漫画版も多数存在します。その中には石ノ森章太郎以外の漫画家によるものもあり、『アオイホノオ』の島本和彦、『まじかる☆タルるートくん』の江川達也も『仮面ライダー』を描いているのです。

石ノ森章太郎をリスペクトしている同業者は多いという証左でしょう。

この記事はこちらの特集に含まれています。

『仮面ライダー』特集

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