2018年3月12日更新

『あぶない刑事』に出演していたキャストの現在

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さらばあぶない刑事

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大ヒットシリーズ『あぶない刑事』キャストたちの現在は?

あぶない刑事リターンズ
『あぶない刑事』シリーズは、1986年10月にTVシリーズ第1作目『あぶない刑事』が放送開始し、その後も劇場版やSPドラマなど計80作以上が制作された大人気作品です。 神奈川県警察横浜港警察署の捜査課に所属する、タカこと鷹山敏樹とユージこと大下勇次の破天荒な活躍、独特の台詞回しやお洒落な演出が好評を博しました。広域暴力団「銀星会」との抗争なども描かれた、足かけ30年に及ぶ歴史の中で、様々な話題と流行を生んだ名作として有名です。 そして2016年、完結編と銘打った映画『さらば あぶない刑事』でシリーズは終幕を迎えることに。そこで、今や名俳優・名女優揃いのキャストたちのその後、現在についてまとめてみました。

鷹山敏樹/舘ひろし

舘ひろし
「ダンディ鷹山」こと、横浜港警察署捜査課の巡査部長(または巡査長)の鷹山敏樹。横浜の悪党たちにも恐れらる名コンビの片割れ、タカを演じるのはダンディな魅力あふれる舘ひろしです。 舘ひろしは、1975年にロックバンド「クールス」のボーカルとしてデビューしました。翌年に映画『暴力教室』で俳優デビューした後、主演を務めた『あぶない刑事』で大ブレイク。大河ドラマ『功名が辻』などに出演する一方で、歌手として『泣かないで』を始めとするヒット曲を発表しています。 2016年は映画『さらば あぶない刑事』のほかに、土曜ドラマ『夏目漱石の妻』や月曜名作劇場『天下御免トラック野郎 銀ちゃんの事件街道!』などに出演しました。

大下勇次/柴田恭兵

柴田恭兵
「セクシー大下」こと、横浜港警察署捜査課の巡査部長(または巡査長)の大下勇次。相棒のタカと共に数々の事件を解決してきたユージを演じるのは、実力派俳優の柴田恭兵です。 柴田恭兵は、舘ひろしとW主演した今作『あぶない刑事』で大ブレイクを果たしました。1996年の『はみだし刑事情熱系』などをヒットに導き、主演を務めた連続ドラマの本数は20本を超えるとのこと。2006年7月に肺がんが発覚し一度休養に入ったものの、翌年2月放送のドラマ『ハゲタカ』で復帰しています。 復帰後、壮年期以降は重厚な役柄を演じることも増え、作品に重みと深みを与えています。2014年には大河ドラマ『黒田官兵衛』にも出演、2016年は映画『64 -ロクヨン-』などの話題作に出演しました。

真山薫/浅野温子

101回目のプロポーズ
鷹山と大下の親友かつ悪友、おてんばで個性的な真山薫を演じたのは浅野温子です。当初は少年課所属の巡査でしたが、紆余曲折を経て少年課課長・警部、重要物保管所所長へと昇進しています。 1986年に『あぶない刑事』シリーズが開始した後、1988年のトレンディドラマ『抱きしめたい!』を機に、若い女性たちの憧れの的になったそう。W主演を務めた浅野ゆう子と共に「W浅野」と称され、その後も月9ドラマ『101回目のプロポーズ』を始めとするヒット作にも恵まれました。 また2003年からは、『古事記』が題材の一人語り舞台『日本神話への誘い』も開始。映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍しており、2017年は4月放送のドラマ『この世にたやすい仕事はない』に出演予定です。

町田透/仲村トオル

仲村トオル
鷹山と大下の後輩で、女好きなキャラクターの町田透を演じたのは仲村トオルです。捜査課の巡査から捜査課長・警部、最終的には横浜港警察署所長に出世し鷹山・大下の上司になっています。 1985年の映画『ビーバップハイスクール』の主演でデビューし、日本アカデミー賞・新人俳優賞を始め、数々の新人賞を受賞した仲村トオル。『あぶない刑事』シリーズで一躍有名になると、韓国映画『ロスト・メモリーズ』などにも出演し、国内外で活躍する人気俳優になりました。 2016年は話題の映画『64 -ロクヨン-』のほか、ドラマ『家売るオンナ』などに出演。2017年以降は、公開日未定の映画『ヘンリ・ミトワ 禅と骨』でナレーションを務める予定です。

松村優子/木の実ナナ

デビュー50周年記念アルバム SHOW GIRLの時間旅行~my favorite songs
鷹山と大下の良き理解者で、長い間少年課で活躍した松村優子を演じたのは木の実ナナ。スケジュールの都合上、TVドラマは2作とも序盤までの出演ですが、劇場版は強い存在感を放っています。 1972年に本格的にミュージカルの道に進み、1974年からの『ショーガール』でゴールデン・アロー賞大賞ほか多数、2001年の『ロス・タラントス』などで多くの受賞歴があります。2015年にはデビュー50周年を迎え、記念コンサートや新作ミュージカルなど、様々なイベントも行ったそうです。 主な活動の場は舞台ですが、刑事ものやミステリードラマ・映画でも活躍しており、2016年は『とげ 小市民 倉永晴之の逆襲』などに出演しました。

田中文男/ベンガル

『軍師官兵衛』
捜査課の最古参で、取締官を務めることが多い田中文男を演じたのはベンガルです。独自の方法によりひたすら犯人の自白を待って落とすことから、「落としのナカさん」という異名を持ちます。 1976年に柄本明らと劇団「東京乾電池」を旗揚げし、国内で舞台に出演する一方で、フランスやロシアを始め世界各国で公演を行っています。ドラマ・映画の主演は少ないものの、大河ドラマ『黒田官兵衛』や火曜サスペンス劇場など多くの作品に出演し、名脇役として人気を博してきました。 2017年は、1月14日公開の『トマトのしずく』、5月13日公開予定の『いぬむこいり』に出演します。

キョウイチ・ガルシア/吉川晃司

吉川晃司『さらば あぶない刑事』
(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

キョウイチ・ガルシアは、2016年公開の映画『さらば あぶない刑事』に登場する史上最強最悪の敵。バイクを操る中南米マフィアの冷酷なボスを演じたのは、シリーズ初出演の吉川晃司です。 吉川晃司は、1984年の映画『すかぴんウォーク』の主演で俳優デビューし、自ら歌唱した挿入歌『モニカ』も大ヒットしました。一時は音楽活動に専念し、ロックアーティストとしてヒット曲を連発。2000年に俳優業を再開すると、映画『必死剣鳥刺し』で日本アカデミー賞・優秀助演男優賞を受賞しています。 その後も独特の存在感を発揮し、2016年は映画『秘密 THE TOP SECRET』のほか、同年3月から2017年にかけて放送される大河ファンタジー『精霊の守り人』に出演しています。

吉井浩一/山西道広

横浜港警察署所属の刑事で捜査課の指揮官的存在である吉井浩一。破天荒なキャラクターだらけの『あぶない刑事』シリーズにおいて、一番刑事らしいまともな人物。 鷹山たちが無茶をしても吉井がきちんと現場の指揮をとってくれるので、最終的に上手く収まるシリーズに欠かせない存在です。 吉井浩一を演じているのは山西道広。『あぶない刑事』のパパさんの愛称で親しまれた山西は2008年の月曜ゴールデンドラマ『追跡~失踪人捜査官・石森新次郎』への出演を最後に、俳優業を引退しています。 引退後は神奈川県・葉山で飲食店を経営していましたが、2014年に閉店。2016年の映画『さらば あぶない刑事』では一時的という形で俳優業へ復帰しましたが、本作を機にまた俳優業に復帰していただきたいですね。

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近藤卓造/中条静夫

横浜港警察署所属の刑事で捜査課の課長。暴力団捜査が専門で、かつては「鬼の卓造」と恐れられていました。 港署の問題児である鷹山と大下に手を焼いており、いつも二人を怒鳴り散らしていますが、心の内では二人を信頼して見守っています。近藤の「瞳ちゃん、お茶」の台詞は全シリーズを通じての定番台詞のひとつ。 近藤卓造を演じているのは1994年に癌による肺不全のため、惜しまれつつこの世をさった俳優・中条静夫。1994年の映画『免許がない!』、TBS系ドラマ『オトコの居場所』に出演するなど亡くなる直前まで俳優人生を全うしました。 1996年の映画『あぶない刑事リターンズ』は中条の死去が映画への後押しのひとつとなり、制作されたと言われており、劇中では近藤の名前が多く登場し、エンドロールには「To The Memory of 中条静夫」のテロップが流されました。

結城梨沙/水川あさみ

横浜港警察署所属の刑事で少年課に所属している巡査の結城梨沙。2005年に公開した映画『まだまだあぶない刑事』に登場。 ITを得意とするが、今時の子で捜査課の捜査には我関せずで、結城の机には常にファッション誌やキャンディーなどが置いてあるマイペース・スタイル。 基本的に明るく元気ですが、同期の水嶋と鹿沼にGPSをつけられデートを邪魔された経験があり、その事を根に持っている様子。 結城梨沙を演じているのは2016年にデビュー以来所属していた事務所から独立し個人事務所を設立した女優・水川あさみ。 独立の関係で、2016年は映画『後妻業の女』、TBS系ドラマ『わたしを離さないで』、Amazonプライムドラマビデオ・ドラマ『東京女子図鑑』と出演が多くはありませんでした。 2017年は4月スタートのフジテレビ系新ドラマ『人は見た目が100パーセント』で女子力ゼロの理系女子(通称:リケジョ)を演じることが決まっています。 大手事務所にいた頃が第一章とするならば、個人事務所を設立した2017年からが水川の第二章の始まりと言えます。コメディーからシリアスまで幅広く演じ分ける水川あさみの今後に期待です。

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水嶋修一/佐藤隆太

横浜港警察署所属の捜査課の刑事である水嶋修一。2005年に公開した映画『まだまだあぶない刑事』に登場します。 1998年に公開した『まだまだあぶない刑事』の前作『あぶない刑事フォーエヴァー』で生死不明となった鷹山たちが不在時にエースとして活躍していた水嶋。 プロファイリングを得意とし過去の事件をすべてデータ化しようとしますが、実は犯人グループの一味で、鷹山らに追い詰められ自殺します。 共に行動するうちに大下に敬意を抱いたようで「生まれ変わったら、大下さんの後継者になります。」との言葉を残します。 水嶋修一を演じているのは佐藤隆太。2008年に主演したTBS系ドラマ『ROOKIES』や映画&ドラマ『海猿』シリーズの印象から“熱い男”のイメージがある佐藤。 ここ数年は、2016年に出演したフジテレビ系ドラマ『僕のヤバイ妻』の芸術家役、フジテレビ系ドラマ『ナオミとカナコ』のDV夫役など役柄の幅を広げました。 2017年は映画『ひるなかの流星』『輪違屋糸里』『鋼の錬金術師』への出演、舞台『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』への出演が決まっており、更なる飛躍が期待されています。