2017年7月6日更新

『仮面ライダークウガ』平成ライダー1作目の革命的作品に迫る!

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『仮面ライダークウガ』

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平成ライダーシリーズ1作目として登場した『仮面ライダークウガ』

『仮面ライダークウガ』
1971年に第1作目のテレビ放映が開始し、『仮面ライダーBLACK RX』まで10作品を数えていた昭和仮面ライダーシリーズ。それから10年4カ月の空白ののち、新しくスタートした平成仮面ライダーシリーズの栄えある1作目が『仮面ライダークウガ』です。 そのため、つけられたキャッチコピーは「A New Hero. A New Legend」。2000年1月30日から2001年1月21日まで、全49話が放映されました。「クウガ」は、漢字では「空我」。変身のモチーフである「クワガタ」の語感からネーミングされたそうです。 新しく生まれ変わってのスタートということで、昭和シリーズからは世界観が一新。大きな変更点として、ライダーが「改造人間」ではなくなっている点、「悪の組織」という設定がない点、戦闘員が登場しない点などが挙げられます。複数のライダーが活躍する後の平成シリーズとは違い、本作では一人だけ。これまでなかったヒーロー物を目指し、サスペンスタッチが加味され、人間ドラマが深く描かれている点も特徴です。

『仮面ライダークウガ』のあらすじは?

『仮面ライダークウガ』
西暦2000年、長野県山中にある古代遺跡を発掘したことにより、謎のグロンギ族が2000年の眠りから覚醒。発掘隊は全滅させられ、長野県警が捜査にあたることになります。その地で、刑事の一条薫が出会ったのが、冒険家を名乗る一人の青年・五代雄介でした。 五代は、何かに導かれるように、遺跡から別に発掘されていた装飾具「アークル」を手にし、無意識に装着します。すると戦士クウガに変身し、暴れるグロンギの「ズ・グムン・バ」を攻撃して一条らを救うことに成功。 以後、五代は一条と協力し合い、平和と人々の笑顔を守るため、「クウガ」として怪人たちと戦い続けていくという使命を背負う道を選ぶのです。

「アークル」の秘密は?<ネタバレ>

遡って超古代。悪の力を持つに至ったグロンギ族によって滅亡の危機に追い込まれていたリント族。リント族は、人間を変身させて戦士クウガを誕生させる装置を考案。それが「アークル」という装飾具でした。こうして誕生した戦士クウガの活躍により、グロンギ族を見事に撃破し封印してしまうことに成功していたのです。 つまり現代人はリント族の末裔であると考えられます。

グロンギ=「未確認生命体」とは?

『仮面ライダークウガ』 ン・ダグバ・ゼバ
超古代、戦士クウガによって長野県の山中に封印されていた残虐な戦闘民族がグロンギです。封印を解かれ、現代に蘇ったグロンギは200体あまり。人間からは「未確認生命体」と呼ばれることになります。 人間に極めて近い肉体を持ち、普段の外見も同じですが、クウガのベルトと同じ性質の物質を体内に持ち、残虐な怪人に変身します。独自の言語を持ち、それぞれ固有の名前は、階級や変身の種別を表しています。例えば、冒頭の「ン」は最上級で「ズ」が最下級、末尾の「バ」は昆虫、「デ」は植物を指しています。 最高位「ン」を持つ「ン・ダグバ・ゼバ」はグロンギの頂点に立ち、蘇ったグロンギ200体のうち半数を自ら殺戮して整理したとも言われています。

「ン・ダグバ・ゼバ」の最期と結末<ネタバレ>

最後は、長野の遺跡で、アルティメットフォームとなったクウガと対戦。特殊能力は同等で決着がつかず、殴り合いによる激闘の末、装着していたベルトを破壊されて死に至りました。 最後の死闘を終えた五代は、日本を離れ、再び冒険家として海外へと旅立ちます。警視庁に出向していた一条も、ようやく長野県警に戻りました。

『仮面ライダークウガ』のメインキャスト

五代雄介 / オダギリジョー

オダギリジョー
平和を守るため、クウガに変身することになる冒険家の五代雄介。両親は既に亡く、恩師である神崎昭二と2000年までに2000の技を身につける約束をしていました。1番目の技が「笑顔」、ついに到達した2000番目の技がクウガへの変身となりました。 そんな五代を演じたのはオダギリジョーです。1976年2月16日生まれ、岡山県出身。1999年、舞台『DREAM OF PASSION』で俳優デビューを果たしたのち、オーディションで本作の主人公に抜擢されました。 2004年の映画『血と骨』ではビートたけし扮する主人公の息子・朴武を熱演し、たくさんの賞に輝きます。その後は『メゾン・ド・ヒミコ』や『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』など多数の映画やドラマで順調に演技派ぶりを発揮。プライベートでは、2007年に香椎由宇と結婚し、三男をもうけています。

一条薫 / 葛山信吾

葛山信吾
長野県警に属する刑事だった一条薫。事件後は、東京の警視庁に出向し、五代と協力してグロンギとの戦いに身を投じました。 演じたのは葛山信吾です。1972年4月7日生まれ、三重県出身。1990年、「第3回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、翌年に連続ドラマ『ヴァンサンカン・結婚』で俳優デビューを果たしました。 『仮面ライダークウガ』への出演で、一躍知名度を上げます。以後、ドラマを中心に活躍し、代表作には『真珠夫人』の杉野直也役などがあります。最近は数々の2時間サスペンスドラマでも活躍。2002年には細川直美と結婚し、二女をもうけています。

沢渡桜子 / 村田和美

村田和美
古代文字の研究をしている大学院生で五代の友人・沢渡桜子。五代を助け、相談に乗る本作のヒロイン的存在です。 演じたのは村田和美です。1978年12月25日生まれで神奈川県出身。14歳のときにスカウトされて芸能界入り。バラエティー番組などに出演しながら、歌手デビューも果たしました。1997年、映画『ねらわれた学園』のリメイク版に主演。2000年、本作のヒロインに抜擢され注目されました。 2004年には青年実業家と結婚し、妊娠を機に芸能活動を一時休止中です。

イケメンヒーローブームを巻き起こした五代と一条

『仮面ライダークウガ』
笑顔の五代とニヒルな一条の関係性、そして二人を演じたフレッシュな若手俳優の人気も相まって、その後に続くイケメンヒーローブームの火付け役となります。子供向け番組でありながら、その母親たちを中心に女性から熱狂的な支持を集めることになりました。 共に父親を亡くしている五代と一条、一条が五代のことをなぜか「五代雄介」とフルネームで呼ぶあたりなど、一部腐女子からの人気も過熱したそうです。 ちなみに、演じたオダギリ・ジョーと葛山信吾は、今もプライベートでの交流が続いているのだとか……。

クウガの最強形態「アルティメットフォーム」とは?

『仮面ライダークウガ』 アルティメットフォーム
クウガには、戦闘に応じて形態と能力が異なる多彩なフォームがあり、五代はそれを「超変身」と呼んでいます。例えば、不完全形態である「グローイングフォーム」は「白のクウガ」と呼ばれ、最強形態は「アルティメットフォーム」で「凄まじき戦士」とも呼ばれます。総数は11。 「アルティメットフォーム」の基本カラーは黒。黒いクリスタル、4本の角など、他のフォームとは全く異なる外見を持ち、様々な能力を保持します。第48話で、ついに待ちに待ったこのフォームが登場しました。

『仮面ライダークウガ』では本格的なオートバイスタントも話題に

仮面ライダークウガ トライチェイサー2000
本作から、オートバイスタントに本格的なトライアル・アクションが導入されました。参加したのは、トライアルで全日本チャンピオンになったこともある成田匠。成田は、車種の選定の段階から参加したそうです。 スタントマンとして、成田の初登場は第4話。様々な障害物を楽々と乗り越える派手なアクションが話題になりました。 劇中、五代が乗り回すライダーマシンは二種あります。初代がトライチェイサー2000、二台目がビートチェイサー2000で、成田が選定したスペインのオートバイメーカーであるGASGASのパンペーラ250がベースになっています。