2017年3月23日更新 107view

映画『真夏の方程式』をネタバレ・解説!悲しすぎる結末は?

2013年からフジテレビ系列で放映された『ガリレオ・シリーズ』シーズン2は大人気ドラマでしたが、『真夏の方程式』はその一環として映画化されました。この作品のネタバレを含むあらすじ、号泣必至の結末などを紹介します。

映画『真夏の方程式』東野圭吾原作の人気作

映画『真夏の方程式』は、『新参者』や『放課後』などの作品を排出しているベストセラー作家東野圭吾による原作小説を映画化した作品です。物理学者・湯川学を主人公とする『ガリレオ・シリーズ』の1つであり、シリーズ3作目の長編小説でした。

テレビドラマ『ガリレオ』シリーズ、劇場版第1作『容疑者Xの献身』の大ヒットを受け、劇場版パート2として満を持して2013年に映画化されたのが本作です。前作から5年ぶりの製作であり、パートナーの交替もありました。

『真夏の方程式』のあらすじ

『真夏の方程式』

湯川学は美しい海が残っている玻璃ヶ浦で進められている資源開発計画のアドバイザーとして現地に招かれていました。説明会では海を守ろうとする開発反対派と、開発推進派が激しく対立していましたが、湯川は中立の立場から意見を述べました。

反対派の急先鋒である環境保護活動家の女性・川畑成美の両親が営む旅館、「緑岩荘」に湯川は宿泊します。そこで湯川は緑岩荘で恭平という少年に再会します。彼は川畑夫婦の甥で夏休みだけこちらに来ているのですが、湯川は電車の中でも恭平に会っていたのでした。

翌日、玻璃ヶ浦で遺体が発見されます。身元は緑岩荘のもう一人の宿泊客、塚原正治と断定され、海岸を散歩中に足をすべらせた転落死と見られました。ところが塚原は元・刑事で、15年前に三宅伸子というホステスが殺された事件が実は冤罪ではないかと疑って調査のために玻璃ヶ浦に来ていたことが判明します。

塚原は15年前の殺人事件の犯人、仙波英俊を探していたらしいのです。塚原の死因に疑いをもった東京の警視庁から岸谷美砂刑事が派遣され、湯川に協力を仰ぎます。調査が進むにつれ、川畑夫妻・田中伸子・仙波英俊の意外な関係が浮かび上がってくるのです。

【閲覧注意!】『真夏の方程式』のネタバレ、その悲しい結末とは?

東野圭吾『真夏の方程式』

まず冒頭の非常に印象的なシーン。誰かが走っているところが本人の視点で撮られていて、やがてその人物がナイフで女性を刺し、女性が真っ赤な傘を落とすと、その傘は下を通っている線路の上に落ちていきます。これは三宅伸子殺害の場面だったのです。刺したのは当時14歳だった川畑成美です。

成美がなぜ、三宅伸子を刺したのか?成美は川畑節子と仙波英俊(白龍)が不倫をした末にできた子どもだったのです。そのことで金をせびりに来た三宅伸子と川畑成美が口論になり、興奮した成美は三宅伸子を刺殺してしまったというわけです。そのことを知った仙波英俊は実の娘である成美をかばって、殺人事件の犯人として警察に自首しました。

その事件を当時担当していた塚原正治は仙波が冤罪であると確信し、退職後も独自に調査を続けていました。では、塚原正治はなぜ、どのように殺害されたか?

検視の結果、塚原正治の死因は一酸化炭素中毒と判明します。塚原の泊まっていた部屋のボイラーが故障していて煙が充満してしまい、窒息死。旅館の評判が落ちることを恐れた川畑重治が遺体を海岸に捨て、転落死のように装ったということで、過失致死で逮捕されます。

しかし、湯川学は真相に気づいていました。「このままでは、ある人物の人生がねじ曲げられてしまう」と考えて動きます。川畑重治はすべてを知っていて、このままでは塚原に15年前の事件の真相が暴かれてしまうと考えて、故意に塚原の部屋に煙が充満するように仕向けたのです。ところが、足の悪い重治は煙突に上れません。重治は恭平に「ロケット花火が煙突に入らないように」と嘘をついて、恭平に濡れた段ボールで煙突をふさがせます。

重治は実の子ではないものの、成美を心から愛していたのでした。湯川が気にかけていたのは、恭平がいつか真相に気づいて知らぬうちに自分が実行犯になっていたことに罪悪感を抱くのではないかということです。湯川は、打ちのめされている成美に恭平を守る役割を託します。

湯川は玻璃ヶ浦を去るときに、恭平に言います。

「問題には必ず答えがある。(中略)君がその答えを見つけるまで、僕も一緒に考える。一緒に悩み続ける。忘れるな。君は1人じゃない。」
引用:劇中より

と。

映画『真夏の方程式』のロケ地は?

真夏の方程式パンフレット裏

あの、美しい海がある町はどこなのでしょうか? 実は都心からさほど遠くない西伊豆町浮島(ふとう)がメインのロケ地なのです。「緑岩荘」として撮影されたのは「五輪館」という民宿で、実際に宿泊もできるようです。

玻璃ヶ浦は浮島海岸で、映画の通りの風光明媚な海岸です。海水浴シーズンは観光客も多いのでしょうが、オフシーズンはちょっと鄙びたような何とも言えない味わいのある町並みが楽しめるようです。

また、玻璃ヶ浦駅のシーンは愛媛県の高浜駅で撮影されたそうです。趣のある駅舎を楽しむのも一興でしょう。

『真夏の方程式』の登場人物・キャスト

湯川学/福山雅治

真夏の方程式パンフレット

『ガリレオ・シリーズ』の主人公にして探偵役。帝都大学物理学助教授(准教授)であり、物理学のみならず様々な雑学に関する知識の持ち主です。「ガリレオ」は、難事件を論理的に解き明かす見事な手腕から、警察がつけたあだ名ですが、本人は嫌がっています。

ドラマ版、映画版では「実に面白い」が口癖ですが、原作にはありません。福山雅治のクールなイメージを決定づけた当たり役と言えるでしょう。

子どもが苦手ですが、本作では恭平という少年との交流が重要なプロットになっています。理科が不得意だという恭平のためにペットボトル・ロケットを作って、海岸で飛ばすシーンがあります。本作で少年と絡むシーンの福山の演技は、直前に撮影した『そして父になる』の影響が強いのでは?と見る向きもあるようです。

岸谷美砂/吉高由里子

吉高由里子 『UWAKI』

柴崎コウ演じる内海薫に代わって登場した、原作にないオリジナルキャラクター。内海が海外研修に行くので、代わりに湯川の担当になった国立大学出のキャリア刑事という設定です。

自信家でプライドが高く時として無神経な発言をしてしまうので、操作にむしろ支障が出てしまうのではとハラハラするほどです。内海薫とは正反対とも言えるキャラクターを吉高由里子が演じきります。

川畑成美/杏

杏LIGHTS

玻璃ヶ浦の海を守る環境活動をしている女性。かなり過激な活動さえしており、そのために湯川と対立します。物語の終盤でその行動原理には成美が抱えている秘密に原因があることを、湯川が示唆します。

歯に衣着せぬ意見を述べるが、実は影の部分を隠しているという難しい役に女優の杏が挑戦しています。

川畑重治/前田吟

前田吟

成美の父親で、玻璃ヶ浦の旅館・緑岩荘の主人です。膝を壊していて杖をついているという事実が後に重大な帰結をもたらします。

娘を心から愛していて、そのためには何でもするという人物を、名バイプレーヤー前田吟が熱演しています。

川畑節子/風吹ジュン

風吹ジュン

成美の母親で、重治の妻。冒頭のシーンで何か重大な秘密を隠しているらしいことが示されます。演じるのは、最近ではめっきりお母さん役が似合うようになった風吹ジュンです。

柄崎恭平/山﨑光

烈車戦隊トッキュウジャー子役

川畑節子の弟の息子で、成美の従弟に当たります。小学校5年生で、夏休みを親戚の経営する旅館で過ごすために玻璃ヶ浦に来ました。湯川学の科学的知識に敬意を覚えているので、湯川からも一目置かれます。

実は殺人事件で重大な役割を演じさせられていたことが判明し、湯川を苦悩させます。写真右側に並んだ子どもたちのうち、前から4番目が山﨑光です。

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