2017年7月6日更新

映画『さまよう刃』犯人・結末はどうなった?ネタバレを紹介!【東野圭吾】

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さまよう刃

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『さまよう刃』東野圭吾のベストセラー小説の映画化

さまよう刃
2009年公開の映画『さまよう刃』は、東野圭吾のベストセラー小説を原作に映画化されたもの。監督・脚本は、2008年に映画『むずかしい恋』で監督デビューした益子昌一。主演を寺尾聰が務めています。 少年犯罪という社会的なテーマを題材に、被害者の苦悩や復讐などが描かれています。作品の内容から、問題作とも呼ばれましたが、物語を通して考えさせられる事柄の大きさからも注目を集め、小説は150万部を超えるベストセラーとなりました。

映画『さまよう刃』あらすじ

さまよう刃
長峰重樹の最愛の娘・絵摩が、川で遺体となって発見されます。警察は性犯罪を含む残酷な内容を遺族に話すべきではないと考え、状況説明を求める長峰には真実が語られぬままとなりました。しかしある日、娘の死から立ち直れずにいた長峰のもとに、犯行を手伝わされ逮捕を恐れた1人の少年・中井誠による匿名の電話が入ります。 匿名の電話から'菅野快児と判崎敦也という2人の少年によって娘が死んだことと、少年が住んでいる場所'を知った長峰は、教えられた鍵を見つけ、判崎の家に侵入。そこで、娘がレイプされている姿を映したビデオを発見してしまいます。事件の真相を知り、怒りに震えた長峰は家に帰ってきた判崎を殺し、娘の復讐を誓い、菅野を見つけ出そうとします。

映画『さまよう刃』犯人と結末【ネタバレ】

さまよう刃
長野県へと菅野が逃げたということを伴崎から聞き出し、長野のペンションに潜伏を始めた長峰。自身の犯行(伴崎殺害)と、警察や法への憤りを綴った手紙を警察へと送り、ペンション経営者から譲り受けた猟銃を手に、菅野殺害のチャンスを待ちます。その後、警察の捜査によって菅野の居場所が判明します。 警察に送られた手紙を読み考えを迷わせた刑事・織部孝史から、菅野の居場所を聞いた長峰は、ついに菅野の前に立ちはだかります。しかし、長峰は、危険を回避する警察の手によって射殺されます。事件は収束に向かいましたが、後に、長峰が持っていた猟銃に弾が入っていないことが分かりました。 長峰絵摩を犯し殺害した少年たち、そして娘の復讐のために少年ひとりを殺し自らも犯罪者となった長峰重樹。少年法のあり方に納得できない被害者が自らも犯人となってしまうという悲しい結末を迎えました。

長峰絵摩を演じた伊東遥とは?

伊東遥
長峰重樹の一人娘・長峰絵摩。少年らから殴打、輪姦、薬物投与を受け、若くして命を落としました。 長峰絵摩を演じた伊東遥は、1986年12月13日生まれ、岩手県出身の元セクシー女優です。2008年にセクシー女優としてデビューし、翌年には「スカパー!アダルト放送大賞2009」で新人女優賞を受賞。映画『さまよう刃』では、残虐な被害を受けるという体当たりな役を演じました。その後、2010年7月1日に引退発表しています。

映画『さまよう刃』主要登場人物キャスト

長峰重樹/寺尾聰

寺尾聰
妻を亡くし、娘と2人での生活を送っていた建築士・長峰重樹。娘の死体が発見され、残虐な犯罪の内容を知り、娘の復讐のために自ら立ち向かっていきます。 長峰重樹を演じた寺尾聰は、1947年5月18日生まれ、神奈川県出身の俳優です。1968年に映画『黒部の太陽』に出演し、俳優デビュー。1980年代後半頃から俳優として名前が広がるようになり、2001年には映画『雨あがる』で第24回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。また、シンガーソングライターとしても活躍し、代表曲には「ルビーの指環」などがあります。

織部孝史/竹野内豊

竹野内豊
警視庁捜査一課の刑事・織部孝史。長峰重樹の復讐と少年法に対しての思いを知り、心惑わせながらも、刑事としての立場を全うします。 織部孝史を演じた竹野内豊は、1971年1月2日生まれ、東京都出身の俳優です。1994年にドラマ『ボクの就職』で俳優デビュー。その後、ドラマ『星の金貨』(1995年)や、ドラマ『ビーチボーイズ』(1997年)などに出演し、そのルックスからイケメン俳優として瞬く間に人気を集めました。年を重ねるごとに役柄の幅も増やし、ドラマや映画だけでなくCM作品にも出演し、活躍を続けています。

実話と思いながら制作された韓国版映画『さまよう刃』

さまよう刃 韓国
2014年4月10日に、イ・ジョンホ監督によって映画化された韓国版『さまよう刃』。東野圭吾による小説をもとに、日本映画とは違う韓国独自の描写で制作されました。長峰重樹にあたるイ・サンヒョンという名前の主人公は、韓国映画に出演を重ねる俳優のチェン・ジェヨンが演じています。 日本よりも強姦という犯罪に最大級の悪を示し、感情を表に出す韓国が作りだした『さまよう刃』。強烈な復讐劇を繰り広げる父親の姿がリアルに描かれ、日本版とは違う緊張感を味わえる作品となっています。 また、イ・ジョンホ監督は『さまよう刃』は実話だと思って制作していたのだそうです。韓国版ならではのリアルでスリリングな『さまよう刃』も必見です。