2018年6月22日更新

映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のあらすじ・キャストを徹底紹介!【エマ・ストーン主演】

このページにはプロモーションが含まれています
バトル・オブ・セクシーズ
(C)2018 Twentieth Century Fox

AD

エマ・ストーンとスティーブ・カレルが世紀のテニス対決を繰り広げる!

『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが、今度は女子テニス界の伝説キング夫人に扮し、名コメディアン・スティーブ・カレルと共に実話である世紀のテニス男女対抗試合を繰り広げる!そんな映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』が、いよいよ2018年7月6日に日本で公開されます! 今回は、そんな映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』の元となった実話やキャストなどについて徹底解説します。

あらすじ:世紀のテニス男女対抗試合”バトル・オブ・ザ・セクシーズ”とは?

映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』は、ビリー・ジーン・キングとボビー・リッグズによる、実際にあった世紀のテニス男女対抗試合”バトル・オブ・ザ・セクシーズ”を描いたコメディ映画です。 この試合は、1973年に行われた当時29歳の天才女子テニスプレイヤー・ビリー・ジーン・キングと、現役を退いた55歳の生きる伝説ボビー・リッグズが行った有名な“男女対抗試合”。 “バトル・オブ・ザ・セクシーズ”=“性別間の戦い”と呼ばれて人々に衝撃を与え、試合会場はもちろん、テレビ中継でも前代未聞の視聴率を記録し、多くの人々が見守りました。 リッグスはキングとの試合前に当時“テニス界で最も有名な母親”として知られたマーガレット・コートと母の日に試合を行っています。コートを圧勝で下した後、今度は男女同権を訴えていたビリー・ジーン・キングと試合をしたいとキングに挑戦状を突きつけたのです。

結果はなんとキングがストレート勝ちし、女性の力を証明! 多くの注目を浴びたこの試合は、テニス界の男女の賞金格差に女子選手達の不満が高まっていた時代に女子選手の実力を見せつけ、女子テニス界発展のきっかけとなりました。

AD

2013年にすでにドキュメンタリー映画化されていた

世界で注目を浴びた世紀の男女対抗試合は、2013年にキング自身も出演して『ザ・バトル・オブ・ザ・セクシーズ』としてすでにドキュメンタリー映画化されており、高い評価を得ています。

女子テニス界の伝説ビリー・ジーン・キング

日本では「キング夫人」として知られるビリー・ジーン・キングは、カリフォルニア出身の伝説の名女子テニス選手。結婚前の名前はビリー・ジーン・もフィットで、結婚してからビリー・ジーン・キングと名乗るようになり、日本ではキング夫人で知られるように。 1960年代から四半世紀に及び女子テニス界に君臨した女子テニス界の偉人の一人です。女子テニス協会を設立し女子選手の権利を訴え、女子テニス界だけでなく女子スポーツに革命的な影響を及ぼしました。 また、結婚歴はありますがレズビアンとしてカミングアウトしています。

一方のボビー・リッグスとは?

ボビー・リッグスは、1938年にテニス史上発の年間グランドスラムを達成しプロテニス選手になったカリフォルニア出身の男子テニス選手。 1939年には生涯一度の出場となったウィンブルドン選手権で、男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルスの三冠を獲得するハットトリックを達成。1967年には国際テニス殿堂入を果たしました。 その後、55歳の時にコート夫人、そして本作の元になったキング夫人との“男女対抗試合”である“ザ・ゲーム・オブ・セクシーズ”で注目を浴びます。名テニスプレーヤーでありながらショーマンで、ハスラーのリッグスは、この試合の際、“Sugar Daddy”の文字入りの黄色いジャケットを着てド派手な登場をしてコートにあがりました。

ちなみにリグスはこの男女対抗試合を繰り広げた後 「テニスコートのペテン師」という自伝を発表。当時リグスはギャングたちから多額の借金をしており、その返済のためにこれらの試合をして返済したとの噂も。 リッグスは1995年に77歳で亡くなっています。

AD

伝説の名テニスプレーヤー、キング夫人を演じるのは『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン!

エマ・ストーン
Adriana M. Barraza/WENN.com

伝説の名テニスプレーヤー、キング夫人を演じるのは『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞受賞に輝いたエマ・ストーン。  テレビ番組からそのキャリアをスタートしたストーンは初めて主演を果たしたコメディ『小悪魔はなぜモテる?!』でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネート。 2014年公開の『アメイジング・スパイダーマン』でアンドリュー・ガーフィールド演じるピーター・パーカーの恋人役に抜擢。同年公開の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞などの主演女優賞にノミネートされます。

そして2016年公開の 『ラ・ラ・ランド』では、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞をはじめ数々の主演女優賞を総なめにしました。本作では髪の毛も暗くし、一見彼女とは思えないほど。 今後の活躍がますます楽しみな、最も勢いのある旬な若手女優の一人です。

テニスコートのペテン師、往年の名選手ボビー・リッグスを演じるのはスティーブ・カレル!

トップ女子テニス選手に挑む往年の名男子テニス選手、ボビー・リッグスを演じるのは名コメディ俳優のスティーブ・カレル。 アメリカのコメディ・ニュース番組、ザ・デイリー・ショーに出演し、レポーターとして務めたことで名前を知られるようになり、『カーリー・スー』で映画デビュー。共同と脚本を製作総指揮を兼任した主演作『40歳の童貞男』が大ヒットし、コメディ俳優として名前が知られるように。 その後も『リトル・ミス・サンシャイン』、『ゲット・スマート』などでコメディ俳優としての地位を確立しました。一方で実話を基にした『フォックスキャッチャー』ではゴールデン賞主演男優賞(ドラマ部門)、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その演技力も高く評価されています。 そのカレルが往年のプロ男子テニスプレーヤーで“コートのペテン師“、ボビー・リッグスをどう演じてくれるのか楽しみです。

AD

キングのライバルマーガレット・コートを演じるのは、ジェシカ・マクナミー

キングのライバルであり、リッグスがキングの“バトル・オブ・ザ・セクシーズ”の前に対戦して圧勝したオーストラリア出身の女子テニス選手のマーガレット・スミス・コート。日本ではキング夫人に対してコート夫人として知られています。年間グランドスラムをはじめ4大大会優勝記録で女子歴代一位の24賞樹立など、様々な記録を達成しています。 そのキングに並ぶ名テニスプレーヤーのマーガレット・コートを演じるのはやはりオーストラリア出身のジェシカ・マクナミー。 オーストラリアのシドニー出身のマクナミーは『君への誓い』や『ラブド・ワン』に出演。今回キングのライバルであるコート役に抜擢されたマクナミーですが、彼女自身はフィットネス狂でヨガやランニング、ウェイクボードにはまっているそう。

脇を固めるのは多彩な個性派俳優!

テッド・ティンリン/アラン・カミング

1960年代当時、女子テニス界のファッションも大きく変わってきましたが、この時代に活躍したのがイギリス人デザイナーのテッド・ティンリン。先進的なシェイプのデザインでフリルなどを施した斬新なテニスウエアを送り出しました。 その先鋭デザイナー、ティンリンを演じるのはアラン・カミング。 俳優、監督、脚本家、執筆家、プロデユーサーなど、様々な顔をもつスコットランド出身のカミング。ゲイや一風変わった役が多いカニングですが、どんな役もこなし存在感のあるものにしてしまう才能がある個性派俳優です。 舞台『キャバレー』では独創的なMCが評価されトニー賞を始め数々の賞を受賞。 また、人気テレビドラマシリーズ『グッド・ワイフ』にもイーライ・ゴールド役で出演し、エミー賞に2度もノミネート。 多くの映画祭で絶賛された 『チョコレートドーナツ』ではダウン症の男の子を養子に迎え育てようとするゲイの男性をみごとに演じ高い評価を得ました。

AD

ジャーナリストのグラディス・ヘルドマン/サラ・シルバーマン

グラディス・ヘルドマンは1953年に雑誌「ワールド・テニス」を創刊した著名なジャーナリスト。女子テニスにも大きく貢献し、ジャーナリスト部門で国際テニス殿堂入りしています。 そのヘルドマンを演じるのは、コメディアン、女優、ミュージシャンと多彩な才能で活躍するサラ・シルバーマン。 当時付き合っていたコメディアンのジミー・キンメルのトーク番組では、ハリウッドスターのマット・デイモンやベン・アフレックを巻き込んでのビデオ合戦を繰り広げて話題になりました。 またシルバーマンは自身が製作総指揮、脚本を担当し、主演したシットコムのホームコメディ「サラ・シルバーマン・プログラム(原題)」では大成功を収め、エミー賞コメディ部門主演女優賞にノミネートされています。映画では『メリーに首ったけ』,『スクール・オブ』,『テイク・ディス・ワルツ』などに出演。ディスニーアニメ映画の『シュガー・ラッシュ』では声優としても活躍。 毒舌コメディアンながら多彩な才能を多岐に発揮しているシルバーマン。今後の活躍にも注目です。

監督は『リトル・ミス・サンシャイン』のデイトン&ファリス夫妻

ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
(C)2018 Twentieth Century Fox

映画監督デビュー作の『リトル・ミス・サンシャイン』で高い評価を得たジョナサン・デイトンとヴァラリー・ファリス夫妻がペアで監督を担当。『リトル・ミス・サンシャイン』に出演していたカレルと再びタッグを組みます!

AD

撮影監督は『ラ・ラ・ランド』のリヌス・サンドグレン!1970年代風の映像を再現!

本作でキャメラを回すのは、『ラ・ラ・ランド』の撮影を手掛けたスウェーデン出身の撮影監督・リヌス・サンドグレン。 今回の撮影で監督のデイトン&ファリスがこだわったのは、作品の時代背景となる1970年代の再現でした。そのため、サンドグレンは70年代の映画のようなルックスを追求。ピンクや青といった色彩に溢れた画面を生み出しました。 さらに当時のフェミニズムの台頭を表現するため、女性の顔を未来を表す右向きに、男性の顔は過去を表す左向きにするという手法を考案。 また、キングの目線で撮られる場面は、異例の試みとして演じているエマ・ストーン自身がカメラを回すという異例の試みを行いました。

『バトル・ オブ・ザ・セクシーズ』に関するトリビア

ブリー・ラーソンがビリー・ジーン・キング役だったかも?

ブリー・ラーソン
©WENN.com

エマ・ストーンが当初からビリー・ジーン・キングにキャストされていましたが、スケジュールの都合で役を降りなければならない可能性が浮上。そこで最終的に『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンがストーンの代役となりました。 しかしながら、数ヶ月後、ストーンのスケジュールの都合がついたため、キング役を演じることができることになり、ラーソンがその役から退くことになったというわけです。

映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』の日本公開日は?

実話を元に展開される注目の映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』。日本公開は、2018年7月6日になります!