2017年4月8日更新 3,527view

良作小説が続々実写映画化!今後映画化される原作小説まとめ

2017年4月以降は、森見登美彦の『夜は短し歩けよ歩けよ乙女』を始め、小説を原作とした実写映画が続々と公開されます。今回は、実写映画化が決定している良作小説をまとめてみたので、映画を観る前の予習にせびお役立てください!

続々と実写映画化が決定している良作揃いの原作小説をご紹介!

2017年から2018年にかけて、小説を原作として映画が続々と公開されます。

話題沸騰中のアニメ映画の原作、森見登美彦の『夜は短し歩けよ乙女』のほか、数々の著作が映像化されてきた東野圭吾の『ラプラスの魔女』などなど。小説ではありませんが、気鋭の詩人・最果タヒによる詩集を原作とした、『夜空はいつでも最高密度の青色だ』も見逃せません!

そこで今回は、実写映画化される名作揃いの原作小説をまとめてみました。映画を観る前に予習し、原作と同じ部分・違う部分などを探したりして、作品をより楽しんでみませんか?

『夜は短し歩けよ乙女』

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』

第20回山本周五郎賞を受賞した、森見登美彦の大ベストセラー青春恋愛小説。森見の代表作の一つ『有頂天家族』も特に有名で、2013年にTVアニメされ、2017年にその続編が放送予定です。

物語の舞台は、京都大学らしき大学とその周辺地域。冴えない大学生の”先輩”が、恋をした後輩の”黒髪の乙女”を追いかけ、なるべくその目に留まろうと奮闘します。想いに気付かない乙女との恋物語、2人の周囲で起こる奇妙な事件が、それぞれの視点から交互に語られました。

湯浅政明監督、TVアニメ『四畳半神話体系』のスタッフが再集結し、森見作品をアニメ映画化!主演の星野源、花澤香菜や神谷浩史らの共演で話題の映画は、2017年4月7日に公開されます。

『笑う招き猫』

山本幸久『笑う招き猫』

第16回小説すばる新人賞を受賞した、山本幸久のデビュー作です。デビュー以降、コンスタントに作品を発表しており、『ある日、アヒルバス』は藤原紀香主演でドラマ化もされました。

OL生活に不満を持つアカコと、フリーマーケットで再会した大学時代の友人・ヒトミが結成した、5年目の売れない女漫才コンビ”アカコとヒトミ”。失敗続きの毎日に挫けず、”舞台に立ち続けて笑いをとる”という目標に向い奮闘する、夢と笑いに溢れた力強い傑作青春ドラマです。

実写映画のメガホンを取るのは飯塚健、清水富美加と松井玲奈が女漫才コンビを演じます。清水の引退による影響で一時公開が危ぶまれましたが、2017年4月29日の公開が決定しました。

『美しい星』

三島由紀夫『美しい星』

日本文学界を代表する作家、三島由紀夫が1962年に発表した異色設定のSF小説。『潮騒』や『金閣寺』などの代表作と違い、平凡な人間が”宇宙人”に覚醒するという、斬新な設定が話題を呼びました。

埼玉県飯能市に暮らす大杉一家4人は、過去に空を飛ぶ円盤を見たことがきっかけで自らの素性に目覚め、それぞれ別の星から地球にやってきた宇宙人だと信じていました。そのことを隠しながら、水爆の開発が招くであろう滅亡の危機と、核兵器の脅威から世界を救おうと奮闘するのですが・・・・・・。

物語の設定を現代に移し、映画『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八監督が映画化します。主演のリリー・フランキー、亀梨和也や橋本愛が共演する今作は、2017年5月26日に公開予定です。

『ちょっと今から仕事やめてくる』

ちょっと今から仕事やめてくる

北川恵海のデビュー作で、第21回電撃小説大賞”アスキーメディアワークス文庫賞”受賞作です。

爽やかな笑顔の謎の男・ヤマモトが、ブラック企業のノルマ・パワハラに疲弊した青年・青山隆を助け、どん底の人生を希望へ導いていくヒューマン・ドラマ。”ブラック企業”問題が取り沙汰される中、注目必至間違いなしの映画化では、原作とは異なる結末が描かれるそうです。

2017年5月27日に公開される本作のメガホンを取るのは、映画『八日目の蝉』の成島出。主演には福士蒼汰、工藤阿須加や黒木華など、勢いに乗る若手実力派の共演が実現しました。

『花戦さ』

花戦さ

剛力彩芽らの共演で映画化された、『カルテット!』の原作者・鬼塚忠による長編小説。華道家元・池坊に伝わる、初代・池坊専好の史実をもとに感動の物語を描きました。

戦乱に荒れ果てる京の都。花の名手・池坊専好と、茶の名人・千利休は深い友情で結ばれていましたが、利休は秀吉によって非業の最期を遂げます。秀吉の手で周囲の人が次々と命を落とし、怒りに燃える専好は刀ではなく”花”を武器に、時の最高権力者・豊臣秀吉への仇討ちを決意しました。

野村萬斎が主演を務める時代劇エンタテインメントは、2017年6月3日公開予定とのこと。秀吉役を市川猿之助が演じるほか、中井貴一や佐藤浩市など、実力派キャスト勢ぞろいとなっています。

『結婚』

結婚

『切羽へ』で第139回直木賞を受賞した井上荒野が、”結婚詐欺”を扱った長編小説。不倫・嘘・死をテーマに、人と人の間に漂う機微や人間の激しい感情などを、淡々とした語り口で描く作家です。

井上の実父、井上光晴の同名小説にオマージュを捧げた本作の主人公は、様々な女性の心に入り込み祭詐欺を働く結婚詐欺師・吉海健児。騙された女性たちは、吉海に詐欺のターゲットを紹介する相棒・千石るり子の存在にたどり着き、彼の真の目的を知ることになります。

映画『結婚』の主演を務めるのは、イケメン俳優として有名なディーン・フジオカ。千石役にはNHK連続テレビ小説『まれ』で注目を浴びた柊子が決定し、2017年6月14日に公開されます。

『武曲』

『武曲』藤沢周

藤沢周が剣道をテーマに描く、”師匠と弟子”、そして”父と子”の物語です。藤沢は『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞を受賞し、2004年からは法政大学経済学部で教授を務めています。

神奈川・鎌倉に住む矢田部研吾は、”殺人剣の使い手”と言われた父の植物状態をきっかけに、アルコール漬けの自堕落な毎日を送っていました。剣道五段の腕前を腐らす研吾の前に、天賦の才を持つラップ好きの高校生・羽田融が現れ、2人の宿命の対決を行方が描かれます。

映画の公開日は2017年6月3日で、主演は綾野剛、ライバルの羽田役は村上虹郎です。前田敦子や小林薫のほか、柄本明や風吹ジュンら実力派が顔を揃える、注目の剣道映画となっています。

『忍びの国』

忍びの国

時代劇や時代小説を手がける和田竜が、戦国時代の忍びの壮絶な戦いを描く作品。『のぼうの城』や『村上海賊の娘』を始めとする和田の物語は、従来の時代小説と異なる軽快なテンポが特徴です。

物語の下敷きとなったのは、第六天魔王・織田信長が諸国を次々と滅ぼし、天下統一に向けて歩みを進めていた戦国時代の史実・天正伊賀の乱。無類の怠け者ながら腕前は伊賀一の忍び・無門を主人公に、伊賀攻略を目論む織田信雄軍と、伊賀忍び軍団の壮絶な大合戦が描かれました。

嵐・大野智主演の映画『忍びの国』は、2017年7月1日より全国公開予定となっています。ダイナミックな本格アクション、石原さとみや伊勢谷友介、鈴木亮平ら豪華キャスト陣にも注目です。

『君の膵臓をたべたい』

君の膵臓をたべたい

住野よるのデビュー作であり、第13回本屋大賞第2位を獲得した青春小説です。凄まじいインパクトのタイトルながら、王道の感動ストーリーというギャップが大きな話題となりました。

膵臓の病で余命1年の高校生・山内桜良と、彼女の「共病日記」を発見した”僕”が、桜良の「死ぬまでにやりたいこと」を通し心を通わせる物語。映画では2つの時間軸が交差し、2人が一緒に過ごした高校生時代を、桜良の死から12年後の”僕”が回想する形で展開されます。

2017年7月28日公開の実写映画で、浜辺美波と北村匠海がW主演することが決定しました。教師となった現在の”僕”を小栗旬が演じるほか、桜良の親友・恭子を北川景子が演じます。

『海辺の生と死』

海辺の生と死

夫・島尾敏雄の代表作『死の棘』の”妻”のモデルになった、故・島尾ミホの田村俊子賞受賞作。『祭り裏』や『海嘯』などを発表し、故郷の沖縄を題材にした物語を多く執筆しました。

第二次世界大戦末期、奄美大島の離島・加計呂麻島の国民学校教師として働く大平トエと、海軍特攻艇の朔隊長の出会いと恋の行方を綴ります。島尾が故郷で過ごした幼少時代を始め、慈愛に満ちた両親との思い出なども、記憶の中の奄美の風景と共に描かれました。

2017年7月29日には、本作と島尾敏雄の『島の果て』を原作とした映画が公開予定です。満島ひかりが4年ぶりの単独主演を務めるほか、朔役の永山絢斗、津嘉山正種らが共演します。

『関ヶ原』

『関ヶ原』

名作『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』などで知られる、故・司馬遼太郎の歴史小説。『国盗り物語』・『新史太閤記』に続く「戦国三部作」の最終作で、司馬の”家康三部作”の一つです。

1600年10月21日、天下分け目の決戦・関ヶ原の戦い。天下取りに燃える東軍・徳川家康と、豊臣家の忠義、己の愛と正義を貫く西軍・石田三成が激突しました。重臣たちを交えた人間模様と謀略戦、島津・上杉・長宗我部ら各地の大名家の内情から、戦国史上最大の合戦に至る経緯を描きます。

映画の公開日は2017年8月26日で、石田三成役のV6・岡田准一が主演を務めます。原田眞人監督のもと、家康役の役所広司、三成を支える忍び・初芽を演じる有村架純らが名を連ねました。

『トリガール!』

中村航『トリガール!』

滋賀県の琵琶湖で開催される大会「鳥人間コンテスト」を題材にした、中村航の青春小説。『100回泣くこと』など、恋愛もののイメージが強い中村ですが、本作は王道の青春ドラマとなっています。

1浪して工業大学に入学した鳥山ゆきなは、2年生の先輩・高橋圭から熱心に誘われ、なりゆきで人力飛行機サークルに入ることに。ゆきなに何かとつっかかってくる、先輩パイロット・板場大志に反発しながらも、年に一度の「鳥人間コンテスト」出場を目指す様が描かれました。

今勢いに乗る女優の一人・土屋太鳳主演の実写映画は、2017年9月1日に公開予定とのこと。高橋を高杉真宙、板場を間宮祥太朗が演じ、原作よりも恋愛色が強い物語になるようです。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

著作の実写化が相次いでいる人気作家、東野圭吾の第7回中央公論文芸賞受賞作です。東野の代表作の一つ、『容疑者Xの献身』は第134回直木賞を受賞し、福山雅治主演で実写映画もされました。

物語の舞台は、同じ養護施設で育った敦也、将太、幸平の3人が悪事を働いて逃げ込んだ、悩み相談を受けることで有名だった雑貨店「ナミヤ雑貨店」。32年前から届いた手紙を見た3人が、当時の店主に代わって返事を書き始めたことから、雑貨店の秘密が明らかになり・・・・・・。

映画の公開日は2017年9月23日で、『PとJK』などの廣木隆一がメガホンを取ります。主演のHey!Say!JUMP!の山田涼介のほか、西田敏行や尾野真千子、村上虹郎らが共演する予定です。

『ユリゴコロ』

ユリゴコロ

アメリカや中国などでも翻訳出版された、沼田まほかるの第15回大藪春彦賞受賞作。本作を機に既存作品にも増刷がかかり、湊かなえらと並ぶ”イヤミス”作家として注目されているようです。

亮介が実家で発見した、「ユリゴコロ」という4つのノートに綴られていたのは、殺人に取り憑かれたある人物の告白文でした。失踪した恋人の千絵、自らの母親だと名乗り出てきた謎の女性の存在に悩みながら、亮介はノートに記された驚愕の事実に辿り着き・・・・・・。

沼田作品として初の映画化作品は、2017年9月に公開予定だそうです。5年ぶりの映画主演作となる吉高由里子は、初めての難役に苦戦しつつも、美しく悲しい殺人者を演じています。

『最低。』

紗倉まな『最低。』

現役の人気AV女優・紗倉まなが、AVの世界に生きる女性を描いた処女小説です。作家としても高い評価を得ており、2017年3月発売の初の長編小説『凸凹』では、母娘二代の愛と性を描きました。

4つの章からなる本作は、AV業界で働く4人の女優の物語が描かれました。親や恋人を始め、各章に登場する親しい人物と彼女たちの関係性に、AVというものがどんな変化を与えたのか。ごく普通の女性が、特殊な世界に入ったために失ったもの、悩み苦しみながら生きる姿が綴られています。

実写映画化にあたり、ピンク映画の監督としても有名な瀬々敬久がメガホンを取ります。2017年秋公開予定と発表されていますが、キャスト情報などの詳細は今後明かされるそうです。

『彼女がその名を知らない鳥たち』

沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』

『ユリゴコロ』の実写映画化も決定した、沼田まほかるの人気ミステリー小説。登場人物のほぼ全てが”クズ”という、イヤミス女王の一人と称される沼田の本領が発揮された作品です。

8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられず、現在の同居相手・陣治と嫌々生活しながらも、彼の稼ぎに頼って暮らしている無職の女・十和子。黒崎の面影を持つ妻子ある男・水島と関係を持った彼女は、陣治の自分に対する異様な執着心に気付き、黒崎の失踪事件と陣治の関わりを疑い始めます。

実写映画は2017年10月公開予定で、『凶悪』などの白石和彌がメガホンを取るそう。W主演を務める、実力派俳優の蒼井優と阿部サダヲが、共感度ゼロの最悪最低な男女を演じます。

『ナラタージュ』

島本理生『ナラタージュ』

教師と教え子のスキャンダラスな関係を描いた、島本理生の書下ろし恋愛小説です。20歳の時に、最年少で第25回野間文芸新人賞を受賞した実力派で、エッセイなども執筆しています。

大学2年生になった工藤泉は、一本の電話をきっかけに高校の演劇部顧問・葉山と再会し、かつて忘れ去ろうとした葉山への想いを募らせることに・・・。そこから動き出す2人の恋の行方と結末を、結婚を控えた現在の泉が回想する、”ナラタージュ”の構成で綴った作品です。

恋愛映画の名手・行定勲が長年の熱望を実現させた実写映画が、2017年10月7日に公開予定。主演は嵐・松本潤、ヒロインに有村架純、2人と三角関係を繰り広げる小野を、坂口健太郎が演じます。

『ポンチョに夜明けの風はらませて』

ポンチョに夜明けの風はらませて

映画『ひゃくはち』や『ぼくたちの家族』の原作者、早見和真の青春小説です。2008年に作家デビューし、2015年の『イノセント・デイズ』は、第68回日本推理作家協会賞を受賞しました。

卒業式まで残り39時間となった男子高校生が、東京・新宿から瀬戸内海の小島を目指し、高校生活最後の青春を駆け抜けるロード・ムービー。お調子者の又八と残念なイケメンの仁、心優しいジャンボの3人は、最高の別れを迎えるための”奇跡”を探す旅に出るのです!

『淵に立つ』の太賀が主演を務める実写映画は、2017年10月に公開予定です。又八と旅に出る男子高校生を中村蒼と矢本悠馬が演じるほか、染谷将太、佐津川愛美らが出演します。

『ラストレシ 麒麟の舌の記憶』

田中経一『』

伝説的料理番組『料理の鉄人』などを手がけた有名演出家、田中経一のデビュー作。2014年に本作を発表した後、2015年に『歪んだ蝸牛』、2016年に『竜宮の鍵』を刊行しています。

絶対味覚”麒麟の舌”を持つ佐々木充は、第二次世界大戦中に失われた、天才料理人の「第日本帝国食菜全席」のレシピを再現する依頼を受けることに。佐々木が生きる2000年代初頭と、天皇の料理番・山形直太朗が料理に全てを捧げた1930年代、70年の歴史に隠された謎が解き明かされます。

嵐・二宮和也主演、『天地明察』の滝田洋二郎監督の最新作は、2017年11月3日公開予定。出演キャストには、西島秀俊や宮崎あおい、綾野剛ら主役級の俳優陣が名を連ねました。

『光』

三浦しをん『光』

『まほろ駅前』シリーズ、『舟を編む』などで知られる、三浦しをんの官能サスペンス小説。家族やひたむきに生きる人々などを描く、明るい作風が特徴の三浦作品の中でも異色の物語です。

大災害から生き残った中学生・信之には、幼馴染みの美花を救うため、とある罪を犯してしまった過去がありました。それから20年後、妻子と幸せに暮らす信之の前にもう一人の生残り・輔が現れ、かつて封印したあの秘密の鍵を握っているとほのめかして・・・・・・。

『まほろ駅前』シリーズでタッグを組んだ、大森立嗣監督最新作は2017年11月公開予定。”日常に潜む暴力”と運命に翻弄される人々を、井浦新、瑛太、長谷川京子らが熱演します。

『火花』

又吉直樹『火花』

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹のデビュー作にして、第153回芥川賞受賞作。累計283万部越えの大ベストセラー作家となり、2017年の『新潮』4月号で、待望の2作目『劇場』を発表しています。

お笑いに夢を見て漫才の世界に入るも、売れないままの芸人・徳永。奇抜な発想を持つ、天才肌の先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たした彼は、弟子入りを志願します。”神谷の伝記を描く”条件で弟子となり、2人がお互いを理解し合いながら、壁に立ち向かう様を描く青春ドラマです。

菅田将暉、桐谷健太がW主演する実写映画は、2017年11月に公開予定となっています。メガホンを取るのは板尾創路で、auのCM共演で話題の主演2人に加え、木村文乃が出演する予定です。

『勝手にふるえてろ』

綿矢りさ『勝手にふるえてろ』

第130回芥川賞受賞作『蹴りたい背中』、『インストール』などの綿矢りさの恋愛小説です。独特の語り口で綴られる心理描写と、心に突き刺さる名言にも注目が集まっています。

恋愛未経験のまま24歳になったOL・江藤良香は、アンモナイトの化石をネット検索したり、初恋相手を”イチ”と名付け妄想して過ごしていました。そんなある日、猛アタックしてくる同僚の”ニ”に押されて付き合い始めてしまい、現実と理想の恋に翻弄されるようになり・・・・・・。

2017年公開予定の実写映画で主演を務めるのは、今勢いに乗る女優・松岡茉優。2つの恋に奔走される、恋愛経験ゼロの女性を体当りで演じるほか、渡部大和、石橋杏奈らと共演します。

『空飛ぶタイヤ』

池井戸潤『空飛ぶタイヤ』

累計120万部を突破し、第136回直木賞候補作になった池井戸潤の経済小説です。金融界・経済界が舞台の作品を多く生み出し、ドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』の原作者としても有名。”ビジネスもの”のイメージが強い作家ですが、今作は「人間を描く」ことを意識したと言います。

トラックの脱輪事故により、整備不良を疑われた運送会社の若社長・赤松が、自ら調査に乗り出し大企業の不正と闇に立ち向かう姿を描く作品。物語のモチーフは、2000年に発覚した三菱自動車のリコール隠し、2002年の大型トラックのタイヤ脱落事故などです。

池井戸の著作としては初の映画化が決定しており、2018年に全国公開予定とのこと。主演を務めるのは、庶民派アイドルとして親しまれるTOKIOの長瀬智也に決定しました。

『旅猫リポート』

『旅猫リポート』

有川浩が、演劇ユニット「スカイロケット」での舞台化を前提に描いた長編小説です。有川の作品は、デビュー作『塩の街』や『図書館戦争』など、SFやミリタリー色の強い作風が特徴。2006年頃からは、『阪急電車』のように現代を舞台にした物語も多く手がけてきました。

宮脇悟は、交通事故で大怪我をした野良猫に”ナナ”と名付け、一人と一匹の生活が始まります。それから5年後、ある事情からナナを飼えなくなった悟は、新しい飼い主を探すことに。銀色のワゴンカーでの旅は、懐かしい人々との再会を通して、悟自身の人生を振り返るものでもありました。

2018年に公開される映画では、人気俳優の福士蒼汰の主演が決定しています。三木康一郎監督は、リアルな猫の愛らしさにこだわり、動物プロダクションとも綿密な準備を行っているそうです。

『羊と鋼の森』

『羊と鋼の森』

宮下奈都の第154回直木賞候補作であり、第13回本屋大賞に輝いた作品。瑞々しく温かな視点から日常の風景を見つめ、真摯に生きる人々の機微を丁寧に描く、注目の作家の一人です。

北海道の田舎に住む高校生・外村直樹は、板鳥宗一郎が調律したピアノの音に惹かれ、将来は調律師になると決意することに。やがて板鳥がいる楽器店で働き始め、自身に調律の才能にあるのか悩みながらも、人々との出会いを通して自分の音を追い求めていきます。

映画『orange』の橋本光二郎監督による実写映画化は、2018年公開予定です。主人公の外村を演じる山崎賢人は、自身初の調律師役を演じるにあたって、2016年末から練習を重ねています。

『ミッドナイト・バス』

伊吹有喜『ミッドナイト・バス』

伊吹有喜による第27回山本周五郎賞、第151回直木賞の候補作です。伊吹は2009年に『風待ちのひと』でデビューし、話題作『四十九日のレシピ』は和久井映見主演でドラマ化されました。

主人公・高宮利一は、退職し東京から故郷の新潟へと戻り、深夜バスの運転手をしていました。しかしある夜、利一が運転するバスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻で・・・・・・。深夜バスの乗客たちを交え、一度壊れた家族がそれぞれに葛藤しながら、再出発していく様が描かれます。

映画の公開は2018年を予定しており、主演は実力派として知られる原田泰造が務めます。監督は原田と約13年ぶりにタッグを組む竹下昌男、出演には山本未來、小西真奈美らが名を連ねました。

『ラプラスの魔女』

『ラプラスの魔女』

数々のベストセラーを生み出した、人気作家・東野圭吾のデビュー30周年記念作品です。

遠く離れた2つの場所で、硫黄水素中毒による死亡事件が発生します。調査を依頼された大学教授・青江修介は不運な事故死と断定するも、2つの事件現場には謎の少女・羽原円華の影が。あらゆる自然現象を言い当てる、”ラプラスの悪魔”のような彼女の正体とは・・・・・・。

メガホンを取るのは鬼才・三池崇史監督、嵐の櫻井翔が4年ぶりの映画単独主演を務めます。広瀬すずや福士蒼汰など、若手実力派俳優陣も顔を揃える本作は、2018年に全国公開予定です。

詩集も映画化!『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

夜空はいつでも最高密度の青色だ

2008年に、当時最年少の21歳で中原中也賞を受賞した最果タヒによる詩集。現代人特有の憂鬱と希望を、平易ながら叙情的かつ鋭い言葉で綴り、”新しい表現者”として注目を浴びています。

物語の舞台は2017年、東京。病院で看護師として働く傍ら、夜はガールズバーで働く主人公・美香は、左目の視力を失った日雇い労働者の慎二と出会うことに。言葉に出来ない孤独と不安を抱え、希望を求めて必死に生きている2人が支え合い、愛を見つけていくという物語です。

映画『舟を編む』の石井裕也監督の最新作として、2017年5月27日より全国公開予定。主演は映画初主演の石橋静河、石井監督作品3度目の出演となる池松壮亮、佐藤玲らが出演します。

PAGE TOP

カテゴリー一覧