2017年4月12日更新 94view

ヤシマ作戦の全容解剖!【BGMからヤシオリ作戦まで】

1995年に放送開始されてから一躍社会現象とまでなった大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』。今回は、劇中で有名な「ヤシマ作戦」の全貌に迫ります。また『シン・ゴジラ』との関連性や、もう一つの「ヤシマ作戦」についてもご紹介していきます。

ヤシマ作戦とは?

『新世紀エヴァンゲリオン』 コミック

ヤシマ作戦とは、アニメ版『新世紀エヴァンゲリオン』の第5話と第6話に登場した、第5使徒「ラミエル」を倒すために考案された作戦名です。

作戦名の由来として、2つの説があるようです。1つ目は超長距離狙撃という観点から、1185年に起こった源平合戦、讃岐国屋島(現在の香川県高松市)で行われた「屋島の戦い」がもとになった説です。

この戦いは弓の名手として知られる那須与一宗隆が、平氏の船上に浮かぶ扇を射落とした伝説を生んだことで有名です。

もう一つは日本全体の電力を集めるという観点から、『古事記』に記されている日本古来の総称、大八洲(おおやしま)をもとにした説です。

『古事記』では本州・九州・四国の他に、対馬や佐渡などの日本の周りに浮かぶ島々を含めて八つの島で日本を形成しています。

また古来より8は聖なる数字であるとされ、数が多い時にも用いられていたようです。

劇中のヤシマ作戦の結末

『新世紀エヴァンゲリオン』 ラミエル

ネルフ本部のある第3新東京市に襲来した、第5使徒ラミエル。初号機が迎撃に向かいますが、出撃直後に長距離射撃に遭い中破してしまいます。

迎撃しようにも、視認できるほどの強力なATフィールド(バリアのようなもの)が正八面体のボディを包み込むように展開しているため手出しできません。

一定距離に近づいた敵を、荷粒子砲で正確に射撃する能力を持ち、強力な防御能力を有したラミエルを、作戦部長の葛城ミサトは空中要塞と称しています。

これを打開するために考え付いた奇策が、ヤシマ作戦です。作戦内容はいたってシンプル。ラミエルの射程範囲外からの超長距離射撃で殲滅するというもの。

射手に初号機、防御役として零号機が割り振られました。射撃に使う陽電子砲は、研究所で開発中だったものをネルフ特権で接収しました。

『新世紀エヴァンゲリオン』ヤシマ作戦武装セット

陽電子砲に必要な電力は、計算上1発1億8千万kwらしく日本全体で発電できる電力と同等になるそう。劇中では2発分確保し、ラミエルとの戦いに臨みます。

初手はラミエルとの同時射撃により、ビーム同士が干渉しあったことにより外れてしまいます。2発目の充填中にラミエルから追撃がきます。

その攻撃を何とか零号機が耐えつつ、2射目で見事ラミエルのコアにヒットしたことにより撃破。

中破した零号機からパイロットの綾波レイを救出したときに、シンジの「笑えばいいと思うよ」の名台詞が印象的でした。

ヤシマ作戦で流れていたBGM

『新世紀エヴァンゲリオン』サントラCD

『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンのBGM曲として認知されている「ヤシマ作戦」BGMですが、正式名称は『DECISIVE BATTLE』と『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』です。『DECISIVE BATTLE』の意味は「決戦」、『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』の意味は直訳すると「マーキングする時、死ぬために待つ」となりますが、意訳すると「待ち受ける死を狙い打て」となり劇中の「ヤシマ作戦」BGMに相応しい曲名となります。

また新・劇場版『ヱヴァンゲリヲン:序』 の「ヤシマ作戦」BGMでは、『DECISIVE BATTLE』のグレードアップ曲『Battaille Décisive』(フランス語で決戦)になり、『MARKING TIME,WAITING FOR DEATH』の代わりに新曲の『Angel of Doom』(日本語で破滅の天使)が使われています。

作曲は鷺巣詩郎が担当し、曲の中に物語の起承転結のイメージが盛り込まれています。ちなみに「ヤシマ作戦」BGMの元ネタは映画『007/ロシアより愛をこめて』の劇中に出てくる曲をパロディ調にアレンジし作曲したものだと鷺巣詩郎氏は語っています。

現実に起きたヤシマ作戦

ヤシマ作戦 ローソク

2011年3月11日に起きた東日本大震災で発電所が多大な被害にあったため、電力不足を補うためにインターネットやTwitter上などで、誰からともなく始まった様々な節電キャンペーンの総称です。アニメ『エヴァンゲリオン』で日本中の電力を使った対第5使徒撃滅作戦に準えて名付けられました。

従来の節電方法だけでなく節電レシピや電力に頼らないエコライフなど数多くのノウハウがSNSを通じて情報共有され、震災被害による電力不足の解消に多大な貢献を果たしました。

ヤシマ作戦と『シン・ゴジラ』で行われたヤシオリ作戦と関係がある!?

『シン・ゴジラ』 DVD

どちらの作戦名も日本の昔の書物から名前が採用されています。ヤシマ作戦は陽電子砲ポジトロン・ライフルで使徒を撃退する作戦で、ポジトロン・ライフル発射に必要な超大量の電力を賄うため日本中の電力を一か所に集めポジトロン・ライフルを発射しています。

一方、ヤシオリ作戦はシン・ゴジラを凍結させるために「血液凝固剤」と「活動抑制剤」を使いゴジラを凍結させる作戦です。大量に必要となる「血液凝固剤」と「活動抑制剤」の生産に日本中の生産能力を結集、フル活用させ短期間で大量生産に成功しました。

また作戦開始前に艦船による砲撃やミサイル爆撃などで飽和攻撃を仕掛け、作戦対象(第5使徒、シン・ゴジラ)を消耗状態にしようと試みています。どちらの作戦も官民共同戦線によって成功に導いた作戦であることは間違いありません。

ヤシオリ作戦の内容とは

ヤシオリ作戦

ヤシオリ作戦とは、劇中で出現した巨大生物「ゴジラ」に対抗するために、内閣に設置された巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)にて承認された作戦。

この「ヤシオリ」は、神話に登場する怪物、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を眠らせるために素戔嗚尊(スサノオノミコト)が用いた「八塩折之酒」に由来しています。

ゴジラは体内に熱核エネルギー変換装置を有しており、核分裂でエネルギーを補給しています。排熱処理を血液循環で行っていることから、血液の流れを滞らさせればゴジラが凍結すると結論。血液凝固剤を投与することでゴジラを凍結させる計画です。

作戦は全5段階に分けて実行されました。

『シン・ゴジラ』 ゴジラ

実行前に休眠していたゴジラに、爆薬を搭載した無人新幹線をぶつけ強制的に目覚めさせつつ作戦実行地点まで誘導。

近づいてくる飛行物体を撃ち落とす習性を利用して、無人戦闘機群による陽動でゴジラに放射火炎させてエネルギーを消費。

作戦実行地点までやってきたら、予め設置していた爆弾を起動して低いビル群を倒壊してゴジラを足止めさせます。

血液凝固剤を投与させるためにはゴジラを寝かす必要があるため、倒壊したビルの周りの高層ビル群をミサイルで倒壊させてゴジラを押し倒す。

最終段階として、寝かせたゴジラの口に血液凝固剤を投与してゴジラを凍結させて作戦終了。

作戦に万全を期すため、途中でゴジラが暴れた場合を考慮して、無人戦車群をゴジラに突撃させて再度動きを封じるプランも用意。実際に血液凝固剤を投与中にゴジラが暴れたため、予備プランも実行されて作戦完了しています。

しかし、今回の作戦でゴジラが死んだかどうかは劇中では描かれていません。復活する可能性を残しています。

ヤシマ作戦の生みの親!『新世紀エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』の監督・庵野秀明とは?

庵野秀明

庵野秀明は、日本を代表するアニメーター・映画監督。幼少時より絵を描いて育ち、漫画をたくさん読む少年でした。

学生時代は、美術部で部長を務めるほどの画力で、大学在学中に作成した自主映画はプロをも絶賛させるほどだったとか。その中でも、特にメカを描く能力がずば抜けており、『超時空要塞マクロス』の制作に誘われ、アルバイトの身でありながら幾つかの動画や原画を担当しました。

本格的にアニメーターとして活躍し始めたのは、『風の谷のナウシカ』の求人広告を見て上京し、原画担当として採用されたことにはじまります。『風の谷のナウシカ』で庵野が手掛けたシーンで一番有名なのは、巨神兵がドロドロに溶けながら現れるシーンで、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

庵野の監督代表作に、『トップをねらえ!』、『ふしぎの海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』等があげられます。

また、自身が声優として参加した作品に『風立ちぬ』の主役・堀越二郎があります。

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