2017年4月22日更新 563view

浪漫の風を感じたい!明治~昭和初期を舞台とした作品8選

夢と幻想を感じさせる雰囲気や、魅力的で不思議なムードともいわれる"浪漫"。日本では明治から昭和初期にかけての時代に浪漫という言葉が当てはめられることも多くあります。そこで今回は、そんな浪漫の風を感じさせる8作品をご紹介します!

浪漫を感じさせる時代を映し出した作品たち

大正ロマン手帖—ノスタルジック&モダンの世界 (らんぷの本)

明治・大正・昭和の時代が、歴史的な出来事も多く、文明も大きく変化した時代で、平成とは違い”浪漫”という言葉を連想させる時代ではないでしょうか。現代では味わえない浪漫の風、そんな時代を舞台とした映像作品も数多く存在します。

明治~昭和初期を時代設定とした作品や、過去に制作された作品など様々。これから、そんな中から選んだ8作品をご紹介していきます!

1.ドラマ『天皇の料理番』(2015年)

天皇の料理番

2015年に放送された連続ドラマ『天皇の料理番』。宮内省で料理長を務めた秋山徳蔵の半生をもとに書かれたフィクション小説を原作とした作品です。1980年、1993年にもドラマ化され、2015年に”TBSテレビ60周年特別企画”として再度制作されました。また、主演は佐藤健が務めています。

福井県に生まれ、やんちゃに育った主人公・秋山篤蔵は、陸軍の厨房で食べたカツレツの味に衝撃を受け、料理人を目指すようになります。見習いでは早く腕を磨きたいと焦り、フランスでの修行では味覚の違いや人種差別に苦しむなど次々出現する難関。しかし、秋山の料理センスと気力から、フランス料理最高峰と呼ばれる店で働くまでに成長していきます。そんな中、宮内省から、料理を振舞ってほしいとの依頼が入りました。

ドラマでは、明治37年~昭和47年が舞台。大正天皇即位や、戦争後のGHQと昭和天皇とのやり取りなどといった時代の起点となる出来事が描かると同時に、再現された当時の町並みが多く映し出されました。

2.ドラマ『ごちそうさん』(2013年)

ごちそうさん

2013年に放送された連続ドラマ小説『ごちそうさん』。東京生まれの主人公・め以子が食い倒れの町といわれる大阪に嫁ぎ、食文化の違いに戸惑いながらも母親として成長していく姿が描かれました。ドラマの主演は、杏が務めています。

祖母から”ごちそうさん”の意味を教わり、西洋料理店を営む両親のもとで育ち、食べることが大好きな、め以子。大阪に嫁ぎ、夫の家族との同居での苦しみなども描かれました。

ドラマは、明治44年~昭和22年が舞台。食事を通して、愛や命といったテーマが伝えられた作品でもあります。茶の間で家族と食事する風景はもちろん、戦争が始まり数少ない食材しか手に入らないといった時代背景など、当時の食に関するものが多く映し出されました。また、本作では、各週ごとにドラマを彩る料理が登場し、『ごちそうさん』のレシピブックが2冊発売されています。

3.ドラマ『花子とアン』(2014年)

花子とアン

2014年に放送された連続ドラマ小説『花子とアン』。東京を舞台に、「赤毛のアン」を日本語翻訳した村岡花子をモデルに描かれた作品で、主演を吉高由里子が務めています。

山梨県の田舎に生まれた花子。読み書きの才能をみた父親の勧めで上京し、ミッションスクールの寄宿生となります。環境に慣れずホームシックに襲われながらも、やがて英語を学ぶ楽しみを覚え、友人や仲間に恵まれ、語学の才能も開花させていきました。

ドラマは、明治から昭和初期が舞台。学校教育というものがあたりまえでない時代の様子も描かれました。また、階級によっての衣装や家柄の違い、政略結婚や縁談といったものも登場します。さらに、戦争が始まる時代のシーンでは、ミッションスクールへの風当たりの強さや、外国人教師の帰国といったエピソードも描かれ、当時の厳しい時代を生き抜く人たちの強さがドラマを通して伝えられました。

4.映画『細雪』(1983年)

細雪 1983年

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@柏キネマ旬報シアター

昭和のしっとりとした作品。
京都の四季、上方言葉、着物、昭和を代表する女優が演じる4姉妹が美しい。

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映像は素晴らしくきれい。話が頭に入って来ない

1983年に公開された映画『細雪』。大阪の旧家に暮らす4姉妹の生活を描いた谷崎潤一郎の長編小説を原作とした作品です。1983年以前にも、1950年版・1959年版があり計3回映画化されました。1983年版では、監督を市川崑が、主演を岸圭子が務めています。

花見の宴を楽しむ旧家・蒔岡の4姉妹。長女・鶴子と次女・幸子は、結婚という縁に恵まれない三女・雪子と四女・妙子を気にかけ、特に物静かな性格の雪子を心配し、お見合いの話を持ちかけました。しかし、心配をよそに雪子は気がすすまないことから縁談がまとまらず、妙子に至っては恋人が急死したことから酒浸りになってしまいます。

映画の舞台は、昭和11年~昭和61年。昭和時代の大阪の風景が映し出され、特に4姉妹の身分の高さから、上流階級の大阪人の生活が主に描かれました。絢爛な昭和初期や、戦争や時代の流れから文化が崩壊する様子も伝えられました。

5.映画『春の雪』(2005年)

春の雪

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手に入らなくなった瞬間欲しくなるというきもちわかります。
エロティックで高尚な作品でした。

聡子が小さい頃清顕に下の句をあげて大きくなったら一緒になろうというシーンが、京都に行く時清顕に返して、もう会わないと伝えたシーンの伏線になっててよかった。

また、大正時代の貴族を優雅に描いてるのでこの作品を見てるとこの時代の貴族に対する憧れが強まります。

2005年に公開された映画『春の雪』。夢と転生の物語を描いた三島由紀夫の4巻からなる長編小説の第1巻・春の雪を原作とした作品です。監督を行定勲が、主演を妻夫木聡が務めました。

幼馴染として育った侯爵家の息子・松枝清顕と、伯爵家の娘・綾倉聡子は、両思いながらもその気持ちを伝えられないまま過ごしました。やがて時が過ぎ、聡子は宮家の子息との縁談が進められてから清顕は、聡子を心から愛していることに気付きます。2人は、禁断の愛と知りながらも激しく求め合ってしまいました。

映画の舞台は、大正時代初期。華族や貴族といった血統による階級が色濃く残る時代で、階級による縁談の重さや、それぞれの家族の様子などが描かれました。大正ならではの時代背景からも感じられる浪漫作品のひとつではないでしょうか。

6.映画『ツィゴイネルワイゼン』(1980年)

ツィゴイネルワイゼン

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不気味、妖艶、難解
夢の中みたい
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なんだかわからない恐怖感がある映画でした
乱歩地獄と似た物を感じた

1980年に公開された映画『ツィゴイネルワイゼン』。4人の男女が”ツィゴネルワイゼン”が演奏されるレコードが生み出す妖艶で不思議な出来事に巻き込まれていくという作品で、監督を鈴木清順が、主演を原田芳雄が務めています。

友人の青地豊二郎と旅に出た主人公・中砂糺は、旅の途中で弟を亡くした芸者・小稲と出会います。それから1年、中砂から結婚の報告を受けた青地は、小稲とうり二つの園という妻を紹介され驚愕。そして、3人ですき焼き鍋を囲むことになりますが、酒を酌み交わす中砂と青地をよそに、園はこんにゃくを千切り続けるといった不思議な行動をみせ、食後には書斎で演奏中に聞き取れない呟きが吹き込まれたレコード”ツィゴイネルワイゼン”が流れます。

本作は、”浪漫3部作”の第1弾として公開されました。舞台は大正時代。装いや家の外観など様々な場面から時代を感じさせることはもちろんですが、引き込まれるような妖しいストーリーから違和感無く大正の時代に入り込んでいるような錯覚も味わえるような作品となっています。

7.映画『陽炎座』(1981年)

陽炎座

1981年に公開された映画『陽炎座』。新派の劇作家が謎めいた女性と出会うことから翻弄される姿を描いた作品で、監督を鈴木清順が、主演を松田優作が務めています。

主人公の劇作家・松崎春狐は、品子という女性と偶然の出会いを重ねたことから一夜を共にします。しかし、その部屋がパトロンである玉脇という男性の家とソックリだったことから、品子は玉脇の妻ではないかという恐怖を覚えました。しかし、数日後に品子とうり二つの女性・イネが現れるなど、次々と襲われる不気味な出来事から逃げ出した松崎は、祭囃子に導かれてしまい芝居小屋・陽炎座に辿り着きます。

本作は、”浪漫3部作”の第2弾。1926年の東京を舞台に物語が始まります。映画『ツィゴイネルワイゼン』に続き、時代背景もさることながら、夢と現実の違いが分からなくなるほどの不思議な世界に飲み込まれるような作品となっています。

8.映画『夢二』(1991年)

夢二

1991年に公開された映画『夢二』。数多くの美人画を残したことでもしられる画家・詩人の竹久夢二を題材にした作品で、監督を鈴木清順が、主演を沢田研二が務めています。

主人公・竹久夢二は、駆け落ちを約束した恋人を待っている途中に、隣町で妻とその愛人を殺したという男が逃げたという噂を聞きます。その後、恋人に約束を破られたことや、自身の立場に悩む夢二は、湖上で人妻の女性と出会い逢瀬を重ねていきます。

“浪漫3部作”の第3弾。1917年の金沢を舞台に物語が始まります。情景や人との折り合いなど、鈴木清順ならではの映像美も魅力のひとつ。また、女性たちとの幻想的なつながりから、観ているだけで難解で妖しげな雰囲気へと入り込んでしまうような作品となっています。

参考URL
eiga.com
www9.nhk.or.jp

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