2023年10月12日更新

『進撃の巨人』の伏線回収がまさに芸術!1話から最終話までの謎を考察

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漫画『進撃の巨人』といえば推理小説並みに伏線が盛り込まれた難解ストーリーが魅力。一方、完結した作品ながら複雑すぎて物語に疑問を残したまま、という読者も多いでしょう。 そこで本記事では特に謎の多い「進撃の巨人」の能力に関する伏線と、物語全体を通しての伏線にわけ、細かく紹介・考察していきます。アニメのファイナルシーズン放送前に、今一度物語を整理しておきましょう! ※この記事は2023年10月現在までのネタバレを含みますので、読み進める際は注意してください。またciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

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進撃の巨人の能力関連の伏線を考察

ここからはエレンが保有していた「進撃の巨人」の能力にまつわる伏線を紹介、考察していきます。なおここでの「進撃の巨人」とは作品タイトルではなく、巨人の名称の1つとして扱っています。 「進撃の巨人」とは始祖ユミルが死後に能力を分割して作った「九つの巨人」の1つ。その他には「超大型巨人」や「鎧の巨人」、「女型の巨人」など、合計9体の特別な巨人が存在します。 九つの巨人を継承できるのはユミルの民だけで、能力を保有できる期間は13年間。「進撃の巨人」は唯一、始祖の巨人の支配を受けることなく“いついかなる時代においても自由を求めて進み続けた巨人”と称されています。 またその他にも過去・未来の歴代継承者の記憶を見るという非常に特殊な能力も兼ね備えています。

母を殺した巨人がダイナ

第2話でエレンの母・カルラは巨人によって食い殺されてしまいます。このシーンはエレンが巨人を憎み、駆逐しようと決意するターニングポイントとなった場面です。 その一方で、このシーンには物語の根幹となる重大な伏線が仕掛けられていました。実はカルラを襲った巨人は、エレンの父・グリシャの元妻であり、王家の血を引くダイナが巨人化した姿だったのです。 その後ダイナの巨人は再びエレンの前に姿を表わし、エレンが座標の力を発動させるきっかけを作りました。

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いってらっしゃいエレン

(第1話)

(最終話・138話)

第1話の冒頭、うたた寝をしていたエレンはミカサの「いってらっしゃい」という言葉で目を覚まします。ただし実際には、ミカサはエレンの名前を呼んでいただけで、エレンは夢だと思い気にも留めませんでした。 そして最終話にて同じ場面が描かれたことで、ついに冒頭のシーンに秘められた意味が明らかになりました。エレンは過去・未来を見る力を持つ「進撃の巨人」の保有者として、この時すでにこれから起こることを見ていたのです。

グリシャ・イェーガーの行動

物語の後半にはエレンの父・グリシャの行動を、エレンが巨人の力を使って操っていたことが明らかになっています。 印象的だったのはグリシャがレイス一家を惨殺し、始祖の巨人の力を奪った場面。超大型巨人によって壁が破られ家族に危機が訪れたとき、グリシャはフリーダに人々を守って欲しいといと懇願します。 そして不戦の契りによって縛られているフリーダに拒否され、グリシャは始祖の巨人を奪い、レイス一家を滅ぼそうと考えたのです。しかし幼い子どもを手にかけるのをためらい、グリシャは考え直します。

すると一時的に始祖の力を使えたジークとともに記憶を見ていたエレンが「犬に食われた妹に報いるためだろ?」「これは父さんが始めた物語だろ」とグリシャをけしかけ、動機を再確認させました。 結果的にグリシャは計画を実行。フリーダから始祖の巨人を奪ったのち、ロッドを除くレイス一家を皆殺しにしてしまったのです。

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グリシャの目線

第1話でグリシャはエレンに対して「地下室を見せてやろう」という場面が描かれています。しかし当初の描写ではグリシャの口元しか描かれておらず、彼の表情は全くわかりませんでした。 その後何度かこのシーンは回想として描かれ、グリシャがエレンの方を見ていないことがわかっています。 実はこの時グリシャは幼いエレンに向かって話していたのではなく、記憶をたどってきた大人のエレンに語りかけていました。巨人の力でエレンの未来を見たグリシャは、大人エレンが見ていることを知っていたのです。

世界を救うのはアルミンだ

エルヴィンとアルミン、2人の命が天秤にかけられたシーンでエレンが発した言葉。エレンはアルミンの発想力やここぞというときの勇敢さ、そして優しさを誰よりも理解していました。 そして物語後半、自分のやるべきことを悟ったエレンは悪役を買って出て、アルミンを英雄に仕立てるよう行動したのです。 実際にエレンが討ち取られたあと、全ての意図をくみ取ったアルミンはエルディア人を救うため先頭に立ち、見事争いを終わらせています。

エレン・クルーガーのセリフ

グリシャの前に進撃の巨人を保有していたエレン・クルーガーは、巨人の力を引き渡す前「ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ」とグリシャに伝えています。 もちろんこの時、クルーガーがミカサやアルミンのことを知っているはずがありません。そして後にグリシャはエレンに力を継承するまえ、よく似たセリフを言っています。 このことから、クルーガーはグリシャ、またはエレンの記憶を見ていた、もしくは無意識のうちに流れ込んできたと考えられます。

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ダイナの巨人がベルトルトを狙わなかった理由

エレンの母親がダイナ巨人に食い殺される直前、実はベルトルトもダイナに遭遇していたことがわかっています。ダイナは無垢の巨人なので視界に入った人間を無差別に殺すはず。しかしベルトルトは襲われることなく、ダイナはそのままイェーガー家へ向かいました。 そして後に、ダイナの行動をエレンが操っていたことが明らかになります。アルミンに超大型巨人を継承させるため、エレンはベルトルトはまだ死ぬべきじゃないと判断。そして母の死も必要なことだったとして、ダイナをカルラの元へ向かわせました。

その他の回収された伏線を紹介

ミカサの頭痛

作中ではミカサが頭痛に悩まされる描写が頻繁に出てきます。そして頭痛を引き起こしていたのは、始祖ユミルでした。ユミルはミカサの頭の中を覗き、ことの顛末を見ていたのです。 なぜミカサだったのかという点については諸説ありますが、アッカーマンの本能で宿主であるエレンに仕えてしまうミカサの境遇に親近感を覚えていたという説が有力です。 ユミルはフリッツ王を愛し、彼に仕え続けた自分自身を、ミカサと重ねていたのかもしれません。

エルヴィンの夢

調査兵団の団長として命をかけ巨人と戦ったエルヴィン。登場当初は清廉潔白を絵にかいたような指導者として描かれていましたが、彼を突き動かしていた動機はもっと利己的なものでした。 彼が追い求めたのは人類の勝利ではなく、この世の真実を知ることだったのです。そのためエレンの奪還作戦の際も、「作戦が失敗しても 死ぬ前に…」と謎を解く鍵となるグリシャの地下室への思いをあらわにしていました。ある意味でエルヴィンの人間らしさを露出させたシーンといえます。

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ヒストリアが子供を産んだ理由と父親

突然妊娠したことで多くの読者を驚かせたヒストリア。彼女の周囲に登場するハンチング帽の男が子どもの父親だと推察されます。そして後に男の正体が、幼少期にヒストリアに石を投げていた男の子だとわかりました。 さらにヒストリアが急いで妊娠しなければならなかった理由も後の描写で明らかになっています。 実は一部の人間たちによってヒストリアにジークの力を継承させる計画が持ち上がっていたのです。そのためヒストリアは妊娠することで計画実行までの時間稼ぎをしたと考えられます。

最終回時点で未回収の伏線

二千年後の君へ

次から次へと謎が生まれる『進撃の巨人』の中には、未回収のまま読者に委ねられた伏線も存在しています。1話目の「二千年後の君へ」というサブタイトルと、122話のサブタイトルである「二千年前の君から」に関する伏線もその1つ。 タイトルから見るに1話から122話に向けた壮大な伏線であることは間違いないでしょう。またエピソードの内容から推察するに、長い間、王家に仕えてきた始祖ユミルの解放がポイントとなっているはずです。 2000年という数字はユミルが待ち続けた年数であり、ユミルからミカサに向けたメッセージだと考えるのが妥当ですが、実際のところ正確には言及されていません。そのため他の説も多く存在し、未回収の伏線と考えられています。

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伏線を紐解きながら改めて『進撃の巨人』を楽しもう!

ここまで『進撃の巨人』に張り巡らされた伏線を徹底的に考察しました。第1話から巧妙に張り巡らされた膨大な伏線の数々、改めて圧巻です! すでに読んだことのある人も伏線を意識しながら読んでみると、きっと1度目とは物語の見え方が変わってくるはず。ぜひ本記事で紹介した考察を踏まえて、より深く『進撃の巨人』の世界に潜ってみてください!