2021年2月16日更新

日本国内の歴代映画興行収入ランキングTOP15!「鬼滅の刃」はどれだけヒットした?

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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 猗窩座
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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絶対観ておきたい!日本国内の歴代映画興行収入ランキングTOP15

2020年に「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」によって塗り替えられたことも記憶に新しい、日本国内の歴代映画興行収入ランキング。 大ヒットを記録した映画は、ラブストーリーから刑事もの、ファンタジー、アニメまでジャンルはさまざまです。この記事では、興行収入をもとにヒットした映画ランキングTOP15を紹介!日本で支持されてきた映画は、いったいどんなラインナップなのでしょうか? ※記事内に記載している興行収入は、2021年2月現在の情報を参考にしています。

気になるTOP3はこちら!

タイトル 内容 詳細
3位
『タイタニック』
何度観ても泣ける不朽の名作
若いレオ様が美しい!
2位
『千と千尋の神隠し』
トンネルを抜けた先は異世界
ジブリきっての人気作
1位
「鬼滅の刃 無限列車編」
史上最速で300億円越え
炭治郎と煉獄さんの姿に涙

映画興行収入の平均ってどれくらいなの?近年の傾向とあわせて解説

「映画『〇〇』が大ヒット!」と聞いて、そもそもヒットの基準ってどこなの?と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。 邦画は興収10億円を超えれば大ヒットとされています。しかしたとえ興収10億円を達成しても、制作・配給目線では赤字になる映画も。上映館(スクリーン)数や制作費が作品によって違うため、10億という数字はあくまで目安になります。 2020年は新型コロナの影響を受け、国内における興収の合計は1,432億円。現行の集計方法となった2000年以降では最低で、前年の約半分でした。 しかしその中でも、近年SNSを中心に盛り上がるアニメ映画の好調が目立ちました。劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」はもちろん、毎年お馴染みのドラえもん映画や劇場版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」などはあっさり10億円を突破! しばらくはアニメ映画が口コミで伸びる流れが続き、映画業界を支えるかもしれませんね。

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15位:『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』135億円

2004年公開

ハリーポッター アズカバンの囚人
© 2005 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights J.K.R.

世界中で根強い人気を誇る「ハリーポッター」シリーズの3作目となる「アズカバンの囚人」。主演のダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソンらの人気を不動のものにしました。 13歳の夏休み、またしてもダーズリー一家と過ごすことになったハリー。そんな彼のもとにマージおばさんが現れ、耐えかねたハリーは家を飛び出します。そして行くあてもなくバスに乗り込み、ダイアゴン横丁へと向かいました。 ハリーはパブ「漏れ鍋」を訪れ、アズカバン刑務所からシリウス・ブラックが脱獄したことを知ります。シリウスからハリーの両親の死の謎が語られ、一気にダークな世界観に突入。シリーズの大きな転換点になったという意味でも、必見の作品でしょう。

15位:『アルマゲドン』135億円

1998年公開

『アルマゲドン』
© 1998 - Walt Disney Studios

ハリウッドスターのブルース・ウィルスが主演を務めた作品です。 作業中の宇宙船に無数の岩があたって爆発、同じ頃ニューヨークにも宇宙からの未確認物体が落ちてきて、人々は大パニックに陥ります。 調査によると、テキサス州と同じくらいの小惑星が地球へ向かってきているとのこと。もし衝突すれば、地球は壊滅的です。人類絶滅の危機的状況を打開するべく、14人のスペシャリストたちが宇宙へと旅立つのでした。 地球を救うため、愛する人たちを救うために命がけで戦う姿。そして家族や友情などさまざまな愛の形と、その裏にあった葛藤に世界中が感動の渦に包まれました。

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15位:『E.T.』135億円

1982年公開

E.T.
©Universal Pictures/zetaimage

E.T.(地球外生命体)と少年の友情を描いたSF映画『E.T』。スティーヴン・スピルバーグが監督を務め、今なお世界中の人から支持される不朽の名作です。 アメリカの森林に降り立った謎の宇宙船。しかし追跡者が現れ、すぐに宇宙へ戻ってしまいます。その時に、地球に取り残された宇宙人がいました。 一方で友達に仲間はずれにされ、ひとりぼっちの少年エリオット。ある夜、2人は出会います。エリオットは家族にも内緒で自室に招き入れ、一緒に暮らしはじめました。宇宙人は文化や言葉を学び、2人は心が通じ合うようになります。 そんなある日、宇宙人が宇宙との通信機を作ろうとしているのを見て、エリオットは「宇宙に帰りたいんだ」と気づくのでした。

14位:『ラスト サムライ』137億円

2003年公開

トム・クルーズが「サムライ」を熱演し、その生きざまにスポットをあてたハリウッド映画です。本作に出演した渡辺謙は、アカデミー助演男優賞にノミネートされるなど、アメリカ・日本両国において高い評価を得ました。 舞台は明治維新後の日本。トム・クルーズ演じるオールグレン大尉は、西洋武器を使った戦いの術を教えるべく日本にやって来ました。しかし争いの中で、反政府軍に捕らえられてしまいます。 その時に出会ったのは、未だ日本に残る侍・勝元盛次でした。オールグレン大尉は彼の侍魂に惹かれ、絆を深めていきます。ハリウッドの映画としてはじめて、日本文化の「侍」を厳密に描こうとした作品といえるでしょう。

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13位:『天気の子』141.9億円

2019年公開

『天気の子』
(C)2019「天気の子」製作委員会

邦画興行収入(当時)歴代2位に食い込む大ヒットを記録した『君の名は。』(2016年)から3年、新海誠監督の最新作として世界の注目を集めたのが『天気の子』です。 高校1年生の夏に家出し、離島から上京してきた少年・帆高。彼の不安な気持ちやその未来を示唆するように、都会では雨が振り続けていました。そんなある日、帆高は“祈るだけで晴れに出来る”力を持つ少女・陽菜と出会い、人生のを見つめ直すことになります。 天候の調和が狂っていく時代を舞台に、新たな困難に直面するあらゆる世代、そして全世界へのメッセージを込めて届けられた本作。ただ純粋に相手を思う少年少女のボーイミーツガールを、新海監督ならではの映像美と、繊細な水の描写とともに描き出しました。

12位:『崖の上のポニョ』155億円

2008年公開

『崖の上のポニョ』

小さな海沿いの街を舞台にした、少年とさかなの子の友情物語『崖の上のポニョ』。親しみやすいテーマソングと、愛くるしいキャラクターが多くの人に支持されました。 波打ち際に打ち上げられていたところを、宗介に助けられた1匹のさかなの女の子。宗介は彼女をポニョと名付けました。ポニョは人間の優しさに触れ、人間になりたいと願うようになります。しかし彼女の父がそれを許しませんでした。 それでも諦めきれないポニョは、井戸の不思議な水を浴びて、ついに人間に姿を変えて宗介に会いに行くことにするのです。さかなの子ポニョと5歳の少年が繰り広げるファンタジーの世界に、心がほっこりと温められるでしょう。

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11位:『アバター』156億円

2009年公開

アバター
©︎20th Century Fox/Photofest/Zeta Image

『タイタニック』などで知られるジェームス・キャメロンが監督を務め、世界中に3D映画の魅力を気づかせたSF映画です。 舞台は22世紀。主人公のジェイクはとある計画に参加することになり、惑星パンドラへ送還されます。パンドラとは、希少鉱物が多く採掘されるという惑星です。しかしそこには先住民のナヴィ族がいて、人間とナビ族の対立が続いていました。 そんな中、ジェイクはナヴィ族と交渉するために「アバター」になるよう命じられます。彼は海兵隊時代に半身不随になりましたが、アバターになれば“容姿はナビ族・中身は人間”に変化し、失った自由を取り戻すことが出来るのです。 ジェイクがパンドラで見たナヴィ族の世界とは、どのようなものなのでしょうか?

10位:『ハリー・ポッターと秘密の部屋』173億円

2002年公開

ハリー・ポッターと秘密の部屋
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

2002年に公開された「ハリーポッター」シリーズの2作目。のちの作品にも登場する屋敷しもべのドビーとハリーのやり取りも人気を集めました。 ハリーは魔法学校に入ってからも、夏休みはいじわるなダーズリー家族とともに過ごし、肩身の狭い思いで暮らしていました。そんな彼のもとに妖精のドビーが突然現れ、ハリーにとって唯一の居場所であるホグワーツに戻らないように、と忠告してきます。 そんなドビーの忠告を無視して、新学期を迎えたホグワーツへと戻ったハリー。校内では不気味な出来事が起こり始め、ハリーたちは壁に現れた「秘密の部屋」という文字を見つけます。その意味にたどり着いた時、彼らが知ることになるホグワーツの謎とは……?

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9位:『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』173.5億円

2003年公開

フジテレビで放映された人気ドラマ「踊る大捜査線」シリーズの劇場版2作目。興収170億円超の大ヒットを記録し、実写邦画の歴代興行収入ランキング1位に輝きました。 舞台は1作目から5年後、今や観光地と化したお台場。その平穏を守る湾岸署は、観光客の対応や道案内などに追われていました。そんなある日、スリと婦女暴行の事件が発生し、重なるように猟奇的事件まで発生。 青島たちは湾岸署に特別捜査本部を設置し、事件の捜査を開始しました。しかしそんな彼らをあざ笑うかのように、連続殺人事件が発生します。湾岸署は負の連鎖を食い止め、犯人を見つけることが出来るのでしょうか。 ドラマシリーズと同じく、「レインボーブリッジ封鎖できません!」など名セリフが連発!シリーズ最高傑作とも呼び声も高い、見どころ盛りだくさんな作品です。

8位:『ハウルの動く城』196億円

2004年公開

ハウルの動く城
© Studio Ghibli/Walt Disney Pictures

大人から子どもまで楽しめる、ジブリ映画を代表する人気作品のひとつ。90歳の少女という異色のヒロインを宮崎駿監督が見事に描き出し、原作者にも絶賛されました。 帽子屋で働いていた主人公ソフィーは、街で兵隊に絡まれているところを不思議な力を持つといわれる青年ハウルに助けられます。魔法使いである彼に助けてもらい、生まれて初めてのときめきを感じるソフィー。 しかし間もなくして、ハウルを求めてソフィーの帽子屋を訪ねてきた魔女に呪いをかけられ、彼女は老婆になってしまいました。 変わり果てた姿に、居場所もなくしたソフィーは旅に出ることを決意。道中で出会った奇妙なかかしに導かれるように向かった先に、火の悪魔・カルシファーが現れます。彼もまた、ハウルに関係した呪いをかけられた1人でした。 2人はお互いの呪いを解くために約束を交わし、ソフィーは謎多きハウルに近づきます。彼はいったい何者なのでしょうか?そしてソフィーはもとの姿を取り戻せるのでしょうか?

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7位:『もののけ姫』201.8億円

1997年公開

もののけ姫
©Miramax Films/Photofest

宮崎駿監督が構想に16年、制作に3年をかけたとされるジブリ映画屈指の大作。自然と文明の共存が美しい映像で表現され、監督のストレートなメッセージが込められました。 大イノシシに右腕を噛まれたアシタカは、呪いを解くために西へ向かうよう告げられます。旅の途中の深い森の中で、不思議な少女サンに出会いました。彼女はけがを負った男たちの傷口から血を吸い、彼らの傷を癒していたのです。 このサンこそ、山犬に育てられ獅子神の森を守るといわれる「もののけ姫」。彼女は自然を壊す人間を嫌っていましたが、次第にアシタカと心を通わせます。アシタカも彼女との交流を深めながら、自分の呪いを解く鍵を探すのでした。

6位:『ハリー・ポッターと賢者の石』203億円

2001年公開

『ハリー・ポッターと賢者の石』ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン
©︎ WARNER BROS./zetaimage

「ハリーポッター」シリーズの記念すべき1作目が、6位にランクイン!公開当時、世界が魔法にかけられた大ヒットシリーズの原点です。 幼い時に両親を亡くし、ダーズリー家に引き取られた主人公ハリー。階段下の物置が彼の部屋で、わがまま一家に振り回される毎日にうんざりしていました。そんなある日、ホグワーツ魔法学校からハリー宛の入学許可書が届くのです。 ハリーは自分に魔法の力があることに気付き、ホグワーツへの入学を決意しました。なんとかダーズリー一家からも離れ、無事ホグワーツに入学。ロンやハーマイオニーなどの友達もでき、マルフォイのやっかみを受けながらも、穏やかな学校生活を送っていました。 しかし次第に魔法学校に隠された秘密を知り、壮大な冒険を経験することになるのです。

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5位:『君の名は。』250.3億円

2016年公開

WEB用_君の名は。_サブ11(PC壁紙画像・携帯待受画像には使用できません)【7月5日差替】
(C)2016「君の名は。」製作委員会

アニメ界の新星・新海誠が監督を務め、2016年に公開された『君の名は。』。ジブリの牙城を崩す大ヒットとなり、海外でも『Your Name』として各国で公開されました。 古いしきたりの残る田舎町にうんざりしながら、飛騨の山奥で暮らす三葉。彼女はある時、大都会・東京で日々を過ごす少年になる夢を見ます。同じ頃、東京に暮らす少年・瀧が、同じように田舎町の少女になる夢を見ていました。 それは1回に限らず、何度も何度も……。次第に中身だけが入れ替わっていることに気付き、2人は時空を超えたどこかの誰かに会いたいと願うようになります。しかし願いの先に待っていたのは、思わぬ結末でした。 不思議と繋がっていく物語の展開と、新海監督が描く映像の美しさに魅了されるでしょう。

4位:『アナと雪の女王』255億円

2014年公開

『アナと雪の女王』
© Walt Disney Pictures

2013年度の第86回アカデミー賞にて、長編アニメ映画賞と歌唱賞を受賞した作品。世界中の子どもを「アナ派」「エルサ派」に二分したダブルヒロインのディズニー映画です。 幼いうちからすべてを凍らせる魔力を持ったエルサは、妹のアナを魔力で傷つけてしまいます。それをきっかけに、別々に暮らすようになってしまった姉妹。大人になったアナは、エルサの女王即位式典でハンス王子に恋をしますが、エルサは2人の恋に断固反対でした。 彼女は封じ込めていた魔力を使い、王国を冷たい氷の国へと変えてしまいました。居場所のなくなった姉を引き止めようとアナは追いかけますが、エルサはその心まで凍らせてしまったのです。凍てつく世界を、エルサの心を溶かすのは誰なのでしょうか。

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3位:『タイタニック』262億円

1997年公開

『タイタニック』
©Paramount Pictures/Allstar Picture Library/Zeta Image

「レオ様」ことレオナルド・ディカプリオを世界的スターにした大出世作。ジェームス・キャメロン監督が1912年に実際に起きた豪華客船タイタニック号の海難事故をもとに、3時間の超大作に仕上げたラブロマンス映画です。 豪華客船の処女航海に乗り込んだのは、ハネムーンのカップルや上流階級の人々。ヒロインのローズもそのうちの1人でした。 一方のジャックは、画家志望のごく普通の青年です。賭けに勝って航海のチケットを手に入れ、船に乗船することができました。強制的な婚約を拒み、海に身を投げようとしていたローズを彼が助けたことで、2人は一気に近づいて恋に落ちます。 しかしその恋を阻むのは、2人のあいだにある階級社会の闇。そして刻一刻と迫るタイタニック号の悲劇的な結末……。緊迫感溢れる展開のなかで描かれる純粋な愛に、思わず涙すること間違いなしです。

2位:『千と千尋の神隠し』316.8億円

2001年公開

『千と千尋の神隠し』

いわずと知れたジブリ映画の名作にして、興収300億円を突破した宮崎駿監督の代表作。「千と千尋」の愛称で親しまれています。 両親と車に乗り、引越し先の町へ向かっていた主人公の千尋。彼女は通過途中だったトンネルから、突然不思議な街へ迷い込んでしまいます。不思議な世界に魅了され、つい掟を破ってしまった両親は罰として呪いをかけられ、豚に変えられてしまいました。 両親のを取り返すべく異世界で奮闘する千尋と、彼女を取り巻く不思議な仲間たちの友情に胸を打たれ、日本中が感動に包まれました。大人が見ると一見グロテスクな要素と、子どもらしい瑞々しさが混在する稀有な作品です。 2003年の第75回アカデミー賞では、長編アニメーション部門を受賞しました。2021年2月現在まで、同部門を受賞した日本のアニメ映画は本作のみです。

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1位:『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』371.8億円

2020年公開

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 猗窩座
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

2019年に突如アニメ業界で名乗りを上げ、社会現象となった『鬼滅の刃』の劇場版です。単行本の7巻と8巻を原作に、無限列車での死闘が描かれました。 主人公の炭治郎と妹の禰豆子、善逸、伊之助たちは、無限列車の調査へと向かいます。列車では人が消える事件が発生しており、先に乗り込んでいた炎柱・煉獄杏寿郎と合流。彼らの切符を車掌が切った途端に、全員が夢のなかへと誘われるのでした。 TVシリーズからさらにパワーアップした映像と音楽、そして声優陣の熱演によって、原作屈指の名エピソードがスクリーンに!LISAが歌う主題歌「炎」が大ヒットしたほか、興収レースも凄まじい盛り上がりを見せて一大ブームを巻き起こしました。 さらに世界各国でも上映され、最速で上映された台湾では興収4億元(約64億円)を突破。公開約20日で「アナ雪」の記録を塗り替え、世界のアニメ作品で史上最高となりました。

【邦画&洋画】それぞれのTOP3からヒットした作品を分析してみた

歴代邦画TOP3

『千と千尋の神隠し』ハク、千尋

歴代邦画の国内興収ランキングは1位が「鬼滅の刃 無限列車編」、2位に『千と千尋の神隠し』が続き、3位は『君の名は。』です。さすが日本が誇るジャパニメーションというべきか、アニメ映画がTOP3を独占しています! 90年代から2000年代始めはジブリ映画が上位を占めていましたが、少しずつ新しいスタジオや監督が台頭し、勢力図が変わってきました。 若者の繊細な機微を圧倒的な映像美で描き、王者「千と千尋」に迫る勢いを見せた、新海誠監督の『君の名は。』の功績は非常に大きいといえます。 そして2020年12月28日には、劇場版「鬼滅の刃」が公開73日間で興収324.7億円に到達!ついに「千と千尋」を超え、なんと19年ぶりに興収ランキングが更新されました。 同作はそのほかにも、1日の上映回数、歴代最速での興収100億円突破といった国内の記録を次々と塗り替えています。

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歴代洋画TOP3

『タイタニック』レオナルド・ディカプリオ
©︎ 20TH CENTURY FOX/zetaimage

洋画の国内興収ランキングは1位が『タイタニック』で2位は『アナと雪の女王』、3位に『ハリー・ポッターと賢者の石』と続きました。 実物大のタイタニック号を建造、海底の実物を撮影する機材まで開発するなど、当時最大規模の2億円を投じて制作された『タイタニック』。その甲斐あって、『E.T.』以来15年ぶりに首位を更新し、今なお頂点に君臨しています。 「アナ雪」はトップこそ逃したものの、アンデルセンの童話『雪の女王』に着想を得たストーリーや氷の世界のハイクオリティCGが話題に!主題歌の「Let It Go」も世界中で愛され、ディズニー・アニメ史上最高のヒットとなりました。 シリーズ最高の203億円を記録し、公開当時は全体で3位につけていた「賢者の石」。2014年に「アナ雪」に抜かれたのを皮切りに、現在は洋画の3位に収まっています。シリーズ全8作品の興収は960.3億円で、文句なしの大ヒットを記録しました。

2021年最新版!日本国内の歴代映画興行収入ランキングTOP15

2021年2月現在、日本国内の歴代興行収入ランキング邦画1位は「鬼滅の刃 無限列車編」、洋画1位は『タイタニック』という結果でした。 “全世界の”興収収入では、2010年1月に『アバター』が『タイタニック』の18億4,290万ドルを抜き、キャメロン監督自ら記録を塗り替えました。同作を超えてランキングを更新する洋画が現れるのか、今後の動向が気になりますね! 興行収入が高い=名作と呼ばれがちですが、映画の価値はそれがすべてではありません。あくまでも、時代ごとの映画界を知り、歴史を振り返る指標として注目しましょう!