2023年4月9日更新

映画史に残るおすすめスポーツ映画ランキングTOP21【2023年最新版】

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アイトーニャ マーゴット・ロビー (プレス)
© 2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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記憶に残る傑作スポーツ映画をランキングで紹介

様々な種類のスポーツが世界中で活発に行われ、時にオリンピックや世界大会という大きな舞台で練習の成果を競い合い、我々の胸を熱くさせます。 映画でもスポーツに熱い魂を込めた主人公が活躍し、スポーツを通して人生を語る多くの傑作が生み出されてきました。そんな記憶と記録に残る名作スポーツ映画を、日本と海外の作品を含めて独自のランキングで紹介していきます。 スポーツは時として勇気や希望をも与えてくれます。スポーツ映画もまたしかり。傑作ぞろいのスポーツ映画を観て、その主人公になったように熱くなりましょう!

21位:『チアーズ!』(2001年)

キルスティン・ダンストがかわいい♡アガる女子ムービー

『チアーズ!』(2000年) キルスティン・ダンスト , エリザ・ドゥシュク
© Universal Pictures/Photofest/Zeta Image

2001年に公開された『チアーズ!』は、チアリーディングに青春をかけた女子高生たちを描いた作品。監督は、2015公開の映画『アントマン』の監督も務めたペイトン・リードです。チアリーディング部の新キャプテンになったトアをキルスティン・ダンストが演じています。 学校の花形であるチアリーディング部で演技の盗作疑惑が起こり、このままでは大会出場も危うい状況。なんとか汚名を晴らしたいトアと仲間たちですが、実は前キャプテンが他校の演技を盗んでいたことが発覚します。 アメリカではチア女子、特にチアのキャプテンを務めるブロンド美人は学校の人気者で、スクールカーストの上層に君臨しています。そんなトアを演じるキルスティン・ダンストが本当にキュートで、観ているこちらまで元気をもらえる明るい作品です。

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20位:『エニイ・ギブン・サンデー』(1999年)

アメリカのNFLを舞台にその裏側をリアルに描き出したアメフト映画

『エニイ・ギブン・サンデー』(1999年)
© Warner Brothers Photographer: Robert Zuckerman/Photofest/Zeta Image

鬼才オリバー・ストーン監督がアメリカンフットボールのプロリーグ=NFLの世界を描き、選手同士の肉弾戦の凄まじさに圧倒される本作。チームの監督役にアル・パチーノを迎え、キャメロン・ディアス、デニス・クエイド、そしてジェイミー・フォックスといったそうそうたる出演者が顔をそろえていることでも話題となりました。 マイアミを拠点とするプロのアメフトチーム「マイアミ・シャークス」は、シーズン中の連敗で不振に陥っていました。ヘッドコーチを務めるトニー(アル・パチーノ)とオーナーのクリスティーナ(キャメロン・ディアス)も度々意見がぶつかる有様。そんな中キャプテンのジャック(デニス・クエイド)がケガに倒れ、無名の選手ウィリー(ジェイミー・フォックス)が代わりを務めることになります。 劇中に登場するチーム名やリーグ名などはあくまでも架空のものですが、モデルは存在しているようで、NFLの裏事情をシビアに描いています。現場側に立たないオーナーとヘッドコーチの対立や、負傷でエース・ポジションを奪われるクォーターバックと代わりに活躍して傲慢になる二番手選手の確執など、実にリアル!

19位:『炎のランナー』(1981年)

あの名曲がより一層心に響く!オリンピックに人生をかけた英国青年たち

『炎のランナー』(1981年)
© Warner Bros./Photofest/Zeta Image

1924年のパリオリンピックに出場した二人のイギリス青年の実話を基にした作品で、第54回アカデミー賞で作品賞を受賞しています。また、劇中で流れる「タイトルズ」は現在でも親しまれている名曲で、同じくアカデミー賞作曲賞を受賞しました。 1919年のイギリス、ユダヤ人のハロルド・エーブラムス(ベン・クロス)はケンブリッジ大学に入学し、ユダヤ人差別を覆すべく陸上競技に打ち込んでいました。一方、スコットランド人の牧師エリック・リデル(イアン・チャールソン)は走ることで信仰を体現しようと、やはり陸上に熱中。二人は競技会で争い、パリでのオリンピックに出場することになります。 異なる信条を持つ二人の青年が、かたやユダヤ人として、かたやスコットランド人として生きていくために、オリンピックに出場して“イギリス人”と認められることに心血を注ぎます。走ることを通して人生とは何かを、考えさせられる作品です。

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18位:『プリティ・リーグ』(1992年)

女性の力強さをストレートに感じる!女性差別と闘った全米女子プロ野球リーグ

『プリティ・リーグ』(1992年)
©Columbia Pictures/Photofest/Zeta Image

女性差別が厳しかった時代、1943年に創設された実在の全米女子プロ野球リーグを題材に、選手たちの奮闘する姿を描いた感動作です。主人公のドティをジーナ・デイヴィスが務め、監督のジミーを演じたトム・ハンクスが脇を固めています。また歌手のマドンナが選手役として出演し、主題歌を提供していることも話題となりました。 第二次世界大戦中のアメリカでは、大リーグの選手たちが大勢出征してしまい、プロ野球の運営が難しい時代になっていました。そんな中、女性だけのプロ野球リーグの創設と興行を行うことが検討され、ソフトボールチームでキャッチャーを務めていたドティの元にもスカウトマンが現れます。 全米女子プロ野球リーグは1943年から54年の12年間存続し、選手たちは女性差別に負けずに、自分たちのリーグの存在意義と人生の目標を見出そうと闘い続けました。本作がきっかけで、このリーグの活動も広く知られるようになったそうです。

17位:『少林サッカー』(2001年)

少林拳×サッカー?摩訶不思議な中国産の格闘系サッカー・コメディ

少林サッカー、チャウ・シンチー 
© Miramax/zetaimage

2001年に香港映画として公開された『少林サッカー』は、香港の監督兼俳優のチャウ・シンチーが生み出した大ヒット作。しかし元サッカー選手が少林拳の達人たちとサッカーチームを結成して全国制覇を目指すという、なかなかとんでもない内容なのです。 香港サッカー界のスター選手だったファン(ン・マンタ)。チームメイトのハン(パトリック・ツェー)にそそのかされて八百長したことで観客に襲われて、足に大怪我を負って引退するはめに。落ちぶれたファンはある日少林拳の達人シン(チャウ・シンチー)と出会い、その脚力に惚れ込んでサッカーを勧めます。 本作は日本でも大ヒットし、チャウ・シンチーの名は一躍有名になりました。少林拳とサッカーのコラボという一見無茶な融合が、意外にもぴったりハマってどちらの魅力も堪能できます。チャウ・シンチーのコメディセンスも抜群です!

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16位:『フィールド・オブ・ドリームス』(1989年)

夢と希望で満ちあふれた古き良き60年代 全米が感動した野球映画

『フィールド・オブ・ドリームス』ケビン・コスナー、エイミー・マディガン
©︎ UNIVERSAL / MELINDA SUE GORDON/zetaimage

ウィリアム・パトリック・キンセラの小説『シューレス・ジョー』を原作としたファンタジー映画で、主人公のレイ・キンセラをケビン・コスナーが演じました。アメリカの野球文化を題材にしており、“パクス・アメリカーナ”と呼ばれた古き良き60年代のアメリカの夢や希望、家族の絆を描いた作品です。 アイオワ州で農業を営むレイは、貧しいながらもトウモロコシ畑で家計をやりくりしていました。しかしある日、そのトウモロコシ畑で「それを造れば、彼が来る」という謎の声を耳にしたレイ。この言葉に何かを感じ取ったレイは、取り憑かれたようにトウモロコシ畑を野球場に造り変えていきます。するとそこにある晩、シューレス・ジョーが現れ……。 “シューレス・ジョー”の異名を持つジョー・ジャクソンは、1910年代にメジャーリーグで活躍した外野手。1919年に起きたブラックソックスの八百長事件によって野球界を追放された人物です。彼がレイの球場に現れたことで、次々に今は亡き名選手たちもやって来て、レイにファンタジックな奇跡をもたらすことに。野球文化が盛んなアメリカや日本で大ヒットを記録し、数々の賞にも輝いています。

15位:『レイジング・ブル』(1980年)

実在のボクサーを演じるために体重増減量!“デ・ニーロ・アプローチ”の完成形ここにあり

『レイジング・ブル』ロバート・デ・ニーロ
© UNITED ARTISTS/zetaimage

『レイジング・ブル』は、実在のプロボクサーであるジェイク・ラモッタの自伝を基にしたボクシング映画。マーティン・スコセッシが監督を務め、主人公のラモッタをロバート・デ・ニーロが演じた映画史に残る名作です。 デビュー以来無敗を誇っていたジェイクは1941年、初めての敗北を味わいます。妻やマネージャーを務める弟のジョーイに当たり散らしますが、ビッキーという少女に出会ったことで癒しを得ます。しかしジェイクのボクサー人生は、不利な判定や八百長試合、ビッキーへの猜疑心で激しい浮き沈みを繰り返すことになるのです。 デ・ニーロは役作りのために体を徹底的に鍛え上げただけでなく、ラモッタが引退した後の肥満体型を表現するために体重を27キロも増量!アカデミー賞主演男優賞をはじめ、数々の映画賞を多数獲得しました。

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14位:『ドラフト・デイ』(2014年)

アメフトのドラフトで起こるドラマを描いたアメリカならではのスポーツ映画

『ドラフト・デイ』(2014年) ケビン・コスナー , チャドウィック・ボーズマン
© 2014 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

NFLドラフト会議のドラマチックな一日を、チーム再建を任されたゼネラルマネージャー(GM)の視点から描いた作品。監督は『ゴーストバスターズ』のアイバン・ライトマン、主人公のGMサニーをケビン・コスナーが演じています。 NFL所属のプロアメフトチーム「クリーブランド・ブラウンズ」でGMを務めるサニーは、成績不振のチームを立て直すため、ドラフト会議での大型新人獲得を目指していました。しかし監督とは意見が合わず、刻一刻とドラフト会議の時間は迫ります。 アメフトのドラフト会議という、アメリカスポーツ界で最も注目が集まる日。日本ではおそらくプロ野球のドラフト会議に相当する、大きな盛り上がりを見せる一日なのです。このドラフト会議を一人のGMの視点で描き、スリル満点の大逆転エンタメ作品に仕上げています。

13位:『マネーボール』(2011年)

アメリカ野球を理論で変えた革新のGMと奇跡のチームの物語

マネーボール、ブラッド・ピット
©Columbia Pictures/Photofest/zetaimage

アメリカのプロ野球界を「セイバーメトリクス」という革新的な理論で変えた、実在のGMビリー・ビーン。彼が一弱小球団を、この理論を使って常勝軍団に変革していく様子を追ったノンフィクション書を元に製作されたのが『マネーボール』です。ビリー・ビーンはブラッド・ピットが演じました。 メジャーリーグの中でも貧乏で弱小球団といわれた「オークランド・アスレチックス」。GMとしてチームを率いるビリーは、“セイバーメトリクス”という「不公平なゲームに勝つ技術」を駆使してチームの勝率を上げ、プロ野球界に新風を巻き起こしていきます。 この作品が素晴らしいのは、ビーンを、チームを立て直したヒーローとして描くのではなく、一人の野球好きの元選手として描いている点。選手側にもオーナー側にも肩入れせず、本気で金銭面でフェアでない旧態然とした野球界を変えようと孤軍奮闘する姿にグッときます。

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12位:『ラッシュ/プライドと友情』(2013年)

実在のF1選手たちのライバル関係とその友情を描く

『ラッシュ/プライドと友情』
©︎ STUDIOCANAL / All Star Picture Library / Zeta Image

二人の天才F1ドライバー、ニキ・ラウダとジェームズ・ハントの戦いと友情を描いたモータースポーツ映画。監督は『ダ・ヴィンチ・コード』のロン・ハワード、ラウダ役をダニエル・ブリュール、ハント役をクリス・ヘムズワースが務めました。 1976年のF1世界選手権・第11戦ドイツGPで、大事故によって戦線離脱を余儀なくされたフェラーリ所属のラウダ。その間、最大のライバルであるマクラーレン所属のハントに差を詰められ、二人は勝敗を決するため日本での最終戦へ向かいます。 本作はF1ファンに語り継がれている1976年のシーズンを舞台にしており、ただでさえ興奮に包まれる題材。そこへ“コンピュータ”と呼ばれたラウダと好対照なハントとのライバル関係を描き、スピード感あふれるドラマを紡ぎ出しています。大事故から生還し復活するラウダを演じたブリュールの迫真の演技も見どころです。

11位:『インビクタス/負けざる者たち』(2009年)

アパルトヘイトにスポーツで立ち向かった大統領とラガーマンたち

『インビクタス 負けざる者たち』(2009年) マット・デイモン
© Warner Bros. Pictures/Photofest/Zeta Image

クリント・イーストウッド監督によるヒューマンドラマ。南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラと南ア代表のラグビーチームが一丸となって、人種差別撤廃のためにW杯優勝を目指した実話を元にした物語です。マンデラ大統領をモーガン・フリーマン、代表チームのキャプテンを務めたピナールを、マット・デイモンが演じました。 1994年に南アフリカ共和国初の黒人大統領となったマンデラ。“アパルトヘイト”と呼ばれた人種隔離政策で分断された国を立て直すため、目をつけたのはラグビーでした。国民を一つにまとめるにはスポーツの力しかないと考えたマンデラは、1995年に自国開催されるラグビーW杯での優勝を目指し、まず代表チームのピナールに会いますが……。 マンデラ大統領は若い頃は反アパルトヘイト運動に身を投じ、国家反逆罪で27年間もの間獄中生活をしていた人物。釈放された後、“復讐”ではなく“和解と赦し”を選んでアパルトヘイト撤廃に尽くしました。本作ほどスポーツの力の凄さを感じる作品はない、というほどラストのW杯シーンは興奮に包まれます。

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10位:『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)

全米フィギュアスケート選手権で起こった実際の事件を描く

『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
©︎ ENTERTAINMENT ONE / All Star Picture Library /Zeta Image

アメリカ人フィギュアスケート選手として、二度の冬季オリンピックに出場したトーニャ・ハーディング。しかし彼女の名声は、ある事件によって皮肉にも大きく変わってしまいました。本作は1992年に起こった「ケリガン襲撃事件」の真相を、トーニャ側の目線で語っています。 貧しいながらも厳しい家庭で育ったトーニャは、フィギュアスケート選手として努力を重ね、初めてトリプルアクセルに成功した女子選手として才能も認められていきます。しかし1992年、元夫のジェフがトーニャのライバル選手であるナンシー・ケリガンを襲撃し怪我を負わせたことから、彼女の人生は転落の一途を辿り始めるのでした。 スキャンダラスな人生を送ったトーニャを演じたのは、『スーサイド・スクワット』でハーレイ・クイン役で大ブレイクしたマーゴット・ロビー。本作では実際にスケートシーンにも挑戦しており、プロデューサーも兼任しています。

9位:『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)

女性ボクサーの“尊厳死”という難題に挑んだ問題作

『ミリオンダラー・ベイビー』クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク
© WARNER BROS./zetaimage

ヒラリー・スワンクが女性プロボクサーのマギーを演じ、監督・製作・主演をクリント・イーストウッドが務めた『ミリオンダラー・ベイビー』。イーストウッドはコーチのフランキーを演じ、マギーとの師弟愛を描いています。アカデミー賞で作品賞のほか、監督賞・主演女優賞・助演男優賞も受賞し、多数の映画賞も受賞した作品です。 田舎町から出て、寂れたボクシングジムの門戸を叩いたマギー。オーナー兼トレーナーのフランキーは初めはマギーを取り合わなかったものの、その真剣さに心打たれて、再び危険なプロボクシングの世界に身を投じていきます。お互いに信頼を寄せつつ、固い絆で結ばれていた二人ですが、その矢先……。 初めは『ロッキー』のようなサクセスストーリーなのかと思って観ていると、後半で思いもよらない裏切られ方をします。そして本作がプロスポーツでは度々起き得る再起不能に陥る事故を描き、テーマが「尊厳死」という重いものであるとわかると愕然とするのです。本作は名作であると同時に、賛否両論を起こす問題作であり続けるでしょう。

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8位:『ピンポン』(2002年)

卓球という高速スポーツの面白さを存分に引き出した名作

松本大洋の卓球漫画『ピンポン』の映画化作品で、監督は曽利文彦、脚本は宮藤官九郎が務めています。卓球の天才で主人公のペコを窪塚洋介、彼の親友スマイルをARATA(現:井浦新)が演じました。 ペコこと星野は卓球の天才で、将来はヨーロッパの卓球リーグへ行くつもりですが、高校の卓球部はさぼってばかり。幼なじみのスマイルこと月本は小学校の頃にいじめられていたところをペコに助けられ、卓球を教わってから彼を英雄視しています。着実に練習を重ねるスマイルは全国大会でも勝ち進みますが、ペコは幼なじみの佐久間(大倉孝二)に敗れてしまいます。 監督の曽利文彦は、ジェームズ・キャメロンのVFX会社「デジタル・ドメイン」で『タイタニック』のCGアニメーターとして参加した経歴の持ち主。本作ではVFX技術を生かして高速で飛び交う卓球の球をCGで制作し、卓球のスピード感を見事に表現しました。

7位:『コーチ・カーター』(2005年)

高校バスケットボール部の変革を行なった伝説的コーチ

『コーチ・カーター』
© MTV FILMS/zetaimage

アメリカの高校のバスケットボール部コーチ、ケン・カーターの実話を元に製作されたスポーツ映画。『ネゴシエーター』のトーマス・カーターが監督を務め、ケン・カーターをサミュエル・L・ジャクソンが演じました。 カリフォルニア州のリッチモンド高校のバスケットボール部に、OBのケン・カーターが新コーチとして赴任します。リッチモンドは治安も悪く、生徒たちの大学進学率も低い現状。カーターは生徒たちにまず規律を守らせ、学業とバスケットボールの両方で厳しい指導を始めます。 サミュエル・L・ジャクソンが、生徒たちの将来まで考えて固い信念を持って行動するコーチ・カーターを熱演。また本作はダンサーだったチャニング・テイタムの映画デビュー作でもあり、主題歌『ホープ』のPVにも出演しています。

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6位:『42〜世界を変えた男〜』(2013年)

黒人差別を乗り越えて世界中の野球ファンと選手の尊敬を勝ち得た男

『42 世界を変えた男』(2013年)

黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの半生を描いた伝記映画。『L.A.コンフィデンシャル』のブライアン・ヘルゲランドが監督と脚本を務め、ロビンソンを『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンが演じました。 1947年、ブルックリン・ドジャースのGMだったブランチ・リッキー(ハリソン・フォード)は、黒人リーグの選手ロビンソンと契約を結びます。しかし当時はプロ野球界でもまだ人種差別の激しい時代。ファンやマスコミのみならず、チームメイトからも心ない言葉を浴びる中、ロビンソンの黙々とプレーに徹する姿が周囲の目を変えていきます。 ハリソン・フォードが実在の人物を演じるのは本作が初めて。ロビンソンの成長を温かい眼差しで見つめるリッキーを好演しています。タイトルにある「42」はロビンソンの背番号で、今では彼の偉業に敬意を込めて、独立リーグやアマチュアを含む全米の球団が永久欠番にしているのです。

5位:『ソウル・サーファー』(2011年)

サーフィンは困難を乗り越える強さを与えてくれた

『ソウル・サーファー』(2011年)
©2011 Enticing Entertainment LLC. All Rights Reserved.

プロサーファーのベサニー・ハミルトンの自伝を映画化した作品。13歳で海でサメに襲われ片腕をなくしながらも、夢を捨てずにプロを目指す様子を描いています。べサニーを『テラビシアにかける橋』のアナソフィア・ロブが演じました。 ハワイで生まれ育ち、幼い頃からサーフィンを愛してきた少女べサニー。しかし2003年、彼女はサーフィンをしている時にサメに襲われて左腕を失ってしまいます。それでもサーフィンを捨てることはできず、プロを目指すことを再び決意するのです。 『ソウル・サーファー』は、障害がありながらも強くそれを乗り越えていくという人生の応援歌ともいえる名作。サーフィンのシーンはべサニー本人がスタントを務めました。希望を捨てずに生きていく事の大切さを教えてくれる作品です。

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4位:『クリード チャンプを継ぐ男』(2015年)

『クリードチャンプを継ぐ男』
(C)2015 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

シルベスター・スタローン主演の大人気シリーズ「ロッキー」のスピンオフ1作目。ロッキーの親友だったアポロ・クリードの息子、アドニス(ドニー)・クリードをロッキーが一流のボクサーに育て上げるという内容で、シリーズのファンにはたまらないオマージュ満載です。 何不自由ない生活をしていたアポロの息子、ドニーは、父と同じようにボクサーになることを夢見ていました。彼は意を決してボクシングジムの門を叩くも、裕福な育ちであることと実戦経験がないことから入門を断られてしまいます。次に彼はロッキーに弟子入りを志願しますが、それも断られてしまいました。 その後、ドニーはクリードの名を隠してジムに通い始めますが、トレーニング内容に不満を持ちはじめ、再びロッキーに師事を乞います。 本作で主人公ドニーを演じたマイケル・B・ジョーダンとロッキー役のシルベスター・スタローンは、数多くの賞にノミネート/受賞を果たし、スタローンはアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされました。 また、2018年に公開された本作の続編『クリード 炎の宿敵』では、アポロを殺したイワン・ドラコとその息子ヴィクターが登場し、因縁の対決が実現。こちらもファン必見の内容となっています。

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3位:『百円の恋』(2014年)

毎日の生活にむしゃくしゃしたらコレ!おすすめのボクサー映画

2012年に新設された第1回「松田優作賞」でグランプリを受賞した脚本を、『イン・ザ・ヒーロー』の武正晴監督が映画化した作品。アラサー無職で引きこもりだった女性が、ボクシングと出会って変わっていく物語です。主人公の斎藤一子を安藤サクラが演じました。 32歳の一子は実家で引きこもり生活を続けるアラサー女子。妹とケンカしたのが原因で、実家を出て仕方なく一人暮らしを始めます。100円ショップで深夜に働くうち、帰り道のボクシングジムでストイックに練習するボクサーに興味を抱くようになります。 ボクシングを始めて変わっていく一子を体当たりで演じた安藤サクラの演技力が高く評価され、アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選ばれ、日本アカデミー賞でも最優秀主演女優賞を獲得。同じく脚本も評価され、同最優秀脚本賞を受賞しています。

2位:『ロッキー』(1976年)

シルヴェスター・スタローン渾身の胸アツ必至なボクシング映画

『ロッキー』
© UNITED ARTISTS/zetaimage

当時役者として芽の出なかったシルヴェスター・スタローンが、テレビで観戦していたボクシングの試合から着想を得て、わずか3日で脚本を書き上げたボクシング映画。スタローンは本作で主人公ロッキーを演じて一躍有名となり、ハリウッドを代表するスポーツ映画となりました。 ロッキー・バルボアはフィラデルフィアに住むボクサー。しかし腕は三流で、ボクシングだけでは生活できない有様。そんな中、世界ヘビー級タイトルマッチ開催前にチャンピオンのアポロ・クリードの対戦相手が負傷し、アポロの提案で無名のボクサーだったロッキーと対戦することに。ロッキーは周囲の説得によって試合を受ける決意をし、過酷な訓練を始めます。 ロッキーの熱い物語は多くのファンを獲得し、6作の続編が製作される人気シリーズとなりました。また、シリーズのスピンオフ映画『クリード チャンプを継ぐ男』が2015年に、続いてその続編『クリード 炎の宿敵』も2019年に公開され、ロッキーたちの物語は続いています。

1位:『タイタンズを忘れない』(2000年)

スポーツに肌の色は関係ない!黒人と白人の混合アメフトチームの感動の実話

『タイタンズを忘れない』(2000年)
© Disney Enterprises, Inc/Photofest/Zeta Image

アメリカの保守的な田舎町で起こった高校アメフトチーム「タイタンズ」の実話を映画化した作品。人々が人種差別の撤廃を求めた1970年代に、白人と黒人の高校が統合されるという社会の急激な変化が背景となっています。 公民権運動によって人種差別の撤廃が叫ばれていた1971年。ヴァージニア州の田舎町アレキサンドリアにもその波が押し寄せ、白人と黒人の高校が統合され、白人黒人混合のアメフトチーム「タイタンズ」が結成されることに。ヘッドコーチも白人から黒人に変わり、町の人々はその変化を受け入れられずにいました。 ヘッドコーチのハーマン・ブーンを演じたのはデンゼル・ワシントン。この物語では、選手たちが互いの肌の色など忘れて一丸となっていく様ももちろんのこと、白人ヘッドコーチのビル・ヨーストとブーンの交流もカギになっています。現在でも人種差別はなくなっていませんが、この作品は「タイタンズを忘れない」という言葉とともに今も生き続けています。

人種も性別も関係ない!感動を与えてくれるスポーツ映画

人々に深い感動を与えるスポーツ映画では、人種も性別も国も関係なく、ただスポーツに打ち込む姿が熱い感動を呼びます。『インビクタス/負けざる者たち』のように国民がスポーツで一つになるというのは、まさにスポーツの力の凄さを証明したもの。 しかし時としてスポーツを政治に利用したり、オリンピックでドーピングしてまで勝利を掴もうとしたりと、スポーツには清い汗とは裏腹な一面も。そんな時にはこれらの名作スポーツ映画を思い出し、あらゆる差別に屈することなく立ち向かった選手たちから大切なものを学びたいものですね。