2019年11月14日更新

「アナ雪/アナ雪2」全挿入歌と歌手、トリビアを紹介【英語版/日本版網羅】

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アナと雪の女王2
©️Supplied by LMK/zetaimage

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『アナと雪の女王』「アナ雪2」の挿入歌全18曲の歌手やトリビアを紹介!

アナと雪の女王
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「Let It Go」や「とびら開けて」などの大ヒット曲を生み出したディズニー映画『アナと雪の女王』 。名曲ぞろいの本作の劇中歌のなかで、どの曲を誰が歌っているのか、と気になる人も多くいるのではないでしょうか。 2019年11月22日に公開される続編『アナと雪の女王2』に登場する新曲も発表され、注目を集めています。 今回は「アナ雪」で歌われた全9曲の挿入歌と登場シーン、英語版/日本版の歌手などの情報を詳しく紹介。さらには、製作にまつわる秘話もチェックしていきましょう。また、続編「アナ雪2」に登場する新たな劇中歌11曲の最新情報もお届けします。

1. 氷の心/Frozen Heart

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#TBT to when these two first broke the ice. ????

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「アナ雪」の冒頭から歌われるのが「氷の心」。氷を切り、運ぶ男の人たちが動きに合わせて皆で歌っています。このシーンでは、幼いクリストフとスヴェンも登場。まだ小さいため上手く氷を扱えていませんが、大人たちについていこうと頑張るクリストフの姿が見れます。 英語版については省略しますが、日本語版を歌っているのは小西のりゆき、Kuma、岡田誠、村上勧次朗、加藤凱也、鹿志村篤臣,、朝隈濯朗、根本泰彦。彼らのほどんどがオペラ歌手で、この曲のみの出演ですが、根本はアレンデールの国王役で声優出演もしています。

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「氷の心」でエルサの能力やハンスの裏の顔に言及している?

この歌詞に注目すると、男たちがあることに言及していることに気づきます。ここでは、英語版の歌詞から引用し解説します。 まず「Beautiful(美しい)、Powerful(強い)、Dangerous(危険)、Cold(冷たい)」というのはエルサの能力のこと。そして、「beware the frozen heart(氷の心に気をつけろ)」という歌詞。これは氷の心=ハンスの本当の性格(アナを騙し、エルサを殺そうとしていました)を表し、気をつけろと言っていたのです。

2. 雪だるまつくろう/Do You Wanna Build a Snowman?

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Rise and shine under the #FrozenNorthernLights. ❄⭐

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「雪だるまつくろう」は部屋に閉じこもってしまったエルサに対して、何も事情を知らないアナが「一緒に遊ぼう」と語りかける歌です。 英語版は、 ケイティー・ロペス(幼いアナ)、 アガサ・リー・モン(十代のアナ)、クリステン・ベル(大人になったアナ)の三人が歌っています。 一方日本語版は、稲葉菜月(幼いアナ)、諸星すみれ(十代のアナ)、神田沙也加(大人になったアナ)が歌っています。

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作曲者の気持ちが現れた歌詞がある

作曲したクリステン・アンダーソン・ロペスによると、「雪だるまつくろう」のある歌詞には特別な誕生秘話があるそう。その部分は「ずっとひとりでいると壁の絵とおしゃべりしちゃう」というところ。 この部分は、仕事で遅くまでディズニーの会社に残っていたロペス夫妻が実際に壁の絵に話しかけたところからきているそう。そうして、この曲は完成し、アナの可愛らしい「頑張れジャンヌ」という台詞も誕生したというわけです。

3. 生まれてはじめて/For the First Time in Forever

エルサの戴冠式(たいかんしき)の日にアナとエルサによって歌われたのが、「生まれてはじめて」。自由に対して喜びの気持ちが溢れるアナと、魔法の力を隠し通そうと覚悟を決めるエルサの対照的な気持ちが現れています。 歌っているのは英語版はイディナ・メンゼル(エルサ)とクリステン・ベル。日本語版は松たか子(エルサ)と神田沙也加が歌っています。

ディズニーのクラシックミュージカルに共通する、ある気持ちとは

エグゼクティブ・ミュージックプロデューサーのクリス・モンタンによると、ディズニーのクラシックミュージカルには必ず「願望」の曲があるそう。『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」や『ライオン・キング』の「王様になるのが待ちきれない」などの例があります。 『アナと雪の女王』では「生まれてはじめて」がアナとエルサの願望が表れた歌なのです。

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4. とびら開けて/Love Is an Open Door

戴冠式の日に出会ったアナとハンス王子のデュエット曲。二人は初めて出会いましたが、この曲の中で何と結婚の約束までしています。 英語版は、クリステン・ベルとサンティノ・フォンタナ(ハンス王子)、日本語版は神田沙也加と津田英佑(ハンス王子)が歌っています。

「とびら開けて」はハンスの自己中心さを隠すための曲だった?

作曲したロバート・ロペスによると、たとえハンスが悪役だったとしてもロマンティックな曲を作りたかったそう。 しかし、最初に作られた「You're You」という曲ではアナが歌っているのを遮るように歌う箇所がありました。しかしそれでは、ハンスが自己中心的思考なのがあまりにも露骨だとしてカット。 そうして完成した「とびら開けて」。この曲の時点でハンス王子が悪役だと見抜いた人はほとんどいなかったはずです。

5. レット・イット・ゴー ~ありのままで~/Let It Go

国民に魔法の力が露呈し、雪山に逃げたエルサが自分を肯定し生きていくことを決めた際に歌った曲が「Let It Go」。エルサは歌いながら同時に氷の城を作り出しますが、一方でアレンデール王国も雪の世界になってしまいます。 歌っているのは英語版はイディナ・メンゼル、日本語版は松たか子。また、この2人が歌っているのは劇中歌ですが、主題歌としての「Let It Go」は英語版はデミ・ロヴァート、日本語版はMay.Jが歌っています。

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知られざる世界的名曲の誕生秘話

ロペス夫妻は初め「クール・ウィズ・ミー」という曲を作りましたが、この時点ではまだエルサが悪役か、それとも主役か分からなかったそう。 しかし、そこから母親の気持ちになって考えた際に、他者の気持ちに応えて生きる大変さを歌った曲にだんだん変わっていったそう。そしてブルックリンにあるプロスペク公園を散歩していた時、名曲「Let It Go」は誕生しました。 また同時に、エルサは悪役ではなく、主役となったのです。

6. トナカイのほうがずっといい/Reindeer(s) are better than people

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Friends who play together, stay together. ????

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オーケンの店から追い出されてクリストフが歌ったのが「トナカイのほうがずっといい」。トナカイであるスヴェンとずっと暮らしてきたクリストフが「人間はろくでなしだ」と歌うことで、彼の孤独な心が伺えます。 英語版はジョナサン・グロフ、日本語版は原慎一郎が歌っています。 またこの曲は、続編『アナと雪の女王2』にも登場することが明らかになっています。

「トナカイのほうがずっといい」は一番〇〇な曲

実は「トナカイのほうがずっといい」は「アナ雪」の中で一番曲の時間が短い曲なのです。その時間はなんと53秒。 しかもクリストフが歌うシーンはこの曲でのみ。クリストフの声を演じたジョナサン・グロフはかつてミュージカルドラマ「glee」に出演していましたし、原慎一郎も舞台「ライオンキング」などに出演するほどの歌唱力の持ち主。 クリストフが山男で、あまり歌わないキャラクターなのはわかりますが、非常にもったいない気もしますね……。

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7. あこがれの夏/In Summer

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Olaf is always a flurry of fun. ☃

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オラフが歌うこの曲は、アナとクリストフの前に初めて現れたオラフの夏への憧れの気持ちが歌われています。彼は、こんがり日焼けをしたり、夏が似合うクールな男になりたいそう。それに対してクリストフが「本気か?」と思わず本音を漏らしています。 歌っているのは、英語版はジョシュ・ギャッド、日本語版はテクノユニット・電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧。しかし、瀧の薬物使用での逮捕によって、2019年現在DisneyDELUXEで配信されているバージョンでは、新オラフ役声優・武内駿輔が新たに歌ったものが使用されています。

「あこがれの夏」は「メリーポピンズ」のパロディ?

「あこがれの夏」の中で、オラフがカモメと踊っているシーンをどこかで見たことある!と思った方も多いのではないでしょうか。これは、同じくディズニー作品の『メリーポピンズ』のパロディです。 『メリーポピンズ』の劇中歌「楽しい休日」で、バートがペンギンと踊るシーン。これを、バートのものに似た帽子を被り、スティックを持ったオラフが真似しています。

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8. 生まれてはじめて(リプライズ)/For the First Time in Forever(Reprise)

物語の前半でも歌われた「生まれてはじめて」が後半でもアナとエルサによって歌われています。このリプライズ版は、雪山に閉じこもっていたエルサを迎えに来たアナが、アレンデールが危機であることと一緒に山を降りようと呼びかけるために歌った曲です。 歌っているのは同じくイディナ・メンゼルとクリステン・ベル、松たか子と神田沙也加です。

9.  愛さえあれば/Fixer Upper

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Friends are always there to help light the way.

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アナに再び当たってしまったエルサの魔法を溶かすために、アナとクリストフがトロールの元を訪れた際に歌われたのが「愛さえあれば」。トロールたちがクリストフをアナと結婚させるために、彼が良い人であることを歌っています。 英語版は主にマイア・ウィルソン(バルダ)とキーラン・ハインズ(パビー)、日本語版は主に杉村理加(バルダ)と安崎求(パビー) が歌っています ちなみに、英語版のその他のトロールたちはオスはミュージカル『ブック・オブ・モルモン』のキャスト、メスはミュージカル『キンキー・ブーツ』のキャストが担当しているそう。

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トロールたちは「愛さえあれば」でエルサへも歌っていた

クリステン・アンダーソン・ロペスは「この曲は問題だった」と語っています。というのも、初めは「トナカイのフンとトマトスープ」などの歌詞だったからか、監督であるジョン・ラセターからOKがなかなか出なかったそう。 しかし、「恐怖」そして「愛」というテーマを与えられてからは、曲は一変。クリストフとアナの欠点と、それが悪いことではないことをトロールたちが諭す曲となりました。また同時に、エルサは恐怖に襲われアナを拒絶したことに気づいたトロールたちは、エルサへも欠点が悪いことではないと伝えているのです。

10. All is Found

アナと雪の女王2
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ここからは、続編『アナと雪の女王2』に登場する新曲を紹介します。 「アナ雪2」のオープニングを飾るのは、「All is Found」。「すべて見つかった」を意味するこのタイトルは、エルサの力の秘密が明かされるという本作のテーマに沿った歌詞になっているのではないでしょうか。 この曲を歌うのは、アナとエルサの母であるイドゥナ王妃を演じるエヴァン・レイチェル・ウッド。 日本語版では同じくイドゥナを演じる吉田羊が歌います。吉田は、2018年に歌手のJUJUの楽曲「かわいそうだよね」にHITSUJI名義でサポートボーカルとして参加した経験もあり、その歌唱力には定評があります。「アナ雪2」でもその歌声に注目が集まります。

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11. Some Things Never Change

「変わらないものもある」といった意味の「Some Things Never Change」。この曲を歌うのは、エルサ役のイディナ・メンゼル、アナ役のクリスティン・ベル、オラフ役のジョシュ・ギャッド、そしてクリストフ役のジョナサン・グロフです。 前作で冒険をともにし、今はエルサが女王となったアレンデール王国で暮らす彼らの、変わらない絆を歌う曲かもしれません。 日本語版では、松たか子、神田沙也加、武内駿輔、原慎一郎が歌います。

12. イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに/Into the Unknown featuring AURORA

エルサが歌う『アナと雪の女王2』のメインソング「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」は、映画公開に先立って一部が解禁されました。 この曲は、王国でアナたちと平和に暮らすエルサが、彼女にしか聞こえない謎の歌声に対し「もう冒険はしない」といいながらも未知の世界に惹かれる気持ちを歌っています。

英語版のゲスト・シンガー AURORA(オーロラ)って誰?

英語版でエルサ役のイディナ・メンゼルとともにこの曲を歌うのは、ノルウェー出身のシンガーソングライター、オーロラ(AURORA)ことオーロラ・オクスネスです。 彼女は、2015年にシングル曲「Runaway」でデビュー。世界で1億のストリーム回数を叩き出し、一躍北欧を代表する新たなポップアイコンとなりました。ケイティ・ペリーをはじめとするミュージシャンのファンも多く、今後の活躍も大注目の存在です。

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13. When I Am Older

オラフのソロ曲である「When I Am Older」。「歳をとったら」というタイトルのこの曲は、オラフが将来の夢を歌う曲と予想されます。 歌うのはもちろん英語版がジョシュ・ギャッド、日本語版が武内駿輔です。

14. Lost in the Woods

「森で迷う」を意味する「Lost in the Wood」を歌うのはアナの恋人であるクリストフ。エルサの力の秘密を探る冒険の途中、彼らは森ではぐれてしまうのでしょうか。 前作では、人気ドラマ『glee/グリー』にも出演し、歌唱力に定評があるジョナサン・グロフが声優を務めているにも関わらず、クリストフの歌う曲が1曲だけだったことが残念でした。しかし続編では、前作にひきつづき「トナカイのほうがずっといい」に加えて彼のソロ曲も追加されています。 日本語版のクリストフもミュージカルを中心に活躍する原慎一郎が声優を務めていますので、こちらの歌声も楽しみですね。

15. Show Yourself

「Show Yourself」を歌うのは、エヴァン・レイチェル・ウッドとイディナ・メンゼル。日本語版では、吉田羊と松たか子が歌います。 イドゥナ王妃と娘のエルサのデュエットとなるこの曲のタイトルは、「自分を見せて」というような意味ですが、いったいどのようなシーンで歌われるのでしょうか。この曲がクライマックスの鍵となりそうですね。

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16. The Next Right Thing

アナが歌う「The Next Right Thing」は、「次の正しいこと」というようなタイトルですが、これはいったいなにを意味するのでしょうか。 アナが新たな一歩を踏み出そうとする曲になっているようですが、「アナ雪2」で彼女はさらに成長するのかもしれません。

17. イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに/Into the Unknown (end credits)

前作と同様に、『アナと雪の女王2』でも劇中のメインソングを別の歌手が歌ったバージョンが、エンドクレジットに使用されます。英語版のエンドクレジットバージョンは、ロックバンド、Panic! At The Discoによるもの。 日本語版では、中元みづきがこの曲の歌唱を担当することが話題に。中学生のころに「EXPG STUDIO BY LDH」の特待生として迎えられた中元は、多くのアーティストのドーム公演にサポート参加した経験を持つ19歳(2019年11月現在)。「EXPG STUDIO」を卒業後、2019年に開催されたユニバーサルミュージックの「女性アーティストオーディション」を経て、ディズニーUS本社によるオーディションに合格しました。 デビュー前の新人がヒット作の続編で主題歌を歌うということで、大きな注目を集めています。

18. All is Found (end credits)

「イントゥ・ジ・アンノウン」と同じくエンドクレジットで流れる「All is Found」は、もともと劇中でイドゥナおよびエルサが歌った曲。エンドクレジットでは、アメリカのカントリー・ミュージック・アーティスト、ケイシー・マスグレイヴスが歌います。 日本語版は2019年11月現在、誰が歌っているのか不明です。

19. Lost in the Woods (end credits)

劇中でクリストフが歌った「Lost in the Woods」は、エンドクレジットではアメリカのロックバンド、Weezerによるバージョンが使用されます。 どのようなアレンジになるのか楽しみですね。

名曲ばかりの「アナ雪」シリーズ 「アナ雪2」の新曲にも期待!

『アナと雪の女王』
© Walt Disney Pictures

第1作目の「アナ雪」には数々の名曲がありますが、その裏には驚くべき誕生秘話も隠されていました。ぜひもう一度見返して歌詞や歌声に再注目するのも良い手かもしれません。 また、続編の『アナと雪の女王2』は、2019年11月22日公開。「Let It Go」に匹敵するヒット曲は生まれるのでしょうか。新曲も楽しみですね。