2022年12月1日更新

熱狂必至のおすすめサッカー映画10選 フーリガンを題材にした作品も

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少林サッカー、チャウ・シンチー 
© Miramax/zetaimage

一瞬で流れが変わるサッカーはドラマチックな展開が生まれやすく、世界中に熱狂的なファンが存在します。実話を描いたドラマから、コメディ、ドキュメンタリーまで、サッカーをテーマにした映画は世界中で製作されてきました。 今回は思わず胸が熱くなるおすすめサッカー映画を紹介。さらに記事後半では、サッカーファンが暴徒化したフーリガンをテーマにした映画をピックアップしました。

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『ペレ 伝説誕生』(2016年)

サッカーの王様ペレの誕生秘話!

サッカーファンであれば誰もが一度は耳にしたことのあるであろう「サッカーの王様」ペレ。前人未到の17歳でのワールドカップ制覇、そして現役時代に3度もワールドカップ優勝を経験した彼は、まさに生きる伝説。本作で描かれているのはそんなペレの半生です。 1950年、ブラジルは優勝候補と言われていた自国開催のワールドカップで敗退してしまいます。少年だったペレは、落胆し涙する父親に「いつか僕がブラジルを優勝させる」と宣言。ペレはサッカーをすることもままならない貧困街で生まれ育ちましたが、それでも夢を抱き続け、めきめきと頭角を現していきます。 本作はサッカー界のレジェンド、ペレの英雄譚だけでなく、サッカー王国ブラジルのサッカーに対する想いが熱く描かれています。

『GOAL!ゴール!』(2005年)

諦めなければ夢は叶う!FIFA公認サッカー映画

本作はFIFA公認の映画3部作の第1部です。主人公はメキシコのスラム街に暮らす喘息持ちの少年サンティアゴ。サッカーが大好きな彼は、プロになるのを夢見て仲間たちと草サッカーをして暮らしていました。 ある日、彼は父に連れられてアメリカに不法入国をすることに。亡命先のアメリカでは様々な苦難に遭いながらも、次第に才能を見出されていきます。 夢溢れるストーリーもさることながら、ベッカム、ジダンなど、サッカー界のスーパースターがゲスト出演している点にも注目です。

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『少林サッカー』(2001年)

2002年公開の本作は、チャウ・シンチーが監督、主演を務めた異色のカンフーサッカー映画。日本でも年間興行収入8位を記録するなど大ヒットを飛ばしました。 「黄金の右脚」と呼ばれたスター選手ファンは、チームメイトのハンの罠により、選手生命の右脚を故障してしまいました。20年後、彼はハン率いるサッカーチームの雑用係となっていましたが、少林拳の普及を目指す青年シンとの出会いで状況が一変します。 少林拳とサッカー。一見変わった組み合わせですが、少林拳を極めたシンの脚さばきはサッカーに通じるものがあったのです。シンの才能を見抜いたハンはサッカーチームを作る話を持ちかけます。シンは少林拳普及のため、ファンはハンに一矢報いるため、二人は手を組むこととなるのですが……。 サッカーとカンフーを見事にミックスした痛快コメディ。CGを駆使した驚愕の試合シーンやド派手なアクションシーンなど見どころ満載です。

『アメリカン・ピーチパイ』(2006年)

「どうしてもサッカーがしたい!」女の子が男子サッカー部に編入!

シェイクスピアのコメディ「十二夜」を現代風にアレンジした作品。原作のヒロイン・ヴァイオラが今作ではサッカー少女として描かれています。 ある日、ヴァイオラの所属する女子サッカー部が廃部となってしまいます。その上、男子サッカー部への入部も断られる始末。どうしてもサッカーをしたい彼女はなんと、双子の兄になりすまし彼の高校に潜入してしまうのです。素性を隠して男の子として学園生活を送る彼女ですが……。 サッカーを軸にしながら、学園コメディあり、ラブストーリーあり、と盛りだくさんの作品です。軽快なストーリー展開が鑑賞後には爽やかな後味を残してくれます。また、ヴァイオラを演じるアマンダ・バインズの可愛らしさも魅力満点です。

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『ジェラルド・バトラー in THE GAME OF LIVES』(2005年)

奇跡の実話!サッカー後進国の快進撃!

1950年開催のブラジルワールドカップで奇跡を起こしたアメリカ代表チームを描いた映画です。 当時は戦後の混乱期。サッカーのプロチームもないアメリカでしたが、ワールドカップに参加することになります。急遽移民を集めてなんとか出来上がったチームは、素人だらけでチームワークもバラバラ。イングランドのクラブチームと練習試合をしても、まったく歯が立ちません。それでも、ワールドカップ開催国ブラジルに赴くチーム一行。彼らが絶望的な状況から起こした奇跡とは? 寄せ集めでできたチームが次第にお互いを理解し、ひとつになっていく過程に胸が熱くなること必至です。

『ユナイテッド・ミュンヘンの悲劇』(2011年)

名門マンUを襲った最大の危機……。悲劇と再生の実話

イギリスの強豪サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドに降りかかった「ミュンヘンの悲劇」を描いた作品です。 1958年、マンチェスター・ユナイテッドの関係者を乗せたチャーター便が墜落事故に遭いました。主力を含む8人の選手が死亡、7人が重傷という大きな悲劇がチームを襲ったのです。当時マンチェスターユナイテッドは黄金期で、チャンピオンズカップの準決勝を控えていましたが、一転存続の危機に立たされます。絶望的な状況で立ち上がったのは、コーチのジミー・マーフィー。危篤状態のバスビー監督に代わり、チームを率いていくのですが……。 苦境のなかでも、希望を失わずに闘う姿に感動を覚えずにはいられません。鑑賞後にはマンUファンになっているかも!?

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『コッホ先生と僕らの革命』(2011年)

イギリス帰りのコッホ先生がドイツにもたらしたものとは……

ドイツの「サッカーの父」コンラート・コッホの人生を描いた映画です。 イギリス留学経験のあるコッホは、ドイツ初の英語教師として母校に赴任します。当時は19世紀後半。普仏戦争でフランスに勝利したドイツは、仮想敵国イギリスへの敵対感情が高まっていた時期でした。イギリス帰りのコッホも、生徒たちから疎ましがられます。 そんな新米教師コッホですが、イギリスから持ち帰ったのは英語だけではありません。彼は生徒たちにサッカーを教え始めるのです。次第にサッカーの楽しさに目覚めていく生徒たちでしたが……。 ドイツにサッカーを広めたコッホ先生。彼のサッカー教育は、競技の楽しさだけでなくフェアプレイの精神に始まるスポーツマンシップをも生徒たちに伝えることになるのです。 スポーツを通して私たちが学べるものはたくさんあります。そんなスポーツがもたらす大切なことの原点が詰まった映画です。

『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』(2013年)

「一つ、勝ちたい」世界最弱のチームが初勝利を目指す!

アメリカ領サモア代表チームはFIFA公式戦に30戦全敗、ランキングは10年以上最下位。本作はそんな「世界最弱」と呼ばれたチームが勝利を目指すドキュメンタリーです。 2011年、サモアを初勝利に導くため、トーマス・ロンゲンが監督に就任しました。チームを立て直し勝利を掴むため、ロンゲン監督は奮闘。31点差の大敗がトラウマになっているゴールキーパーや、トランスジェンダーのディフェンダーなど多種多様な選手たちをまとめあげていきます。 そんな選手たちと監督が、ぶつかり合いながらも勝利を目指していく姿に胸を打たれるはずです。

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『勝利への脱出』(1980年)

試合を取るか脱走を取るか……。サッカー×脱走劇!

舞台は第二次大戦中のドイツ。ゲンズドルフ捕虜収容所では、ドイツ軍と連合捕虜軍の親善試合が行われます。モデルとなった史実では「死の試合」と呼ばれたこのゲーム、連合捕虜軍の目的はなんと脱走です。 試合の合間をついて収容所からの脱走を目論む捕虜軍ですが、サッカー選手としての矜持が邪魔をします。果たして試合の結果は?そして脱走は成功するのでしょうか? キャストも豪華な本作には若かりし頃のシルヴェスター・スタローン、サッカーの王様ペレ、他にも多数のスター選手が出演しているのです。

『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』(2018年)

故郷を追われた原始人ダグが手にしたのは……サッカーボール!

「ひつじのショーン」で知られるアードマン・アニメーションズが手がけるアニメーション映画です。 舞台はマンモスうごめく原始時代!原始人の少年ダグが主人公です。ある日ダグの暮らす谷で採れる青銅を目当てに、ブロンズ・エイジ・シティの暴君ヌース卿が攻め込んできます。 故郷を奪われたダグは、ブロンズ・エイジ・シティを偵察することに。そこで彼が見たものは、文明が発達した都市国家、そして、サッカーに熱狂するスタジアムです。 ブロンズ・エイジ・シティの人々がサッカーに熱を上げていることを知ったダグは、未知のスポーツ・サッカーによって故郷を取り戻そうと考えますが……。 原始人とサッカーという斬新な組み合わせとユーモラスなキャラクターが魅力。子供から大人まで、楽しめるサッカー映画です。

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ciatr厳選!おすすめフーリガン映画

フリーガンとはサッカーに熱狂するあまり暴徒化する人々のこと。ここからは、サッカーに関係はするものの、少し角度を変えてフーリガンを描いたおすすめ映画を紹介します。

『フーリガン』(2006年)

本作の主人公はジャーナリスト志望のアメリカの青年マット。覚えのない罪で放校処分を受けた彼は逃げるように訪れたロンドンで、フーリガンチームに出会いました。 彼らに誘われ初めてサッカーを観戦したマットは、その魅力に取り憑かれてしまいます。熱狂的なサッカー観戦の虜になったはずの彼ですが、次第にそれに付随する暴力に快感を見出すようになり……。

『ザ・フーリガン』(1995年)

舞台は1980年代のロンドン。当時、フーリガンは社会問題として市民を脅かしていました。 主人公ジョンは警察官。捜査の一環で正体を隠し、とあるフーリガンのグループに潜伏します。自分が警察官だとバレないように、組織のなかでもより過激なフーリガンを演じるジョンでしたが……。 任務の一環だったはずの暴力が、次第にジョンの心を蝕んでいきます。暴力に取り憑かれた警察官の末路とは?

『アウェイデイズ』(2009年)

舞台は1979年。イギリスのフーリガンを描いた作品です。主人公のポール・カーティはいたって普通の青年。ある日、地元のフーリガン集団と出会います。彼らのファッションやライフスタイルに憧れを抱いたポールは、次第に彼らの仲間として行動するようになっていくのです。 そこはドラッグやセックス、そして暴力に支配された退廃的な世界。そんなフーリガン集団のなかで、ポールはだんだんと力を増していきますが……。

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『フットボール・ファクトリー』(2004年)

本作では描かれるのはプレミアリーグのチェルシーサポーターのフーリガンです。 チェルシーのフーリガン、トミーの楽しみはアルコールとドラッグ、セックス、そして他のフーリガンチームとの喧嘩。暴力に明け暮れ堕落した生活を送る彼でしたが、年齢は30。次第に自分の人生に漠然とした不安や焦りを覚え始めます。自分はこのままでいいのか、自問自答を繰り返すトミーですが……。

映画でもサッカーに熱狂しよう!

今回紹介したサッカー映画に共通するものは、サッカーへの愛や勝負にかける情熱。そして人間ドラマです。チームスポーツだからこそ見えてくる試合の勝敗だけでない人間模様には、思わず胸が熱くなります。 どの作品も、きっと観た後にはもっとサッカーが好きになっているはず。映画を観てサッカー熱をさらに上げていきましょう!