2017年12月29日更新

クリストフ・ヴァルツがかっこかわいい!『007スペクター』でボンドの宿敵を演じる名優

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クリストフ・ヴァルツ
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

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クリストフ・ヴァルツのプロフィール

クリストフ・ヴァルツ
クリストフ・ヴァルツはオーストリアのウィーン出身、1956年10月4日生まれの俳優です。演劇一家に生まれ、母は衣装デザイナー、父は舞台建設の仕事をしており、母方の祖母も女優でした。また、ヴァルツはドイツ語、英語、フランス語に堪能です。 ウィーンのマックス・ラインフルト演劇学校と、ニューヨークのリー・ストラスバーグ演劇研究所で演技を学び、1982年の『トリスタンとイゾルデ』で映画デビューしました。

タランティーノ作品に出演し知名度を上げる

クリストフ・ヴァルツは、鬼才クェンティン・タランティーノ監督に見出され『イングロリアス・バスターズ』(2009)に出演しました。ヴァルツが演じたのは、残忍で冷酷、知的で「ユダヤ・ハンター」と呼ばれるナチス・ドイツの親衛隊将校ハンス・ランダです。
クリストフ・ヴァルツ_オスカー
この作品で、ヴァルツは第82回アカデミー賞助演男優賞、第67回ゴールデングローブ賞助演男優賞をはじめ、合計16の賞を受賞しました。また、2011年のタランティーノ監督作品『ジャンゴ 繋がれざる者』で、2度目のアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。 ヴァルツは2015年現在、タランティーノ作品でアカデミー賞を受賞した唯一の俳優です。

『ゼロの未来』『ビッグ・アイズ』など話題作に出演

テリー・ギリアム監督『ゼロの未来』(2013)

コンピューターに支配された近未来で人間の生きる意味を問う、鬼才テリー・ギリアム監督のSF映画です。 孤天才プログラマー、コーエン・レスは未だ解明されていない方程式「ゼロ」の定理を解こうと教会にこもっていました。しかしある日パーティで出会った女性に恋をし、コーエンと同様に天才プログラマーの少年ボブとの交流を通して生きる意味を知っていく物語です。 主人公のコーエンをヴァルツが演じています。

ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』(2014)

『アリス・イン・ワンダーランド』などのティム・バートンが監督した伝記映画です。 実際には妻マーガレット(エイミー・アダムス)が描いていた大きな目を持つ子供の絵を売り、画家として富の名声を手にいれた男ウォルター。次第に夫婦関係は悪化し、マーガレットは絵を描いたのは自分だと世間に公表します。最終的にふたりの争いは法廷に持ち込まれることになり……という実話を題材にした映画です。 ヴァルツは言葉巧みに妻を騙すウォルター・キーンを演じました。

『007スペクター』でボンドの宿敵に

2015年12月に日本公開を控えているボンド映画最新作『007 スペクター』に悪役として登場します。ボンドは、前作『007 スカイフォール』で焼け残った写真から、悪の組織スペクターを突き止めます。 スペクターの首領オーベルハウザー役でヴァルツが出演しています。

クリストフ・ヴァルツの今後

『ザ・ワースト・マリッジ・イン・ジョージタウン(原題)』

クリストフ・ヴァルツ『ザ・ワーストマリッジ・イン・ジョージタウン』
クリストフ・ヴァルツ初監督作品となります。 アメリカ、ワシントンD.C.のジョージタウンに住む上流階級の著名人で、裕福な未亡人ヴァイオラ。彼女に近づき、44歳の年の差を乗り越え結婚をしたアルブレクト・マスは自身も世間の大物になっていきます。 ヴァルツが年下の夫、アルブレクトを演じます。44歳の年の差婚、家庭内暴力、そして妻の殺害と、驚きの実話を基にした映画ですが、ヴァルツの監督としての力量も気になりますね。

『チューリップ・フィーバー(原題)』

『チューリップ・フィーバー』
映画『マリーゴールドホテルで会いましょう』の原作者、デボラ・モガーの同名小説の映画化。邦訳版は「チューリップ熱」という題名で出版されています。17世紀のオランダ・アムステルダムを舞台に、肖像画を描くよう依頼された画家が、モデルの既婚女性に恋してしまう物語です。 キャストはヴァルツのほかに、アリシア・ヴィキャンデルとデイン・デハーンを中心としてジュディ・デンチ、マシュー・モリソン、ジャック・オコンネルなど実力派ぞろいです。

『ターザン(原題)』

クリストフ・ヴァルツ『ターザン』
アレクサンダー・スカルスガルド主演の実写版ターザン。20世紀初頭、ジャングルからロンドンに移り妻ジェーンとともに暮らしていたターザンが、ジャングルに呼び戻されることから物語は始まります。 ヴァルツは、ダイアモンドと交換するためにターザンを捕獲しようとする、ベルギーの軍人を演じるとのことです。 遅咲きの名優、クリストフ・ヴァルツ。今後も俳優として、また監督としての活躍にも期待したいですね。