2017年12月28日更新

ハビエル・バルデム、『007スカイフォール』で悪役シルヴァを演じ、パイレーツ新作にも出演

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ハビエル・バルデム
©PHOTOPQR/LE PARISIEN

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ハビエル・バルデムのプロフィール

ハビエル・バルデムは、女優の母とビジネスマンの父のあいだに、スペイン・カナリア諸島パルマスにて1969年3月1日に生まれました。祖父母の代から俳優の演劇一家の一員です。 6歳でデビューした一方で、ラグビーの年代別スペイン代表に選ばれるなど、スポーツの面でも活躍していました。その後、芸術に興味を持ちマドリッドで絵画を学びますが、才能の限界を感じ、俳優に転向しました。 2010年に女優のペネロペ・クルスと結婚し、現在は2児の父となっています。

『007 スカイフォール」で悪役シルヴァを演じる

ダニエル・クレイグのボンド映画3作目『007 スカイフォール』。この作品で、バルデムは悪役ラウル・シルヴァを演じます。『ノーカントリー』以降、ラブストーリーへの出演がつづいたバルデムでしたが、この役で演技の幅を見せつけました。 髪を金髪に染め、サイバーテロリストのシルヴァを怪演したバルデムは再び世界的に評判を呼び、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートしました。 シルヴァは元MI6の人間でしたが、中国当局に捕らわれた時にMによって見捨てられた過去があり、それによりMを恨んでいる人物です。シルヴァはボンドを捕らえて、自らとボンドのことを「共食いの果てに最後に残った2匹のネズミ」と称しました。

映画『ノーカントリー』のシガー役で注目を集める

『ノーカントリー』は、映画『ファーゴ』(1996)など独特な作風で知られるジョエル&イーサン・コーエン監督の代表作とも言える作品です。 アメリカとメキシコの国境地域で、麻薬組織の対立から殺戮が繰り返される陰惨なストーリー。観客からも批評家からも大絶賛を受け、第80回(2008年)アカデミー賞8部門にノミネートされ、4部門受賞しました。 この作品に、残忍な殺し屋アントン・シガー役で出演したバルデムは、その不気味な演技が高く評価され、ゴールデングローブ賞助演男優賞、英国アカデミー賞、ニューヨーク映画批評家協会賞助演男優賞、そしてアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

ハビエル・バルデムのその他の主な出演作

『ハモンハモン』では若く逞しく魅力的なラウルを演じる

スペインの小さな田舎町を舞台に、6人の男女の恋愛模様を描いたロマンチック・コメディです。第49回ヴェネチィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞しました。 シルヴィア(ペネロペ・クルス)とその恋人は、お互いの親の過去のために結婚を許してもらえません。相手の母親はシルヴィアが息子を諦めるよう、ハム配達員のラウルにシルヴィアを誘惑するように依頼します。

ハビエル・バルデムが演じた『夜になるまえに』主人公のアレナス

キューバ出身の作家で詩人、レイナルド・アレナスの自伝を映画化したものです。ヴェネチィア国際映画祭で審査員特別賞グランプリと男優賞を受賞しました。 カストロ政権下で迫害を受けた作家でホモセクシュアルのアレナスは、やっと亡命したアメリカでエイズを発症してしまうという壮絶な人生を描いた作品です。 バルデムは主人公のアレナスを演じ、スペイン人俳優として初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

ハビエル・バルデムのメイクアップも話題の『海を飛ぶ夢』

船での事故をきっかけに、約30年ものあいだ全身の付随と闘った実在の人物、ラモン・サンペドロの手記を基に制作された伝記映画。尊厳死を求めて闘う主人公を描いたドラマとなっています。 主人公のサンペドロを演じたバルデムは、ヨーロッバ映画賞男優賞、ゴヤ賞主演男優賞、ヴェネチィア国際映画祭主演男優賞を受賞しています。

『宮廷画家ゴヤは見た』では厳格な修道士ロレンゾを演じる

スペインの宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤが活躍した時代を背景に描いた歴史映画です。カトリックの修道士ロレンゾは、失墜した教会の権威を取り戻すため、異教徒の疑いのある者はかたっぱしから捕捉していました。その中でゴヤの友人が無実の娘を取り戻そうとロレンゾを家に招きます。

『それでも恋するバルセロナ』でのプレイボーイもお似合い

ウディ・アレン監督のロマンチックコメディ映画で、ゴールデングローブ賞作品賞を受賞しています。 旅行でスペイン・カタルーニャを訪れたアメリカ人女性2人と、現地で知り合った男性、彼の元妻の間に巻き起こる複雑な恋愛模様を描いています。スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルスとの共演も話題になりました。 バルデムは現地でアメリカ人女性2人をナンパし、両方と関係を持ち、のちにヨハンソン演じるクリスティーナと同棲するプレイボーイ、ファン・アントニオを演じました。

ハビエル・バルデムが『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』

ハビエル・バルデムは、人気シリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』にサラザール役で出演することが発表されています。役柄は自分の死はジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長にあると逆恨みし、彼への復讐とともに生き返るための不思議なアイテムを探す元海賊の幽霊、キャプテン・ブランドとのことです。タイトルにある「デッドメン」のひとりは彼のことでしょうか。 不気味な殺し屋からセクシーな男性まで、幅広い役を演じるバルデムはこれからも多くの作品で活躍していくでしょうね。