2018年6月21日更新

ヘレナ・ボナム=カーターは『ハリーポッター』にも出演する実力派英国女優!

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ヘレナ・ボナム=カーター
Daniel Deme/WENN.com

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ヘレナ・ボナム=カーターってどんな女優?

ヘレナ・ボナム=カーターは英国で活躍するトップレベルの女優で、実に様々な役柄を演じています。2009年のタイムズ紙で、彼女は歴代トップ10の英国女優の1人とされました。

ヘレナ・ボナム=カーターのプロフィール

ヘレナ・ボナム=カーターは、1966年5月26日、英国ロンドンに生まれました。母エレナは心療内科医で、父レイモンドは金融機関に勤めていました。 また、ヘレナ・ボナム=カーターは、男爵・男爵夫人・外交官・映画監督アンソニー・アスキス・俳優クリスピン・ボナム・カーターといった高名な人物を輩出した名門家系の一員です。 尚、彼女は前首相ハーバート・ヘンリー・アスキスのひ孫にあたります。母エレナはスペインのリリアーヌ・デ・ロスチャイルド男爵夫人の姪です。母方の祖父エドゥアルド・プロッパー・ド・カジェホン(Eduardo Propper de Callejón)はスペインの外交官でホロコーストからユダヤ人を守った非ユダヤ人に与えられる称号を受けています。 ヘレナ・ボナム=カーターは幼少時に、父の脳卒中からの車いす生活などの家庭の事情があり、サウス・ハムステッドハイスクールとウェストミンスター・スクールで学んだ後、女優業に専念します。女優業に専念していなければケンブリッジ大学に入学する予定でした。 しかし彼女はこう言います。

「私は、古き良きエドワード朝様式といった自分のイメージが嫌い。私は皆を驚かせたいの。」

出典: www.imdb.com

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『ハリー・ポッター』シリーズでベラトリックス・レストレンジを熱演

ヘレナ・ボナム=カーターは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1/PART2』(2010/2011)でヴォルデモート卿を崇拝する情け容赦のない死喰い人ベラトリックス・レストレンジを演じ、ハリー・ポッターたちの前に立ちはだかります。

3週間が水の泡!?

元々、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)にはベラトリックスとシリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)のバトルシーンがありましたが、最終的にカットされることになったそうです。彼女はこのバトルシーンのために3週間ものトレーニングを行っていたそうです。

家で怒るとベラトリックスに変身!?

あるインタビューによると、彼女は撮影で使用したベラトリックスの杖を持ち帰ったと言います。自宅で友人や子供たちがうるさかったり、なにか問題を起こした時、彼女は杖を手に取り役の声で彼らを脅すそうです。

ジョニー・デップ、ティム・バートンとの最強チーム

これまでに『チャーリーとチョコレート工場』(2005)『ティム・バートンのコープスブライド』(2005)『スィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)『ダーク・シャドウ』(2012)『ローン・レンジャー』(2013)と6度も共演している2人ですが、それは彼らは双子みたいなもので、顔がよく似ているからだと、ヘレナが明かしています。2人は青白い顔に大きな目があり、しかめっ面だという点で似ており、その上性格の面でも似ている点が多いと話しており、ティム・バートンが起用する理由はここにあるといいます。 続けて、ティム・バートンにいつもサイレント映画の出演を勧められるといいます。それは2人がマッチするということと、ヘレナのお喋りを止めるためだという冗談を述べ、インタビュアーの笑いを誘いました。

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『アリス・イン・ワンダーランド』では顔の大きい女王様!

2010年には『アリス・イン・ワンダーランド』の恐ろしくも奇妙な赤の女王を演じます。『アリス・イン・ワンダーランド』は2010年の興行収入が世界第2位の大ヒット(1位はトイストーリー3)となります。

『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』でイブニング・スタンダード英国映画賞最優秀女優賞を受賞

スティーヴン・ソンドハイムのミュージカルの映画化『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)で、監督でパートナーのティム・バートンと共演のジョニー・デップと共に5度目のゴールデン・グローブ賞のノミネートを受けました。また本作で、2008年イブニング・スタンダード英国映画賞で最優秀女優賞を受賞しています。

『PLANET OF THE APES/猿の惑星』で猿の女性を演じる

2001年のティム・バートン監督のリメイク版『PLANET OF THE APES/猿の惑星』で猿の女性アリ役を演じ、2003年の『ビッグ・フィッシュ』の魔女役でティム・バートン監督とは2度目の企画になりました。

ヘレナ・ボナム=カーターとティム・バートンが破局。

これまでに『猿の惑星』を始めとし『チャーリーとチョコレート工場』や『アリス・イン・ワンダーランド』『ダーク・シャドウ』などで共演し、長年の間交際していた映画監督のティム・バートンとの破局が2014年に発表されました。2人は共演をきっかけに距離を縮めていき、2003年には二人の第一子となるビリー・レイ・バートンを出産し、その後もネル・バートンを出産し2人の子供を授かっていました。 しかし、ティムがアシスタントの女性との浮気を報じられるなどといったことがあり、徐々に溝が生じたとされていました。結局2014年に2人の交際はピリオドを打つことになりました。

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出世作の『ファイト・クラブ』がすごい

『ファイトクラブ』は、IMDBで☆8.9と非常に評価の高い映画です。

『ファイト・クラブ』のあらすじ

不眠症の会社員(主人公)が、自分の人生を変える方法を探している時、不敵な石鹸メーカーの男と偶然出会います。そして、彼らは地下組織ファイトクラブを作りますが、ファイトクラブは何かとてつもないものに進化していきます。

ヘレナ・ボナム=カーターが演じるマーラ・シンガーとは

マーラは生きていくためにコインランドリーの他人の衣類を売りとばしデリバリーの弁当を盗んでいました。主人公とはガン支援センターで出会い、最初は主人公とそりが合いません。 マーラ・シンガーは、下品な言葉で主人公を終始罵りましたが、強い意志を持った、危険な印象を与える女性でした。

『ファイト・クラブ』の時に参考にした女優とは!?

ヘレナ・ボナム=カーターは『オズの魔法使い』などで知られる女優ジョディ・ガーランドの晩年を参考にして『ファイト・クラブ』(1999)のマリア・シンガーを演じていました。 撮影中、デビッド・フィンチャーはヘレナのことをよくジョディと呼んでいたそうです。

『英国王のスピーチ』では英国王の妻役に

英国王のスピーチ』では英国王ジョージ6世を支える妻エリザベス・ボーズ=ライアンを演じ、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞をはじめとした各映画賞の助演女優賞にノミネート、英国アカデミー賞と英国インディペンデント映画賞の助演女優賞などを受賞します。

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祖母は『英国王のスピーチ』に感情移入できない!?

ヘレナ・ボナム=カーターの祖母バイオレット・ボナム=カーターはイギリスの政治家ウインストン・チャーチルの友人だったそうです。 ヘレナは『英国王のスピーチ』(2010)でティモシー・スポール演じるチャーチルと対立関係にある役(エリザベス・ボーズ・ライアン)を演じていました

ヘレナ・ボナム=カーター演技がすごい映画まとめ

『レディ・ジェーン/愛と運命のふたり』のヘレナ・ボナム=カーター

ヘレナ・ボナム=カーターは16歳にCMでデビュー後、E.M.フォースターの小説の映画化『眺めのいい部屋』(1985)の役柄、そして『レディ・ジェーン/愛と運命のふたり』(1986)で王位につく前のイングランド女王を力強く演じました。 ヘレナ・ボナム=カーターは初期の作品から「コルセット・クイーン」「イングリッシュ・ローズ」と言われることが多かったのですが、『鳩の翼』(1997)やシェイクスピアの乙女の伝統的なコルセットを着た役柄から、『ファイト・クラブ』(1999)の暗くて神経過敏なアンチヒロインまで、様々な役柄の素晴らしい演技で観客を驚かせつづけました。

『鳩の翼』で演技派女優として認知される

ヘレナ・ボナム=カーターは『鳩の翼』の演技で絶賛を博し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞他の主演女優賞ノミネート、さらに各種主演女優賞を受賞しました。 ヘレナ・ボナム=カーターは1990年代終わりに、キャリアをステップアップさせ、実力女優から有無を言わさぬスターに変貌していきます。観衆と批評家は、別の時空に誘うような彼女の優雅な美しさに長い間魅了されました。

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『カンバセーションズ』で東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞

ティム・バートンの大ヒット作『チャーリーとチョコレート工場』(2005)でバケット夫人、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』 (2005)で貴族婦人カンパニュラ・トッティントンの声の出演、そして『ティム・バートンのコープスブライド』(2005) でタイトルと同じ名前の幽霊のヒロインの声の出演。 『カンバセーションズ』(2005)においてアーロン・エッカートの相手役を演じ、東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞しました。

『シンデレラ』ではフェアリー・ゴッドマザーを演じる。

ヘレナ・ボナム=カーターは2015年の映画『シンデレラ』でフェアリー・ゴッドマザーを演じました。 彼女はVOGUEのインタビューでこう答えています。

「お人形みたいよ、可笑しいわね。でもお人形でOKなの。お人形にあなた方がOKを出すからには似ているところがないと、と私が心配するんじゃないかと思うでしょ。みんなすごく気にしているのが可笑しいわ。私に似た人形だなんて考えたこともなかったけど、だって実際このお人形は私が自分と似ていると思うところがほとんどないものね。」

また、演じたフェアリー・ゴッドマザーとの共通点を聞かれると以下のように答えています。

「残念ながらものの形を変えることはできないわね、カボチャを馬車に変えるようにはね」 「でも忘れっぽいところと、ぼうっとしたところは間違いないわ。つまり、彼女は確かに魔法のように不思議で、なんだかそこにいないみたい-私もここにいないみたいなことが多いの。」

変人が大好き?ジュネ監督の美学を賞賛

これまでに数々の独特なキャラクターを演じてきたヘレナですが、出演していないことに強い後悔がある作品があるといいます。それはジャン=ピエール・ジュネ監督の『アメリ』だといいます。ヘレナは以前インタビューで、ジュネ監督の美学が好きだと語り、彼の大ファンであることも明かしていました。 2014年には10歳の天才科学者スピヴェットを描いた『天才スピヴェット』で祈願の共演を果たしており、昆虫に強い関心を示すスピヴェットの母役を演じました。本作でもジュネ監督の美学を目の当たりにしたようで、スピヴェットに対して、少年の世界の捉え方や3Dの使い方がとても独創的でオリジナリティーにあふれていると賞賛しています。

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ヘレナ・ボナム=カーターのあれこれ

ヘレナ・ボナム=カーターは縁起のよい女優!?

ヘレナ・ボナム=カーター2014年までに19作映画に出演していますが、全ての作品が少なくとも1つの部門でアカデミー賞にノミネートされています。

史上初の女優!?

ヘレナ・ボナム=カーターは『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)『ハリーポッターと死の秘宝PART2』に出演したことで、興行収入1000億円を超える作品2つに出演した史上5番目の役者、史上初の女優になりました。

出産直後に撮影に参加していた!?

ヘレナ・ボナム=カーターは息子ビリー・レイ出産のわずか8ヵ月後『チャーリーとチョコレート工場』(2005)の撮影にクランクイン、娘ネール出産後わずか2ヵ月で『ハリー・ポッターと謎のプリンズ』(2009)の撮影を始めたそうです。

サイボーグになる予定だった!?

『ターミネーター4』(2009)でヘレナ・ボナム=カーターが演じたセレーナ・コーガンはサイボーグではありませんが、元々は彼女のエキセントリックなキャラクターに合わせるため、セレーナはサイボーグのキャラクターだったと言われています。 脚本がオンラインにリークされたことでセレーナのキャラクター設定が変わり、ヘレナ・ボナム=カーターの出演シーンも大幅にカットすることになったそうです。

ヘレナ・ボナム=カーターは入れ歯女優!?

PLANET OH THE EARTH/猿の惑星』(2001)『ビッグ・フィッシュ』(2003)『チャーリーとチョコレート工場』(2005)『Great Expectations』(2012)『シンデレラ』(2015)『ハリー・ポッター』シリーズ4本と、今までヘレナ・ボナム=カーターは10本の映画で人口の歯を付けて撮影に臨んでいました。

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ヘレナ・ボナム=カーターの今後

ヘレナボナムカーターは現在50歳(2017年4月現在)。2015年のRedのインタビューで、年齢を重ねることについてこう話しています。

「私たちは老いてぼろぼろになってくるけれど、それをコントロールできないならなぜ心配するの?私は自分の老いより子どもたちの子ども時代が去っていくのを意識しているわ、だってあまりにも早く過ぎ去ってしまうから、むしろ子ども時代の一つが消えるのを見届けるようなものね。 一時停止ボタンはないし。いつもその時間に「さよなら」を言ってばかりじゃなく「こんにちは」も言わなくちゃ。「こんにちは」を忘れないで。私は自分の50代にそう言うつもり-なぜって、もしそうしないと私が60歳になった時に『ああ、50代をもっと楽しむべきだった』と言う羽目になるもの」

演技派女優の今後の活躍に期待です。