2017年7月6日更新

映画『マクベス』あらすじ・キャスト【マイケル・ファスベンダー主演】

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マクベス

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あの「マクベス」が45年ぶりに映画で帰ってくる!

シェイクスピアの「オセロ」「リア王」「ハムレット」と並ぶ4大悲劇として知られる「マクベス」。出世欲と野心にかられた男の悲劇は日本でも演出家・蜷川幸雄など、多くの人によって演出されている作品です。 1971年のロマン・ポランスキー監督の『マクベス』では、撮影中に愛妻シャロン・テートをチャールズ・マンソンらに殺害された影響か、ダンカン王殺害場面の表現方法が非常に暴力的だったことが社会的にも大きな話題になりました。(※伝説の撮影エピソードは後半で紹介します) 今回のジャスティン・カーゼル監督版でも暴力的場面はよりリアルで破壊的で、血の臭いがふんぷんとします。しかし、これはカーゼル監督が格別ポランスキー監督に対抗したかったわけではありません。カーゼル監督が本当に描きたかったのは、殺人に取り付かれた人間が例外無く精神を蝕まれていく様そのものなのです。

映画『マクベス』あらすじ

スコットランドの公爵マクベスは荒野で出会った3人の魔女たちに、「なんじはやがてイングランド王になるだろう」という予言を受けます。 はじめは警戒した彼でしたが、やがて欲にかられ王位を狙うようになります。妻は夫を煽り、後押しすることによってマクベスはイングランド王ダンカンの殺害を成功させます。王の息子がイングランドに逃げた幸運もあり、彼は念願の王座を手にいれますが、ここから悲劇は始まります。 彼の残虐な性格は自身を変質狂的な暴君へと変貌させ、国中に殺人、狂気、不安が蔓延します。そして、愛する妻の心も狂気に駆り立てるのでした。

『マクベス』キャスト・スタッフ

マクベス/マイケル・ファスベンダー

狂気に翻弄されるスコットランド王・主人公のマクベスを演じるのは、ドイツおよびアイルランドの俳優マイケル・ファスベンダー。主にアメリカで活躍しています。『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』『SHAME -シェイム-』『エージェント・マロリー』でハリウッドのセックスシンボルの地位を不動のものにしています。

マクベス夫人/マリオン・コティヤール

マクベスを王にするべく野心に燃える夫人役には、フランスを代表する名女優マリオン・コティヤール。『エディット・ピアフ』でアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。また、『君と歩く世界』『エヴァの告白』『サンドラの週末』『ダークナイト ライジング』に出演し、実力はハリウッドでも折り紙つきです。

バンクォー/パディ・コンシダイン

マクベスの友人で悲劇に巻き込まれてしまうバンクォーを演じるのは、イギリスで俳優として活躍するパディ・コンシダイン。監督として『思秋期』(2011年)も制作しており、英国アカデミー賞新人監督賞を受賞した経験があります。『24アワー・パーティ・ピープル』『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』『シンデレラマン』などに出演しています。

ダンカン/デビッド・シューリス

「ハリーポッター」シリーズでルーピン先生を演じたデビッド・シューリスが、マクベスに一目置くも、裏切られ暗殺されるスコットランドの王、ダンカン役として出演します。

マルカム/ジャック・レイナー

『トランスフォーマー/ロスト・エイジ』や『スター・ウォーズ』スピンオフへの出演などで注目を浴びている俳優ジャック・レイナー。 マクベスに殺害されたスコットランド王・ダンカンの長男で王子、マルカムとして出演します。

マクダフ/ショーン・ハリス

映画『プロメテウス』への出演などで知られるショーン・ハリス。 ダンカン暗殺後、イングランドに亡命したマルカム側につくスコットランド貴族で領主のマクダフを演じます。

マクダフ夫人/エリザベス・デビッキ

『コードネーム U.N.C.L.E.』への出演で知られるエリザベス・デビッキ。 マクベスにマクダフの人質として捉えられ、マクダフがイングランドに行ったことで殺害されるマクダフ夫人を演じます。

ジャスティン・カーゼル監督

オーストラリア生まれの映画監督です。2011年のオーストラリア映画『Snowtown』がオーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞の監督賞を受賞した他、各地の映画祭を総なめにした新進気鋭の監督です。2015年『マクベス』に新たな驚きの解釈を加えて映像化に挑みました。

『マクベス』の見どころは?

圧倒的な戦闘場面

なんと言っても圧倒的な迫力の戦闘場面に目を奪われます。血しぶきがあがり、切り落とされた腕、首が転がります。しかし、マクベスとその妻のダンカン王暗殺のトラウマは時と場所を選ばず出現し、二人を追いつめていきます。美しい妻が狂気にさらされ荒野をさまよい歩く姿は、この映画のハイライトを飾る場面です。

衝撃的なエピソードがつきもの?映画『マクベス』の裏側

1971年の映画撮影中、監督を務めたロマン・ポランスキーの妻で女優のシャーロン・テートがカルト信者に殺されてしまうという痛ましい事件が起こってしまいました。やり場のない怒りゆえに、暴力シーンは原作よりも過激に仕上がったといいます。 今回公開される『マクベス』では、そのような悲劇的な出来事はなかったものの、夫人役を務めたマリオン・コティヤールは精神的に追い詰められてパニック発作を発症したと語っています。それだけ過酷な現場で物語がつくられていたということでしょう。

カンヌ国際映画祭ではスタンディングオベーションも!

2015年の第68回カンヌ国際映画祭で上映された際は、10分にも及ぶスタンディングオベーションを獲得し、本作の圧倒的な映像の美しさや演出力は高く評価されました。

海外映画ファンの感想・評価は?

心を奪われるパワフルな悲劇を大絶賛

原作はシェイクスピアの代表的な悲劇。すばらしいアレンジだったよ!ジャスティン・カーゼルの素晴らしく、よく練られたドラマが最高だった。マリオン・コティヤール、パディ・コンシダイン、ショーン・ハリス、そしてもちろん主演のマイケル・ファスベンダーの演技が素晴らしくて目に焼き付いているよ。荘厳な雰囲気を見事に醸し出した撮影技術によって、荒々しく野心的な描写が出来上がっていた。シェイクスピアもきっと喜んでいただろう素晴らしい映画化だったと思うよ。
引用:www.imdb.com

マイケル・ファスベンダーの名演に注目!

シェイクスピアの傑作がすばらしい映画と巡り合った。素晴らしい演技と美術、とくにセットやロケーションと衣装の美しさに感動したわ。なによりも、マクベスを作り上げていたのはマイケル・ファスベンダーね。乱暴だけれども、傷つきやすい彼の繊細なキャラクターを見事に表現できていたの。強き王がなぜすべてを失ってしまうのか、そんな部分がよく伝わってきたわ。あと音楽も素晴らしかった!
引用:www.imdb.com
映画『マクベス』は2016年5月13日公開予定です。