
『革命前夜』のスタッフ・キャスト
『革命前夜』の感想・評価・ネタバレ
-
革命を信じるブルジョワ青年と叔母の情事、階級世代の断絶、若さの終わり…さざ波のようにイメージが広がる。しかも流麗なカメラワークや音楽の演出がとてもエモーショナルで、叔母さん(といっても若い)のメランコリックな色気がこれでもかと。モノクロ映画だが、あるシーンだけいきなりカラーになってハッとした。ゴダールを観てシネフィルが熱く映画論を語ったり、時代性と若きベルトルッチの美意識を贅沢に反映した感じ。ラストカットが巧いなあ恐るべし。ちょっと近年の『ドリーマーズ』や『孤独な天使たち』にも繋がるものがあって、未だに若々しいからすごい。