フルメタル・ジャケット

フルメタル・ジャケット

Full Metal Jacket
1987年製作 アメリカ 116分 1987年3月上映
rating 3.8 3.8
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『フルメタル・ジャケット』とは

グスタフ・ハスフォードが自身のベトナム戦争従軍経験をもとに執筆した同名小説を『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』の巨匠スタンリー・キューブリックがメガホンを取り映画化。ベトナム戦争の最中、新米兵士たちが受ける過酷な訓練と、彼らが体験することとなったベトナム戦争の現実を描いた戦争映画である。出演は『バーディ』のマシュー・モディーン、元海兵隊員であり『地獄の黙示録』ではヘリコプターパイロットを演じたR・リー・アーメイ、ヴィンセント・ドノフリオほか。

『フルメタル・ジャケット』のあらすじ

アメリカがベトナムに派兵を続ける中、アメリカ海兵隊に志願した青年たちはサウスカロライナ州海兵隊新兵訓練基地で8週間の訓練キャンプに参加しなければならなかった。新たに訓練キャンプに訪れたジョーカー、パイル、カウボーイら訓練兵は、ハートマン軍曹の指導のもと訓練を受けることとなったのだが、罵詈雑言が飛び、体罰が横行する訓練は過酷を極め、彼らは肉体も精神も追い詰めてられていく。そんな中、不器用なせいでハートマンに目を付けられているパイルの失敗により、訓練生は連帯責任で懲罰を受けるようになる。パイルは仲間たちからもひどい仕打ちを受け、精神的な不安定さを覗かせるようになるのだが、その後射撃の才能を開花させ、ハートマンからも高い評価を受けた。 しかし彼の精神は取り返しがつかないほどに蝕まれており、卒業前夜凶行に走る。厳しい訓練を耐え抜いた訓練生は、海兵隊となりベトナムに派兵され前線へと駆り出されるのだが……。

『フルメタル・ジャケット』のスタッフ・キャスト

『フルメタル・ジャケット』の感想・評価・ネタバレ

  • エミデブ
    エミデブ 3 2018年1月17日

    僕のペンネームというかこのシアターでもエミデブって名前を使ってるんだけど、みんなそれをエミネムから由来してると思ってるんだよね。実はこの映画からなんだなぁ。 この映画を観た人からすると「そんな奴出てこねーぞ」と思うかもしれないが、この映画で最もインパクトがあるのはハートマン軍曹だとして二番目くらい、いや三番目になるかもしれないくらい印象に残るのはそう「微笑みデブ(gomer pyle)」である。お気づきだろうか? 微笑みデブ ↓ ホホエミデブ ↓ (ホホ)エミデブ こういうことなんです。 パソコンもiPhoneの名前の設定もGomer Pyleだし、デスクトップもフルメタルジャケットのジャケットなんだけど、果たして好きだったか、面白かったかと聞かれたとしたら僕個人の見解はNOだ。 前半の訓練のパートは面白い。着眼点も面白ければ、セリフの面白さもある。戸田奈津子に訳させたら綺麗に和訳されすぎてキャンセルが出たという逸話があるほど汚い言葉でののしるハートマン。あの緊張感はすごい。すげぇ強豪校の野球部でもすごいのに、国を背負ってるともう罵倒できる言葉の最大限を使って罵る。出来損ないの微笑みデブと、その周りの人間性。あれだけで恐怖。みんなが腕立てしてる中心でドーナツを食べさせられる恐怖。本当に前半は素晴らしい。 問題は後半だ。 戦争映画と言いながら描かれる戦闘のメインは1人の少女スナイパー。もうその強さと言ったらゲームの世界。それこそメタルギアソリッドのスナイパーウルフかのような。戦争ってそうじゃない。ボス戦みたいなの普通ないじゃん。少女であること、殺してくれと頼むことで急に膨らませたバックグラウンドが逆に安っぽい。 トドメは完全な状態で無事に帰れると喜び高らかに歌うミッキーマウスマーチ。 その後のエンドロールでストーンズの名曲、Paint It Blackが流れるわけだがこれはどう考えてもいけてない。水と油のように相容れない。音楽祭でもミスマッチな上にミッキーマウスマーチで持たせたメッセージ性があったとしても全く逆の性質を持つPaint it Black(邦題は確か黒く塗れ!)で帳消し。それに落ちを作った後の名曲はお腹いっぱい。なんのためのオチなんだと。ミッキーマウスマーチとPaint It Black...やっぱりダメだ。 前半の異常な面白さを加味した評価

  • ベルコモ
    ベルコモ 5 2017年4月20日

    最後のミッキーマウスマーチ、童心に帰って傷を見ないようにしているのか、すがるものもなく悪魔崇拝で自身に嘘をつき続けるかのような炎の画からエンドクレジットの黒くぬれはアートだと思うし、初めてそこで見る側として感情を許された気がする。あの曲が好き。

  • Kawamura

    ベトナム戦争理解するための映画内容としては足りない。だが人間の心理的な描写がすごい。狂気は悪いことではなくて誰でも起こりうるものだと感じさせる作品。

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