
『ゆきゆきて、神軍』の感想・評価・ネタバレ
-
傑作ドキュメンタリー映画
-
互いの生をぶつけあって最後に湧き絞り出たそれは真実なのか虚実なのか。作り手によってどうにでもできたのでは。考えるとそれは恐ろしい。”ゆきゆきて、神軍”シネリブル神戸にて。キネ旬映画祭26日にも。若い時に観てなくてよかった。2013年12月22日
-
監督すげぇよ
-
•映画からやってくる奥崎の強烈な熱量にやられた! •途中からの暴走を一緒に映画で見ていく怖さったらない。
-
戦争責任を追及する元日本軍・奥崎謙三の姿を描いたドキュメンタリー映画。 最初の語り口はかなり丁寧ですが、ひとたび議論が加熱しだすと人が変わったかのように過激な行動に出る奥崎謙三に圧倒されました。 「幸福を求めるための暴力なら使うのを惜しまない」という彼の発言には驚きました。 この人は一体何がしたいんだ、と。 何が「善」で何が「悪」なのか、いろんなことを考えてしまう映画です。
-
レンタルDVDにて。久しぶりに観たけど、このキレっぷりは色褪せないな。むかし観た時は、こんなに怒り狂って暴力まで繰り出す老人を初めて見たという衝撃にただただ圧倒されたんだよな。殺人未遂にまでエスカレートするとか完全に理解を超えてた。いま改めて観て思うのは、もしカメラが回ってなかったら奥崎のこのパフォーマンスはなかっただろうという事。殺人未遂も起きなかった可能性が高い。すなわち、この映画が奥崎をそうさせたわけで、監督もそうなる可能性を感じながら撮影したって事だ。どれだけの覚悟がいるのかと。本作がドキュメンタリーの金字塔たる所以である。
-
マイケル・ムーアに絶賛された、日本ドキュメンタリー界巨匠・原一男による作品。 内容は、戦時中における隊長による部下殺害を追求する元日本兵・奥崎謙三氏の追及劇を追ったもの。その追及劇の中で次々と明かされるショッキングな内容の数々や、気性の荒い奥崎氏の過激ともとれる行動がセンセーショナルに描かれている。 この奥崎氏、少し調べれば数々の前科が浮かび上がってくるいわゆる「札付き」。しかしその彼の信念にスポットライトを当て、ドキュメンタリー作品に仕上げ見応えは充分。 二度目はぜひ、監督による製作ノートと併せて見ると、物語が全然違う角度から眺められて面白い。
-
合掌