台風クラブ

台風クラブ

1985年製作 日本 96分 1985年8月31日上映
rating 3.8 3.8
32 25

『台風クラブ』とは

台風の接近をきっかけに、日頃のストレスを発散させる中学三年生たちの四日間を描く。監督は『ションベン・ライダー』(1983年)の相米慎二。脚本はシナリオコンクールで準入選を果たした加藤祐司が執筆した。撮影は『青春の殺人者』(1976年)の伊藤昭裕が担当。第1回東京国際映画祭ヤングシネマ部門大賞、大西結花が第7回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞した。 キャストは、三上祐一、工藤夕貴、大西結花、紅林茂、松永敏行ら。

『台風クラブ』のあらすじ

受験を控えた中学三年生の生徒たちは、退屈な毎日の中に刺激を求めていた。そんなある日、理恵(工藤夕貴)は、泰子(会沢明子)、由美(天童龍子)、みどり(渕崎ゆり子)、美智子(大西結花)の5人は学校のプールに泳ぎに来る。彼女たちは先に来ていた明(松永敏行)を見つけ悪ふざけをして溺れさせてしまう。そこで、トレーニング中だった野球部で同級生の恭一(三上祐一)と健(紅林茂)に出会い、助けを求めるのであった。また、担任である梅宮(三浦友和)も駆けつける。 翌日、生徒たちの町には台風が急接近していた。その日、理恵は遅刻を理由に学校に行かずそのまま東京方面の電車に乗り込んだ。一方、学校では梅宮は生徒たちに早く下校するように注意喚起していた。放課後、梅宮は理恵の家出の連絡を受けるが、学校とは無関係だと何人かの生徒を置き去りにして学校を施錠し帰宅してしまったのだ。そして、台風の中で校内に残された生徒たちの4日間のドラマが始まるのであった......。

『台風クラブ』のスタッフ・キャスト

『台風クラブ』の感想・評価・ネタバレ

  • mazda

    かなり強烈なティーンズ映画。 台風がきて学校に閉じ込められた男女数人が下着でおどったり、豪雨の中歌ったり、好きな女の子を傷めつけたり、プールサイドで無邪気にはしゃいでると思えば溺れさせて男の子をいじめていたり、自殺したり、本気なのかよくわからない同性愛があったり、中学生だと思うとあまりに刺激が強すぎる。 好きな映画ではなかったけど、嫌いな映画でもなくて、とにかくすごすぎて知らないうちにどんどん惹きつけられていてうまく評価できない。 理由の見えない事がたくさん起きててどういうこと?ってたくさん掘り下げたくなるんだけど意味を求めてしまったらこの映画の良さは壊れてしまう気がする。だって中学生や高校生のその子等がやっていることのその理由なんて本人にしかわからないのは当然だと思うし、私たちがこれを観て簡単にわかったり同情や共感ができたとしたらそれはあまりに浅はかな映画になるかもしれない。 すごく差別的な言い方をするけど、この子達から歳が離れれば離れるほど、たぶんこの映画は理解できない。考えてないようで考えてるし、考えてるように見えてなんにも考えてない、それが子供。些細なことでスイッチ入っちゃって何かしでかすし、思春期という言葉だけで片すにはあまりに乱暴で、敏感でストレートで無防備で純粋なまま悪に染まってる。 これを観てちょっと危ない方向に走る人がいるんじゃないのっていうくらい、中学生の描き方が魅力的。POPEYEの男子読者が選ぶ好きな映画ダントツ1位の映画本作、だって犯罪級に女の子が可愛いもんね。納得。 いつの時代も女の子はよくわからない生き物で、男の子はわかりやすい生き物だと思う。今の邦画じゃ100%描けないものが全てつまっていた。

  • RiN

    でたー!!巷で噂の深読み誘発系映画だー!! 台風前後の長野のとある中学校を舞台にした青春映画なのですが、これがまた一筋縄ではいかないどころじゃない映画です。あのシーンはどういう意味だったの?ここでこの子は何を考えたの?台風の朝の自慰行為シーンはなんだったの?意味ありげな選曲や、教室に飾られたたくさんの鶴は?いくらなんでも雨降り過ぎじゃない?など、深読みポイントが数限りなくあって、しかも全然回収されない。解説っぽいブログもいくつか読みましたが、なんのこっちゃさっぱり。主人公の三上くんすら導き手になってくれない、完全なる置き去り映画です。 とくに、台風の中下着で踊り狂う少年少女たちのシーンには本当に驚きました。ベルナルド・ベルトルッチが影響を受けたと公言しているそうですが、これは衝撃を受けるのも無理ない。映画はこういうモノ!という枠を平然と踏み倒したような映画、今見てもかなり斬新ではないでしょうか。

  • shouT

    まだ未熟な人間に、自分で自分を完全には抑制出来ない人間に、もし他からの抑制がなければ、このような狂気が現れることになるのか。 抑制のない暴走の極地、それも僕らと同じ人間が行きうる、ところを見た。

『台風クラブ』に関連する作品