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『ミツバチのささやき』のスタッフ・キャスト
『ミツバチのささやき』の感想・評価・ネタバレ
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とにかく、黒である。 ここまで黒に力がある映画もなかなか見かけない。それは、17世紀のベラスケスやスルバラン、ムリーリョの絵画などに始まるスペインのリアリズム絵画独自の明暗技法を髣髴とさせる。 しかし、アナ・トレントの澄んだ瞳は違う。そこには、ただひたすらの黒に加え、神秘的なまでの白い光があるのだった。 列車のシーンは圧巻。
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荒廃した村で映画『フランケンシュタイン』が上映され老若男女が集う。鑑賞後影響を受けた幼い姉妹の物語。 寡作で有名なビクトル・エリセ監督作品。抑えめの色調と淡々とし、どこか危うげな雰囲気映画のようです。ストーリーラインとも相まってお洒落版ちびまる子ちゃんのようにも感じられます。全編子ども目線なので一見簡単そうに見えますが、実はそうではないそうで。独裁政権への痛烈な批判が織り交ぜられているらしいのです。確かにストーリーとは直接的に関係ないような演出もチラホラ。あの毒キノコを踏み潰すシーンもメタファーだそうです。ある程度歴史的背景を知っていればもう少し違った見方ができたかもしれません。ただ、全くわからなくても単調な童話のようなお話と映像とでそこそこ満足感は得られます。
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とても静かな作品 ニューシネマパラダイスを思い出す 会話が少なく、映像と音楽を楽しむ映画かな? アナがとてもかわいい