乱

1985年製作 日本・フランス 162分 2017年4月1日上映
rating 3.7 3.7
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『乱』とは

時代劇映画としては最後の黒澤明監督作品となる。日本とフランスの合作映画であり、シェイクスピア悲劇『リア王』が物語のベースとなっている。主人公は一文字秀虎という架空の武将だが、毛利元就の「三本の矢」の逸話に出てくる教訓を引用している。それが元で一族を巻き込む争いへと発展していく。黒澤は本作品を「ライフワーク」「人類への遺言」と評している。また劇中の音楽を映画『どですかでん』でタッグを組んだ武満徹が担当したが、本作では黒澤とことごとく対立した。ロンドン交響楽団を起用したい黒澤に異を唱え、札幌交響楽団を採用したが納得できない黒澤は、楽団員たちに失礼な態度で接する。しかし素晴らしい演奏に、お礼の言葉と共に下げた頭をしばらく上げることができなかった、というエピソードがある。衣装を担当したワダ・エミが第58回アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞したことも話題に。

『乱』のあらすじ

時は戦国、悪夢が原因で一線から退くことを宣言した老武将の一文字秀虎(仲代達矢)。3人の息子たちへ「1本の矢はすぐ折れるが、3本束ねると折れぬ」と変わらぬ兄弟の結束を説いたところ、三男の三郎(隆大介)がその場で重ねた3本の矢を折ってみせて、父が弱気になったことで必ず起こるであろう兄弟の確執を予言する。怒り狂った秀虎は三男を追放し、長男の一郎(寺尾聰)に家督を譲った。しかし、正室の楓の方(原田美枝子)にけしかけられた一郎は、同調した次男の次郎(根津甚八)と共に秀虎の影響力を完全に排除しようとする。失意のまま、無人となっていた三郎の城に入った秀虎を一郎と二郎は攻め落とそうとし、その混乱に乗じて今度は二郎が一郎を討ってしまった。秀虎は正気を失い、一方では一郎亡き後楓の方は次郎を篭絡しようと企み……。

『乱』のスタッフ・キャスト

『乱』の感想・評価・ネタバレ

  • Junichi  Nakamura
    Junichi Nakamura 0 2017年10月8日

    20171006 シネマリン

  • mince

    敵を容赦なく蹂躙、領地を拡大し生き抜いてきた乱世の奸雄。静謐のある日狩場で息子たちに家督を譲るも大殿として君臨。彼等は年老いた王が疎ましくついには国から放逐、殺害を試みる「乱」塚口3。顧みなかった総てに呪われる。欲の黄、赤い血、蒼天、そして黒。シェークスピアを下地にした残酷物語。2017年5月15日 4Kリマスタ修復版。コンピュータによる特殊効果がないことの迫力。血ノリは偽物、でもそこでは本物というリアリティが重い。時代が撮らせた映画なのかそれとも。

  • Tetsuya  Tanoue
    Tetsuya Tanoue 5 2015年4月30日

    なんとも、諸行無常とはこういう事なんだなと 震えあがった作品でした。。。 スケールも凄いし、役者も凄い、ストーリーはもちろん、演出も凄い。 なんといっても色が良い ピーターもカッコイい! すべて素晴らしい

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