
『麻雀放浪記』の感想・評価・ネタバレ
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敗戦のさなかで賭麻雀を知った学生と博打に取り憑かれたろくでなしの噺。 冒頭の焼け野原のミニチュアから見せる見せる。ボロ屋の賭場で丁半をする冒頭から惹き付けられるし、バー奥の麻雀部屋や居酒屋の凝りようもスゴい。 また、ルールを知らなくても楽しめるほど、麻雀の場面がずっと見てられる。麻雀をいかに飽きさせずに見せるか、という参考になる。最近の将棋映画も見習うべき。 加賀まりこと大竹しのぶはどこまでも可愛いし鹿賀丈史や真田広之はズバ抜けて映えるが、終盤のどうしようもなさ、暗澹たる結末は、ネオレアリズモのよう。 画面に向かってやってくる彼らの姿が、いつまでも脳裏に焼き付く。
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戦後の貧しいときに少しお金を持ってた人達が、賭け事にずぶずぶハマって、終いには家の権利とか、女を売りに出したりと人間の欲とか意地とかを見れて面白かった。 鹿賀丈史と大竹しのぶの関係が共依存でドロドロしてた笑
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原作の内容を坊やとママ、ドサ健とまゆみで対比させる構成で凝縮。 戦後の青春ドラマな仕上がりとバクチ打ちの業の深さにニヤニヤ。 若い頃の鹿賀丈史がカッコよすぎた。
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高校生の時に観て、ドサ建に惚れた私…。とにかくこれ、鹿賀丈史と加藤健一がカッコいいんだよなあ。高品格の最後も忘れられない。登場人物も設定もシンプルな中で、戦後の負け犬魂とかロマンとかたっぷり味わえるし、場末なのにどこか品があるのが魅力。ドサ建の台詞にときめく女子高生ってのもどうかと思うけど。
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哲也みたいだった。