自殺サークル

自殺サークル

2001年製作 日本 99分 2002年3月9日上映
rating 2.8 2.8
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『自殺サークル』とは

54人の女子高生が集団自殺をするという事件をきっかけに、各地で集団自殺が連鎖していく恐怖を描くR-15指定のホラーミステリー映画。監督・脚本は『うつしみ』(1999年)の園子温が手掛ける。撮影は『時の香り~リメンバー・ミー~』の佐藤和人が担当。主演は「実録 夜桜銀次」シリーズの石橋凌、共演に『けものがれ、俺らの猿と』(2001年)の永瀬正敏、「悪名」シリーズのさとう珠緒、『陰陽師』(2001年)の宝生舞らを迎える。

『自殺サークル』のあらすじ

ある日の夜、新宿駅で54人の女子高生が手をつないでホームに身を投げる集団自殺が起きた。そして同じ頃、日本各地で集団自殺が連鎖していき、警察はこれを事件なのか判断出来ないでいた。一方、警視庁の刑事・黒田敏春(石橋凌)の元にコーモリ(嘉門洋子)と言う女から次の集団自殺の予告が届く。そして、これを機に黒田と刑事・渋沢健次(永瀬正敏)は捜査を始め集団自殺を止めようとするのだが……。

『自殺サークル』のスタッフ・キャスト

『自殺サークル』の感想・評価・ネタバレ

  • のぷふら
    のぷふら 3 2016年3月17日

    レンタルにて鑑賞。 おそらく園子温監督の始めてのメジャー配給映画だっただろうか。私は以前この映画を観て、「わけがわからない」と「胸糞悪い」の感情しか抱かず、当時だったら星1つつけてたかもわからない。しかし、ある友人の話を聞いて、もう一回観てみようと思い鑑賞すると、今回はちょっと感想が変わってきた。 その友人というのは、自他共に認める「園子温オタク」で、彼の話によれば園子温は、新宿駅での女子高生の集団自殺シーンを撮りたかっただけで、あとは意味などないのだと園子温本人が語ったとのことだった。なるほど、確かにこの映画、結末らしき結末はなく、したがって伏線に見えるものも実際は伏線ではない。伝えたいこともなかった、というのだが、深読みの好きな私は、ちょっと思うところがあった。 調べてみると、この映画が公開された当時、集団自殺が連続して起こっていたらしい。そして園子温のスピリットといえば、「東京ガガガ」に代表されるものだ。「この先右左なり、上下なし」。私は、この映画で園子温がやりたかったことは、観客に謎を追わせておいてわからない、事件は解決しない、という絶望の底に叩きつけることによって、「右翼だの左翼だの、社会のヒエラルキーだのいってるやつらよ、そんなこと言ってる場合か? いまこの瞬間も人が死んでるんだぞ」と言っているように感じたのだ。つまり、この映画は園子温が社会に投げつけた全力の「ファック・ユー」なのではないか。そんな風に考えてしまったのだ。もちろん、本当に園子温監督はメッセージなどもたせていないのかもしれないし、深読みもされたくないのかもしれない。でも、園子温の根底にあるのは常に社会へたてた中指であったはずだ。 まあ今回は友人の話もあって、以前観たときよりは思うところもあったのだけれど、やっぱり気分のいい映画ではないし、なんとなく観賞後に不快感が残るのは事実だ。基本そういう映画は好まないのだけれど、園監督のスピリットを感じることができたので映画としては成功してるのかもしれない。

  • syn490

    記録用

  • エミデブ
    エミデブ 5 2015年12月2日

    園子温にハマるきっかけになった映画。本当に最高だよ。 中学校の時に毎週休日はココスに行ってて友達とドリンクバーだけで時間を潰してた。ある日「めっちゃグロいの見つけた」って言ってきて自殺サークルのワンシーンを観せてくれた。グロいのは苦手だから本当に吐き気を催すくらいグロかった(その時みたのはお母さんが包丁で自分の手を切っていくシーン)んだけど、それを兄に話したら兄が興味を持って、観た感想が「全然意味わからん」ってことだったんだよ。そうなるとやっぱり気になるわけだ。高校生の時に友達の家に泊まるからDVD借りようぜって、よくあることだけどこの時もそうなった。そんでグロいの知ってるよって友達に教えたんだ。それで再び観ることになったんだけど、観た時間が悪くてみんな寝たんだよね。朝俺だけ早く起きたからせっかく借りたんだし観なきゃって思って観てたらハマるハマる。 何が面白いかって言われたら、世界観が好きって答えるしかないね。想像もつかない行動をとる登場人物たちと、全く意味がわからないストーリー。そして、その後観ていくうちに知った園子温独特の世界観。 世界観が好きとかそういうのは好きじゃないな。なにかそれに特徴があるとするなら不信感。新宿の西口を1人で歩くような。中野ブロードウェイに初めて行った感覚が近いかな。ここはなんとなくヤバいところだ。秋田のような田舎にはなかったぞぅっていう不信感。毒について書かれた本が並んでたり中古のゲイ雑誌が並んでたり。ブロードウェイのあの、安っぽい感じ。プラスチックっぽい感じ。無機質なものが好きなんだ。 この続編にあたる紀子の食卓はもっと好きなんだけど、ここらへんの園子温映画はかなり道徳とか倫理を蹴っ飛ばして責めてたね。それやるのは簡単だけどやれる人はほんの一握りだと思うんだ。 全く意味がわからないのがこの映画の正解らしい。というのもこの映画のストーリーに関して監督自身が「全く意味はない」って言ってるからね。伏線張るだけ張っておいて答えはないんだ。そんなこと誰ができる?少なくともテレビ局の息がかかった映画監督にはできない。大きな映画館でやるような監督にはできない。今の園子温にだってできないよ。すごい考えたんだ。ローリーの存在、デザートっていうアイドルの意味、喘息持ちの少年、なぜ人間の皮膚を集めるのか、そもそもなんでみんな自殺するのか。まぁ、意味はないとは言ってるけどさっき書いた紀子の食卓が一応答えにはなってるんだ、穴だらけのね。 園子温の映画を観たいんだけど何がオススメって聞かれたら必ずこれは言わない。人間性が疑われそうだからね。無難にヒミズとか言うだろうと思うけど。 この映画を観て不快だ気持ち悪い全く面白いと思わない、そういう感想を持つ人も多いと思う。もちろん知ってるんだ、そんなこと。だけど、やっぱり好きな人もいてそういう人はこの映画を観て頭を殴られたくらいの衝撃を得るはずだ。わかる人にはわかる、それでこそ価値があると思うけどね。この映画は普段有名な映画を観るような人に取ってはこんなものでも良いんだって思わせる意味でも衝撃だと思うね。とりあえず一回観て欲しいんだ。言ってしまえば日本、いや世界中の人に。好きと嫌いがはっきり分かれるからこそ、好きな人はかなり好きになると思うんだ。こんな映画を観ないで、嫌いにならないで欲しいね。園子温だから嫌いだとかね。斬新な映画も世界には山ほどあるけど、そのうちの一つであるはずだから。

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