幸福 (しあわせ)

Le Bonheur
1965年 フランス 80分
rating 4.2 4.2
11 11

「幸福 (しあわせ)」のスタッフ・キャスト

「幸福 (しあわせ)」の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 8月5日

    @シアターイメージフォーラム『《特集上映》ドゥミとヴァルダ、幸せについての5つの物語』 妻に可愛い子どもが二人の満ち足りた生活を送る男。彼の前に現れたのは、とっても美人な電話交換手。男は交換手と不倫関係をはじめます。 上のように書けば普通の不倫モノです。この映画がある種のホラー映画とすら言われているのは、登場人物の異常さです。男は妻の他に女が居ても全く気にしない。もちろん妻には隠しますが、罪悪感がありません。むしろ「自分には愛する女が二人もいる」と満足そう。対する妻や愛人も「男が幸せだったらいい」と口を揃える始末。貞操観念高めな僕には看過できない違和感です。そこに言及することなく、物語は静かに終わっていく。怖いよ…。映画は徹底的に幸福(しあわせ)を描きつつ、見え辛いところに不浄な猛毒を隠しています。解釈の与え方も非常に面白い。気の知れた恋人ではない異性と語り合いたい映画です。 他の方のレビューにあるのですが、最初の家族は本当の家族なんだそう。アニエス・ヴァルダ、狂気です。ドゥミとお互いに刺激し合う良い関係だったことが想像できます。それにしてもこんな映画撮っちゃう奥さん、マジで怖い。絶対浮気とかできなそう。

  • dtanbe
    dtanbe 3.5 7月30日
  • igagurichan
    igagurichan 4.5 2015年9月6日

    ジャック・ドゥミの妻、アニエス・ヴェルタ監督作品。ジャケ借りだったのですが、凄いのを引き当ててしまった。 幸せを絵に描いたような理想の家族。ラストまでその幸せは変わりがない。 奥さんや子ども達に夏の日の光が当たり、透けるように美しい風景。 旦那からの罪の意識の欠片もない告白。観ている方もああ…そうなの。と同調してしまう恐ろしさ。 残酷で吐き気を催してしまうような物語なのに、映像と音楽の美しさに魅力され、怒りすら感じず、ただ唖然とするばかりでした。 こんな風に表面は美しく中身は腐りながら、幸せは上手くすり替わるのだろう。 広くて美しい湖に、一滴の毒が落とされたような作品でした。 忘れられない一本になりました。幸せとは…。

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