
『ベニスに死す』とは
ドイツの小説家トーマス・マンの芸術家小説『ベニスに死す』を映画化。監督と製作は『地獄に堕ちた勇者ども』のイタリア映画監督ルキノ・ヴィスコンティで、本作では、カンヌ国際映画祭で25周年記念賞を受賞した。撮影に『ロミオとジュリエット』でアカデミー賞撮影賞に輝いたパスクァリーノ・デ・サンティス。衣装デザインはピエロ・トージで、本作において、アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた。主演は『召使』、『ダーリング』のイギリス俳優、ダーク・ボガード。『アポロンの地獄』、『テオレマ』のシルヴァーナ・マンガーノらが共演。
『ベニスに死す』のあらすじ
1911年、ドイツ有数の作曲家・指揮者のグスタフ・アシェンバッハは、静養のため客船エスメラスダ号で、水の都ベニス(ベネチア)を訪れた。宿泊先のホテルに着き、バッハはフロントで、ふとポーランド人の家族に目をやる。するとそこには一際目を引く美少年タジオの姿があった。あまりの美しさにバッハは一目で虜になってしまう。それからというもの、バッハは常にタジオの姿を探し求め、気が付けば、タジオへの特別な気持ちが芽生えていた。タジオが行くところにバッハの熱い眼差しが後を追い、タジオもバッハの視線に気づくが……。至高の美少年に魅せられた芸術家の苦悩と恍惚を描く。
『ベニスに死す』のスタッフ・キャスト
『ベニスに死す』の感想・評価・ネタバレ
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ビョルンアンドレセンのシーンはガン見 その他早送り
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若さへの憧れと言うのは理解は出来るけど 今はまだ身につまされると言う程では無い 自分もその内ダーク ボガートの気持ちが分かるのだろうか?ジタバタしないように構えなければ!
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恋する乙女(男)のあの痛々しい感じが生々しく、見てられないほど真に迫っている…。みんな誰しも体験したことがあるような、初めて恋に落ちた中学生のようなあのカッコ悪さを芸術の域にまで高めちゃったwああ居心地が悪いよ… しかも面白いぐらい台詞が少なく、音楽や演出、演技でそれを伝えてくるからすごい。そのおかげで一つのシーンとっても観る側が変われば多様な解釈をすることができる。 もう音楽の才能も枯れてしまった老け込んだ老人と神々しいばかりに美しく若々しい少年。無様で滑稽でほどの熱情とそれを不敵にさらりとかわし惑わす様子の残酷なほどのコントラストがこの映画の全てだ