第三の男
第三の男
THE THIRD MAN
1949年製作 イギリス 104分 1952年9月16日上映
rating 3.9 3.9
65 11

『第三の男』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 3 2018年12月16日

二流作家が親友に会いに来た。だが親友はとある事故で死亡していた。その死に不自然な点があるとみた男は捜査に乗り出す。そこに浮かび上がる第三の男の正体とは。 言ってみれば「この手のサスペンス映画」の起源みたいなものなので、既に 陳腐化してしまっていることは否めません。男が不審な死を遂げ、その死の場所に不審な男が一人。もうこれはどうしたってこうじゃないですか。ですが、この映画の魅力は今なお色褪せていない。それはサスペンス的驚きだけに留まらない緻密な脚本の上に成り立っているように感じます。主人公が異国にやってきて、明らかに浮いてしまっている空気感。面白いのはオープニングとエンディングとが見事に対になっているところ。クライマックスは鳥肌が立つくらい面白い。映像演出も冴えている。街並みに男の影が移りこむシーンなど面白い。特に気に入っているのは地下水道のシーン。光と影とが巧みに組み合わされ、男が徐々に追い詰められていく。一生見てられるな、と思いました。