祭りの準備

祭りの準備

1975年製作 日本 117分 1975年11月8日上映
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『祭りの準備』とは

1975年公開。昭和30年代の高知を舞台にした青春ドラマ。原作は中島丈博のほぼ自伝的な同名小説。中島はこの映画の脚本も担当している。監督は『龍馬暗殺』の黒木和雄。撮影を『田園に死す』の鈴木達夫が担当している。 主演は新人の江藤潤、恋人役を竹下景子が主人公の友人を原田芳雄が熱演している。原田と監督の黒木は『龍馬暗殺』でもタッグを組んでいる。

『祭りの準備』のあらすじ

昭和30年代始めの高知。シナリオライターを夢見ながら、町の信用金庫で働いている20歳の「楯男」のまわりは、複雑な人間関係で溢れている。女癖の悪い父に愛想を尽かした母、祖父と楯男と三人で暮らしている。母は愛情のすべてを楯男に注ぎ込んでいる。楯男には憧れの女性「涼子」がいるが、彼女は政治運動に没頭しており、楯男は常に片思い状態だ。 隣に住んでいる暴れ者の友人の一家は、兄夫婦との三角関係で兄弟が交互に刑務所に出たり入ったりしている。性に奔放な若者たちのいる町に、ある日大阪に出ていたタマミがヒロポン中毒状態で帰ってきた。事態はそこから動きはじめる。

『祭りの準備』のスタッフ・キャスト

『祭りの準備』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2020年9月26日

    脚本家としての夢を諦められない青年が田舎でくすぶる。本当にどうしようもない人々と、一線を画すべく模索するも、自分も結局は田舎育ち。品なく色欲に溺れていってしまう。全てを断ち切った末に、ここではないどこか(都会的な文化)への強くて儚い憧れが青年で結実する時、映画が開放感に溢れる。ローカライゼーションへの批判であり、それ時代は薄まりつつあると肌身で感じているが、しかし田舎に住む誰の心にも棲みついているのではないだろうか。原田芳雄の異様な存在感が印象的。

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