アメリカン・ヒストリーX
アメリカン・ヒストリーX
AMERICAN HISTORY X
アメリカ
rating 4.1 4.1
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『アメリカン・ヒストリーX』のHM world-travellerの感想・評価・ネタバレ

HM world-traveller
HM world-traveller 4 2015年7月28日

人は人に影響を及ぼし及ぼされる。交友関係と環境が人の思想を形作る。それを思い知らされる。 白人至上主義に傾倒する兄弟を通じてアメリカの慢性的で根強い差別意識を真正面から扱った衝撃的ドラマ。 差別される側に立った映画は多いけれど差別する側の目線で撮ったものは少なく、まず、その点だけでもインパクトは大きい。差別は良くないことだけど、すべての差別を教科書的にただ悪い悪いと声高に叫ぶのではなく、差別する側にもその原因となった出来事があり問題の根深さを訴求している点もリアリティがあった。 人種差別の根っ子が、自分や身内を襲った不幸な事件への個人的恨みや、不法入国による治安の悪化に起因する日常生活の脅威から来るものである場合は、当事者からすると『合理的理由がある』という主張になるのだろうし、そういう事件の裏には貧富の差があったりするからますます一筋縄ではいかない。 しかし、エドワード・ノートンのカメレオンぶりが凄過ぎる。服役前の殺気立った目とスキンヘッドの筋肉ムキムキ男と、穏やかな目をした やや線の細い印象の出所してきた男性が立ち居振る舞いも含め同一人物に見えない。。 ラストはショックだった。これは人種問題を取り扱った映画というだけでなく、後悔と贖罪を促す人間ドラマと捉えればいいのだろうか。 『怒りは君を幸せにしたか?』