
『ひまわり(1970)』とは
監督はイタリア出身のヴィットリオ・デ・シーカ。脚本のチェザーレ・ザヴァッティーニとコンビを組み、数々の名作映画を生み出した。『自転車泥棒』でアカデミー賞を受賞、『ミラノの奇蹟』ではカンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。音楽はグラミー賞やアカデミー賞を何度も受賞しているアメリカの作曲家ヘンリー・マンシーが担当。ひまわりのテーマ曲は世界中で大ヒットし、第43回アカデミー賞の作曲賞にノミネートされた。主演は『昨日・今日・明日』などイタリアを代表する映画俳優マルチェロ・マストロヤンニが務めている。同じく主演のソフィア・ローレンもイタリアを代表する名女優である。マストロヤンニとは多くの映画で共演している。
『ひまわり(1970)』のあらすじ
貧しいお針子のジョバンナは、ミラノから来た電気技師のアントニオと、ナポリの海岸で出逢い恋に落ちる。二人は結婚し、生活をはじめた矢先、第二次世界大戦が勃発。二人の生活は長くは続かず、徴兵のためアントニオは酷寒のソビエト戦線に送られてしまった。ソビエトでは多くのイタリア兵がその寒さで倒れ、アントニオも死の一歩手前であった。そんな中、アントニオの母と淋しく暮らしていたジョバンナの元へ、夫の行方不明の通知が届く。ジョバンナは夫の死を受け入れられず、ひとりソビエトへ向かった。夫が住んでいるという家までたどり着くが、そこにいたのは……。
『ひまわり(1970)』のスタッフ・キャスト
『ひまわり(1970)』の感想・評価・ネタバレ
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2019/02/10 GYAO!
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音楽とだいたいの内容、列車に飛び乗るシーンを知っていて、そこがラストシーンだと思っていた。今回初めて見てその後が辛くて。どこまでも芯が強く悲しい。
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純愛映画だけどしっかり戦争映画でもあるんですよねぇ 同じ駅で、戦争に、運命に、二度愛する男をとられる女性の儚い愛のお話 若く愛し合った二人が再会したとき、停電が解消して自分達の姿が晒される時、はっと顔を覆いますね 白髪は増え、顔にはシワも増え、新しい家族さえいます もうあの時には戻れないんだと痛感する二人には涙が溢れます 時間は戻らない、たらればもない、それでも戦争さえなければ幸せだったかもしれない二人 時代を超えて、美しい音楽と諸外国の景色、二人の情熱的な演技で語り継がれる名画ですな