シベールの日曜日

Cybele ou les Dimanches de Ville d'Avray
フランス
rating 4.6 4.6
10 12

「シベールの日曜日」とは

フランスの作家V・エシャスリオーの小説『ビル・ダブレの日曜日』を、ドカエのみずみずしいモノクロ撮影を得て映像化した、リリシズムあふれる名編。パイロットだったピエールは戦争経験の痛手で記憶喪失となり、小さな田舎町で看護婦をしている女性と暮らしていた。ピエールの毎日はあてもなく森をさまようことしかない。そんな時彼の前に現れる一人の少女シベール。父親に見捨てられたシベールとピエールは、日曜ごとに池の畔で無邪気な逢瀬を重ねる。しかし、ピエールを変質者扱いする大人たちが、二人を引き裂こうとして……。肉体を超えた恋の清らかさが忘れ難い一編。

「シベールの日曜日」のスタッフ・キャスト

「シベールの日曜日」の感想・評価・ネタバレ

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 4 2015年5月15日

    純真無垢ゆえの残酷さと言えばいいのか。。純真と残酷は表裏一体、そう思わざるをえない。そして結末は切なく歯がゆく、やりきれない。 戦争による記憶喪失と後遺症で子供に返ってしまったような男ピエールと、親に捨てられた孤独感から たまたまそばにいた優しい大人の男性に対して子供心に恋愛感情を抱く少女シベール。何の計算や悪意もないはずの少女の口から出る言葉は、ピエール側の目線で見ると”男を惑わす魔性の女” のそれに他ならない。クリクリした目の愛らしい容姿も魔性度を助長する。か弱そうでいて、ほんとは全て計算づくの行動なんじゃないかと思わせるつかみどころのない危うい魅力。。 水面の波紋やガラス越しの風景など映像も印象的。モノクロのアート写真集を思わせるシーンがいくつもあった。 シンプルながら子役の魅力と映像の美しさで 印象深い映画ですが、私は主役の二人ではなく看護婦彼女のマドレーヌに感情移入してしまったため、哀しみ、持って行き場のない怒り、虚無感、そういったものが入り乱れた鑑賞後感となりました。 この子役パトリシア・ゴッジはわずか数作の映画出演の後、20歳になる頃には映画界を去ったようですが、12歳にしてこの容姿と演技力。そのまま続けていたらどんな女優になっていたんだろうか。大人の女優としての彼女を見てみたかった。

  • Yoshioka
    Yoshioka 4 2014年10月23日

    2012/11/24 Cybele ou les Dimanches de Ville d'Avray(再見)

  • Katsuhiko__Miyata
    Katsuhiko__Miyata 5 2014年10月4日

    子役が印象に残る映画と言えば「蜜蜂のささやき」とこの映画が真っ先に思い付く。シュルレアリスムの第一人者巖谷國士さんが書いた「映画幻想の季節」で映画史上5本の指に入る子役だと語っているがほんとその通りだと思う。 ベトナムの戦場で記憶喪失になった病気の青年ピエールが、夜のヴィル・ダウレー駅で幼い少女と出会う。父親に捨てられ、町の修道院学校に寄宿させられた少女フランソワーズは外出を許された毎週日曜日にだけピエールと会う日々を過ごすようになるのだった・・ 「レオン」、「グロリア」の原点と言えるこの映画にはどの映画よりも純粋な愛が存在する。上記の映画が好きな方ならぜひ、観てもらいたい映画だ。

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